|
|
|
![]() |
![]() |
|
夜 北川浩二 夜はだれのところへも来て もう戻れないことを知らせる 時は流れている 二度と引きかえすことはできないと ここにいるということも 実はそんなに長くないこと 百年は一瞬だから 息をとめて その次はき出す それだけの長さ短さ 行きつ帰りつ せわしなく動きながら ぼくは ぼくに教えさとしてくれる 輝きをきっと待つ 死ぬことくらいで 人生がかわったりしないようにと 今夜ぼくは生きていることが不思議だ どんなにいつものことでも 生きているということは 不思議で ひとりきりになってしまう Once in a thousand of years 詩題訳・はやかわあやね |
● presented by Poetry Japan 著作権は各著作者に帰属します。 このテキストと画像はPJディストリビューターの販売目的以外に一切使用できません。 無断で複製・転載をしますと、法的に罰せられます。ご注意下さい。 ![]() (c)Copyright 2004 by Poetry Japan All rights reserved. All original works published in this web site remain under the copyright protection as titled by the authors. |