ミシシッピートライアングル
法廷劇のたたみ込みの凄さをまざまざと見せつけられた。
銃で殺害された被害者が銃製造会社を相手取り裁判を起こす。
原告と被告そしてそれを審判する陪審員。その三者の虚々実々の
駆け引き。もう少し正確に言えば陪審員の判断をどちらかの有利に
計らおうとするメンバーの一人とのトライアングルだ。
企業利益を守るために陪審員を抱き込もうとするメーカー。
その陪審員の見解を一方に有利になるように引きずりそれによって
巨額の金を得ようとする陪審員メンバー。両者のやりとりに冒頭から
引きずり込まれる。
ただ最後がきれい事過ぎる。 あっと言わせるような結末だったら
満点をつけていい映画だったのに、画龍点睛を欠くの類だ。
日本でも陪審員制度導入の検討が始まっているが、こういう映画を
見せられるとこの制度もいろんな問題を抱えているのだろう。
何でもありのアメリカだから、陪審員を金で操るなんて事は日常茶飯事的
にありそうなことだ。
それにしても、陪審員の採否を被告側、原告側で判断する制度が
あるというのは初めて知った。
最初は我が家のホームシアターと映画館の画面とはどんな風に違うのか
に気が向いていたがたちまちストーリーに引き込まれた。
それでも我が家のシアターもそこそこ頑張って写ってなーと確認出来た。
ハッピーな気持ちです。
(2004.2.21)
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