小さな中国のお針子
監督が「山の郵便配達」と同じということで期待があったのだが、前作に
比べると明らかに落ちる。
舞台は中国の山の中、「山の郵便配達」 と似た設定。
時は文化大革命のころ。二人の青年が思想教育のため山村に
送られ、そこで出会ったお針子との話。文化大革命というと凄かった
という話しか聞かないのでここに出てくるような反革命分子に対する
やや甘なストーリーを見せられるとホントかいという気持ちになる。
中国人が描いているのだから山の中ではこんな物だったのかも知れない。
結局のところ訴えるところがこちらに伝わってこない。
フランスの小説、バルザックやスタンダールなどが出てきて文化大革命より
これらの本がお針子の思想革命をすると言うことになるのだが数冊の本が
いままで文字も知らない少女をあんなに簡単に変えるものかと思わざるを
えない。
借りたビデオのラベルをよくよく見たら制作がフランスだった。
それで腑に落ちた。フランスを良く描いているわけだ。
(2004.1.19)
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