価格だけを比較すれば、オープンシステムの方が600万円も安く出来ることになりますが、今の住宅業界は着工戸数が少なくなり、各ハウスメーカー、工務店は受注を取るために必死で価格の競争をしています。中には、原価を切るような金額で受注するハウスメーカーもいます。 通常3000万円で受注しなければならないものを2500万円、2000万円まで見積額を下げて受注しています。そのツケは全て下請業者へ見積額を下げた分だけ原価を下げるわけです。下請業者は通常の原価の25%・50%カットで仕事をします。まともな仕事が出来るわけがありません。 |
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私の実体験から | ||
私がハウスメーカーにいた時どうやって原価を下げてきたか。下請業者にはこんな言い方をしてきました。 「元請は利益なしではやっていけない。元請がつぶれて困るのは下請業者、親が居なくなれば子供は生きてはいけない。今回はこの金額でやってくれ」 しかし、工事が終わってみればお客様からクレームの山。下請業者はこう言います。 「俺たちだって生活があるんだ。」 私は、こう言います。「単価が不満なら最初から受けるな・・・。」 いったい誰のために家を作っているのか分かりません。建物の品質や価格は、ハウスメーカーや工務店の出す見積額で決まるのではありません。原価で決まるのです。 |
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