バーバー 

無口な床屋の話。
面白い筋立てなんだけれど、見終わった後の感動が薄い映画。

床屋の亭主が女房の浮気に気づき、それをネタに相手の男に脅迫状を
送りつけ金を脅し盗る。相手の男が金を脅し取ったのは床屋の亭主と
気づいたため、今度は床屋が殺されそうになる。苦し紛れに床屋は男を
殺してしまう。ところが犯人として捕まえられたのは床屋の女房。
女房は獄中で自殺。
話はずーっと進んで、最後に亭主は別件で逮捕され結局電気イス送り。

結構重いテーマでしかも話は床屋のモノローグで展開する。通奏低音の
ようなモノローグが話をますます暗くする。
見終わっていい映画を見たという気はしない。かといってつまらん映画かと
言えばそうでもない。
要するに映画の作りが悪い。もう少し展開にメリハリをつければもっと訴える
ものが表に出ただろう。もったいない気がする。

(2002.12.31)