外国人との共生めざすフォーラム 三重

岡田真実

 国籍など文化の異なる人を認め合い、ともに生きる社会を目指すフォーラム「知って、学んで、考える あなたの身近な多文化共生」が16日、津市の三重県総合文化センターであった。フォーラムはオンラインでも中継し、来場者を含め約60人が参加した。

 生協の職員らでつくるNPO法人「地域と協同の研究センター・三重地域懇談会」が主催。外国にルーツがある県内在住者らを支援する三つの団体からパネリストが出席し、外国籍住民たちが抱える課題をテーマに意見を交わした。

 津市の市民グループ「多文化共生ネットワーク エスペランサ」の青木幸枝代表は、支援活動で出会った生活に困窮する外国籍住民の例を挙げ、「外国人労働者の権利が守られない労働環境は、日本人の労働環境も悪化させる。当事者は彼らではなく、私たちだ」と訴えた。(岡田真実)