往路 オークランド空港にて

今回のニュージーランド旅行は始点も終点もオークランドである。

JALで成田からオークランドへ飛ぶのが通常のルートなのだが、このツアーは大韓航空を利用してソウルを経由した。この方が安いのだろう。ソウルから10時間半を要したから、成田からは13時間ほど飛行機に乗ったことになる。ヨーロッパやニューヨーク行きと同じ程度の所要時間にはいささかうんざり。しかもソウル〜オークランドのフライトではかなり揺れた。身の危険を感ずるほどではないにしろ今までで一番の揺れだった。ツアー添乗員は南半球へのフライトではよくこういうことがあると言っていた。




往路はオークランドからクライストチャーチへ直行するため、オークランド空港で少し待ち時間があり空港内をぶらぶらした。
写真は空港内にぶら下がっていた小型飛行機である。
オークランドからクライストチャーチへのフライトは国内空港から出るので国際空港からバスで移動しなければならない。そのバスを待っている時日本人の女子学生らしい3人組から声をかけられた。何でもマレーシアからオークランドまで来てこれからやはりクライストチャーチに行くという。ところがマレーシアからのフライトが遅れて、予定していたクライストチャーチ行きの便に間に合わないと言う。3人の誰もろくに英語が話せないので、航空会社に交渉してくれないかということだった。 こちらも時間がなくて断ったけれどいったいあの後どうしたろうか。それにしてもツアーに参加するでもなく英語が話せないまま外国に行くという神経には恐れ入った。日本に来る外人の多くもそうした人だから日本の若い人たちも国際的になってきたということかもしれない。

帰路 オークランド観光

ロトルアからオークランドにバスで着いたのは夕方。港に建つビルが夕日に赤く染まり我々を迎えてくれた。

 スカイタワー Sky Tower

夕食後少し時間があったのでスカイタワーに上った。オークランドは人口100万のニュージーランドで最大の都市。タワーからの夜景はなかなかのもの。一番のお楽しみはここでもバンジージャンプ。ニュージーランドの人はよほど高いところから飛び降りのが好きらしい。飛び降りるところは突き出てはいるが、ただここはタワーなのでぶれると危険。そのためガイドのロープが2本張ってある。その2本の間から落ちていくようになっていた。それにしても180m以上も落ちる。タワーにいる間3人飛んだが、目の前をあっという間に通りすぎていく。今か今かと待っていてもちょっとよそ見していると見落としてしまう。見るほうも気が気でない。写真を撮ろうとしたがシャッターを切ったときにはもう下に落ちていて何も写っていなかった。
このタワーで買ったのがチキンTシャツ。飛び降りるつもりでもその勇気がなくてすごすごと引き返す人にくれるのだそうだ。ここに書いてある英語がふるっている。「I almost did」とあって、しかも文字が震えている。思わず笑ってしまった。でもなぜ臆病者をチキンというのだろうかな。

 

 


 アメリカズカップ  America's Cup

オークランドの天気は実に変わりやすい。晴れていたかと思うと空が急に曇りだして雨になり、風が強まる。ニュージーランドはヨットのアメリカズカップで現在2連勝中。世界一のヨット国である。ニュージーランド中でもオークランドはそのメッカである。この風の強さがヨットマンには最高なのだそうだ。オークランドでは4世帯に1台ヨットを保有しているとか。港には数多くの、それこそ数え切れないほどのヨットが繋留されていた。現地ガイドさんもヨットのことについては、ものすごく気合いを入れて説明していた。


 ヴィクトリア・パーク・マーケット 
      Victoria Park Market

衣料品、土産物などの店が並ぶマーケット。街の中心から歩いても15分から20分くらい。観光客が多く集まり朝から賑わっていた。こういうところでは値段の交渉が面白いが時間がないと思うようにそれが出来ないのが残念。
特にツアー旅行の場合、なかなか現地の人と触れあう機会が少ないので楽しみにしたい場所だ。

 クイーン通り Queen Street

オークランドのメインストリート。写真は港側から撮ったもの。さすがに若者などで賑わっていた。
外国ではどんな街に行っても一人で歩いていると何かしら身構えるところがあるものだがここは一人でも全く身の危険を感ずることのない街の雰囲気がある。

ここでも雨が降ったり晴れたりで、忙しかった。それでも、雨が降ってきて雨宿りしていても、じきに晴れるだろうと腹をくくれるので気は楽。


 イーデン山 Mt.Eden

今回の旅行最後の観光スポットになった。オークランドの街が一望できる小高い山。天気は相変わらずぐずぐずしていたが、山の頂上に着く頃にはごらんの通り夕日に空が赤くまた青く映えた。旅のエンディングとしては申し分ない情景であった。

まさにnice trip でした。