サハラに舞う羽根 

これも分かったようなわからん映画だ。
反戦の意識が高い映画かと思ったら、頑張って見せているのは戦闘
シーンだからこりゃ純然たる戦争映画ではないか。

19世紀のイギリスとスーダンが舞台。
話をはしょっているのか、説明不足なのか心理描写が出来ていない。
まず主人公が除隊する心理がしっかり描けていない。ここが出発点だ
というのに。だから除隊した後に臆病者の印とやらの羽根が送られて
くるのだがそれで悩む様も見る方に気持ちが伝わらない。
最悪はなんのためにスーダンに行くのかがさっぱり分からない。イギリスを
助けたいというのなら何も敵方に潜入することは無かろうに。除隊を
解消して堂々と行けばいいのだし。かといって戦闘行為を止めさせる
ためでもなさそうだし。友情で友達を助けたいがため?。
それにしては羽根を送って嘲ったのは彼等達ではないか。それとも
あの羽根にはもっと別な意味があったとでも言うのだろうか。

ボブサップみたいな男が突然現れて主人公を助けるのだが、あれがまた
分からない。彼は神だったのか。
イギリスの部隊を助けたいといって、ボブサップを送り込むのだがイギリス
側から疑われ張り付けにされる。警告を発するために彼をやったのだと
主人公はいうのだがならばなぜボブサップ君が痛めつけられたときに
主人公の名を告げなかったのか。分からないことだらけ。

あの女の子と別れたりくっついたりというお話は無用なんじゃないかなー。

これは愛と友情のおとぎ話ってこと?


(2003.10.6)