記事タイトル:株式投資について再考 


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お名前: 松井      
「実録 サラリーマンの私が12年間儲け続けている
                『株の単純な売り方』 3割2割の売買法」

和泉涼太著
かんき出版  B6判 208頁  2004年6月発売  1,470円 (税込)

著者コメント(前書きより)

株価の動きを見ると、1年間に2倍、3倍と上がる株はそう多くありません。
それをみつけようとするのは、かんたんではありません。
しかし、ハードルを下げて、半年で3―5割上がる株となると、割合に多くあり
ます。そこで私は、「3割上がったら売る、2割下がったら損切りする」を目安
にして、株式投資をすることにしました。これを「3割2割の法則」といってい
ます。
短期間で3割上がったとすると、もっと上がるかもしれないと思いがちですが、
その思いは断ち切って、3割を目安に売ってしまいます。株は上がることもあ
れば、下がることもあるのです。上がっているときには下がることを考えない
ので、儲け損なうことがあるのです。
「3割2割の法則」で投資をしてきて、私は儲け続けています。毎回3割とれる
ということはなく、10%ほどのときもありますが、平均すると3割くらいの儲
けはでています。
私はお金を儲けるだけが楽しみで、株式投資をしているのではありません。
儲けたお金の少なくとも半分は自分の趣味のカメラを買ったり、ゴルフ用具を
買ったり、旅行をしたりと、自分のためのごほうびにあてています。「3割2割
の法則」による株式投資は、私の生活を充実させてくれる手段でもあります。
「株でじょうずに儲けられない」という声は多く聞きます。そのような人が、
この本を参考にして、株で儲けて豊かな人生を送ることができればそれに勝る
喜びはありません。


目次
プロローグ  サラリーマン投資家にハイリターンはいらない!
PART(1)自分の投資スタイルを決めたら……
PART(2)確実に資金を殖やした「3割」投資法

PART(3)「3割2割」にこだわり続けた理由
――サラリーマン投資家として、「欲」の範囲をあらかじめ決めておく。
  1  3割上がったら売り、2割下がったら損切り
  2  「3割2割の法則」は必ず儲かる投資方法だ
  3  1銘柄への投資期間は半年まで
  4  上値を追うことはしない
  5  損切りはチャンスと思おう
  6  「3割2割」にこだわってはならないこともある
  7  出来高が増えてきたら「売り」のサイン

PART(4)狙いは800円以下の中・低位株
――でも、無暗やたらと手を出しても失敗するだけ。私の買いのポイントは
    たったの2つ。
  1  投資する株は中・低位株
  2  大型株か小型株かにはこだわらない
  3  買う銘柄は東証1部と2部にかぎる
  4  投資するときは財務諸表をきちんと読む
  5  同業他社と株価を比べて安く感じたら買う
  6  評論家の推奨株は買わない
  7  買うのは少なくても年2回

PART(5)株で負けないための判断ポイント
――本業はあくまでもサラリーマン。投資の間口を広げすぎるとリスクも大き
    くなる。
  1  人気化する銘柄を人よりも早くみつける
  2  投資するときの得意分野をつくる
  3  ときには手じまいする勇気を持つ
  4  投資情報はどうやって手に入れるのか
  5  投資の技を磨いていく
[2004/06/27 13:20:10]

お名前: 松井   
第2回  投資尺度についてのおさらい

<一株当り指標等>
市場で形成される「株価」の表示は「一株当りの価格」になっていますので、
投資尺度の多くは、この一株当りの数字をもとに計算されます。
以下一株当り指標中心に、投資尺度を計算するもとになる指標について列挙し
てみます。

1.一株当り利益(EPS)=純利益÷発行株式数
純利益については、単体ベースと連結ベースがありますが、ふつうは連結ベー
スの数字を使います。また、多くの投資家・投機家が注目するのは、過去の数
字ではなく、予想ベースの数字です。

2.一株当り純資産(BPS)=純資産(株主資本)÷発行株式数
こちらは、前期ベースで計算するのがふつうです。

3.一株当りキャッシュフロー=キャッシュフロー÷発行株式数
キャッシュフロー=純利益+減価償却費、とするのがふつうです。

4.一株当り売上高=売上高÷発行株式数
売上高は、前期か当期の数字を使う場合が多いでしょう。

5.時価総額=株価×発行株式数
この数字は、その会社の市場における評価総額を示します。

6.EBITDA=純利益+支払利息+法人税等+減価償却費
EBITDAは「エビット・ディー・エー」または、「エビット・ダー」と読みます。
アントニオ・猪木の掛け声みたいなものです。

7.EV=時価総額+純負債
EVは「エンタープライズ・バリュー」の略です。

<投資尺度>
上記の指標をもとに投資尺度を計算することができます。

1.PER(倍)=株価÷一株当り利益=株価÷EPS
投資尺度の中でもっともなじみのあるものです。

2.PBR(倍)=株価÷一株当り純資産=株価÷BPS
PERに次いで、あるいは同じくらいなじみのある投資尺度でしょう。

2.益回り(%)=一株当り利益÷株価×100
PERの逆数です。

3.PSR(倍)=株価÷一株当り売上高
純利益が赤字で、PERが計算できない株などの比較によく用いられます。

4.PCFR(倍)=株価÷一株当りキャッシュフロー
設備投資の大きい企業などで、将来償却負担が減れば利益が出て、株価が割安
になるかもしれない、という発想でこの投資尺度を使うことがあります。

5.ROE(%)=一株当り利益÷一株当り純資産×100=EPS÷BPS×100

6.EV/EBITDA(倍)=EV÷EBITDA
読み方は、「イー・ブイ・エビット・ディー・エー」または、「イー・ブイ・
エビット・ダー」です。

他にも投資尺度はいろいろありますが、よく見かけるものは以上のものでしょ
う。次回以降、それぞれの投資尺度について分析して解説します。
[2004/01/18 09:57:04]

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