『人々の集いの場』建設ニュース NO.2 2002.3.16

上関原発反対運動20周年記念事業  上関原発を建てさせない祝島島民の会

742-1401  山口県熊毛郡上関町大字祝島 祝島漁業協同組合気付

TEL(FAX)0820-66-2121(2138)  E-mail jf.iwai@h9.dion.ne.jp

祝島漁協ホームページ http://www5d.biglobe.ne.jp/~jf-iwai/


現地調査を行い『集いの場』の骨格がまとまりました

T.去る3月3日、徳山市の「山奥」に自分一人で大きなログハウスを建て、
  親子五人で住んでいる山縣要さん宅を訪ねました。
 (奥さんは『ふくろう堂』という手作りパン屋さんをやっており、
  昨年四月の県庁前座り込みの際、何度もパンや食べ物を差入に来てくれた
  家族です。ちなみに、十数年前祝島のコンサートで出会い、
  結婚した古くからの友人でもあります)


  事前に連絡はしてありましたが、あらためて計画の大まかな説明をして
  協力をお願いし、鳥瞰図作成や設計施工等も
  引き受けてもらうことになりました


「集いの場」建設予定地(現 団結小屋)からの眺望


U.3月9日、山縣さんと娘さんに山口ネットワーク代表の武重さん、
  祝島から3人等総勢8名で田ノ浦の建設予定地に出かけました。
  当初は、以前からある「団結小屋」の横を切り開いて建設しようと考えていましたが、
  現実に行ってみると思ったより傾斜もひどく、立ち木も多くあります。

 そこで相談した結果、

  1、建設位置については自然の植生をあまりいためる必要がない
  2、用地は多少狭いが、山側の斜面を削っても「地山」のため、土地が堅く崩れる心配がない
  3、周囲の木を伐採しなくても、原発予定地(田ノ浦湾)、鼻操島、祝島が一望できる
    山の尾根からすぐ下にあたり、南東向きで陰を作るものもなく『太陽光発電』に最適
  4、旧団結小屋はプレハブでできているが、
    過去の大型台風でも無傷であり建物の維持管理にも適した場所と判断できる

  など、色々な利点があるということがわかったため
  旧団結小屋の設置している場所を予定することにしました。


   次に規模及び様式ですが、

  1、用地の関係で6m×11mの計66uの広さにする
   (あまり大きな建物にすると、「景観や自然破壊につながる」との声もある)
  2、木造平屋建て中二階つき、ログ調で自然にマッチする家とする
  3、屋根は、太陽光発電施設が設置できるような様式をとる
  4、家からも観察はできるが、自然観察小屋は、必要なら別途「家」の裏の斜面の上に作る

  というふうにして、その他

  1、トイレは自然散水方式をとる雨水をためて、濾過し生活水に活用する(飲み水は持参)
  2、風車発電の計画は「鳥への影響がある」と言う声も出ているので
    今後規模も含め検討を重ねる

  というところまで現地で話が進みました。
  もうすぐ鳥瞰図、設計図も完成しますが、これまではあくまでも腹案です。
  多くの皆さんのご意見ご要望を取り入れていきたいと思っています。

 なお、肝心の建設費用ですが太陽光発電設備を除いて1千万程度かかると試算しています
  これから具体的作業に取り掛かっていきますが、皆さんの思うこと、感じたことを
  遠慮なくご指摘ください。

  

  多くの皆さんのご協力に感謝します!
  ただいまの建設資金カンパ361万9261円(3月10日現在)


ミニ情報 ミサゴ 
 田ノ浦周辺の猛禽類ではハヤブサが注目されていますが、実はミサゴという魚食性の鳥もよく見ることができます。ハヤブサよりも大きく、翼の動きもゆったりとしていますが、海面に餌(魚)を見つけると、上空から急降下して捕食します。特徴は、下から見ると腹面が白く、建設予定地では海から向かって左側の岬方面(通称 現後鼻)でよく見られます。ちなみに祝島にも生息しており、北側の海岸道路を通っていると、常連のカモメやトンビとともに、運がよければミサゴのダイブが見られます。
 また、ミサゴは環境庁のレッドデータブックで危急種に指定されています。



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