アメリカン・ビューティー
身につまされる映画でした。
だめオヤジと働き者の奥さんという設定にまずまいっちゃったな。
まるで自分のことを見ているよう。
そこからの展開はわが現実とはいささか異なっていたが。
悲劇的な結末なのだが、決して悲劇的には見せていない
ところがなかなか小憎らしい。
ストーリー展開がコメディータッチで、描写もいやらしくなりそうなところを
深入りせずに適度なところでとめ置くような心配りが見られる。
隣の息子がビデオ映像に執着するのは、現実を直視できない、
ビデオに代弁させて間接的にしかものを見ることが出来ないと
言うことを語りたかったのか。
親たちの描き方がおもしろおかしい部分が多いのに比べ、子供達の
描き方が堅かったのはどうしてなんだろう。
(2002.8.31)
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