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夜 北川浩二 夜はだれのところへも来て もう戻れないことを知らせる 時は流れている 二度と引きかえすことはできないと ここにいるということも 実はそんなに長くないこと 百年は一瞬だから 息をとめて その次はき出す それだけの長さ短さ 行きつ帰りつ せわしなく動きながら ぼくは ぼくに教えさとしてくれる 輝きをきっと待つ 死ぬことくらいで 人生がかわったりしないようにと 今夜ぼくは生きていることが不思議だ どんなにいつものことでも 生きているということは 不思議で ひとりきりになってしまう Once in a thousand of years 詩題訳・はやかわあやね |
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