千葉日報 2004年2月21日(土)19面(社会面)より転載

『子供の人権』詳細に『子供の人権』詳細に市民団体が条例素案公開
県民の声求め制定目指す

「千葉県子ども人権条例」の素案を発表する鎌倉淑子代表
(右から2人目)ら=20日、県庁記者会見室(写真掲載)

(本文)
市民団体「『千葉県子ども人権条例』を実現する会」(鎌倉淑子代表)は20日、県庁で記者会見を開き、同条例素案を公開した。後を絶たない児童虐待や学校などでの体罰に対し、守られるべき子供の人権の基準を詳細に列挙し、救済機関「オンブズパーソン制度」の設置を盛り込んだ。同会は最終案の作成へ県民の意見を求めるとともに、条例制定を目指し行政や議会への働きかけを強める。
 同会は内部に素案作成のための作業部会を設置。市民や教員、児童福祉の関係者らが1年間をかけ練り上げてきた。同会によると、兵庫県川西市や川崎市、埼玉県などで同趣旨の条例が動き出しているが、市民自らの手で条例案を作り実現化したのは全国に例を見ない。
 素案は「子供が安心して育つことができるための実効性のある人権擁護システムがセーフティーネットとして必要。あらゆる営みの土台に、子供の人権を守るための約束事とシステムが整えられるべき」と主張。児童虐待や不登校、非行など具体的事例を挙げたうえで、個別に子供がもつ権利を列記した。子供の人権問題を監視し人権侵害の救済機関として「オンブズパーソン制度」の設置も提唱している。  作業部会の座長を務めた池口紀夫同副代表は、素案の理念について「主体性をもった人間として子供を扱う。社会に適用させられるのではなく、ありのままで育つことができる社会の実現」などと説明。子供たちが権利を主張する際の「道具」になることを念頭に置いたと言う。同会の山田由紀子弁護士は「同会の賛同団体が虐待など個別の問題に取り組みながら素案を作っており、具体的な事例を積み重ねられて条例ができている」と述べた。
 同会は児童福祉や教育の関係団体との意見交換を進めるとともに、ホームページなどで県民への浸透を図る。来年度には最終案をまとめたいとしている。また近く県議らにも条例制定をアピールする予定。同会は「反発もあるだろうが、県民や行政、議員の意見を聞くプロセスを大事にしたい」と話している。同会のホームページアドレスはhttp://www5d.biglobe.ne.jp/~k-zinken/

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