コープスブライド
ティム・バートン恐るべし。
この映画を見て改めてその思いを強くした。
内容的には子供も大人も楽しめる映画。
そういう点では『チャーリーとチョコレート工場』と共通したものがあるけれど、
『チャーリー・・・』はストーリーに「人生こうあるべし」といういささか教訓めいた
ものを感じたが、この映画にはそんなものはなく単純に見て楽しい作りになっている。
テンポがいいので退屈しない。
最近の映画はおおむね2時間というのが通り相場になっているがこれは80分弱。
疲れず快適に見ることの出来る時間だ。
生と死の世界を行ったり来たりという話は珍しくないが、どちらが良いとか悪いとか
ではなくそれぞれに意味がある(どっちかというと死後の世界の方が楽しそうに描写
してある)という作りはいい。
あの世も悪くないかもという気分にさせらる。
そろそろあの世とやらから声がかかっても不思議ではない年齢にさしかかってきた者
にとってこういう映画はほっとする。
セリフ回しが洒落てる。
「死んでも心の痛みを感ずる」なんてセリフはね。
こういう映画を見ると、映画が好きで良かったという気にさせてくれる。
重たい映画を見ることが多いけれど、やっぱこうした映画は文句なしに楽しい。
good good でした。
(☆☆☆☆)
(2006.3.12)
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