The 有頂天ホテル
この映画は一体なんだろうか。
私にはさっぱり分からない。
三谷幸喜の独り相撲のような気がする。
出だしから話があっち飛びこっち飛びするのは三谷流の展開かなと
思いつつ見ていたがそれが一向に収まる気配がない。
笑えれる場面がちりばめられているのならまだ許せるが、正直この
映画を見ていてほとんど笑えない。
ここで笑いをとろうとしているなという個所はずいぶんあるがそれが一向に
面白くない、笑えない。
ストーリーが分散するのはしょうがないとしても、最大の過ちは柱になる
話がないこと。
役所広司と原田美枝子との元夫婦、佐藤浩一の政治家、
西田敏行の 歌手、松たか子の愛人の身代わり、川平のプロポーズ
騒動などなど。
それぞれの話が同じような重みで展開するからメリハリがない。
何となく登場人物が横に繋がったりしているがどれをとっても中途半端。
見ていて疲れるだけでちっとも面白くない。
ただ、どたばたしているだけという印象だった。
有頂天になっているのは三谷さんだけではありませんか。
いま売れっ子の脚本家だからこれだけの俳優を集められたのでしょうがね。
(☆☆☆)
(2006.1.29)
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