シービスケット 

息子を亡くした馬主が手慰み状態で息子のおもちゃをもてあそぶ。
あれれ、昔、50年も前にあれで遊んだ!!。トランプくらいの大きさの
ボードに穴が10個ほどあいていて、その上を穴数より少ない小さな
金属玉が転がる。入れるべき穴と入れてはいけない穴がある。
玉っころは勝手に転がって入ってはいけない穴に入ったりする。それを
穴からだそうとすると所定の穴に入っていた玉まで飛び出してしまう。
そんなことを何度か繰り返しながら所定の穴にだけ小玉を収めれば
ゲーム終了。たわいもないものだが結構テクニックを要した。
この映画で一番印象に残ったのは実はあの玩具だったとは、監督は
泣きか。

レース中に馬上で隣の騎手と話したりするもんだろうか。
あばよという感じで颯爽と他馬を置いてけぼりにする。そんなもんだぜ
と思いつつ見ていればそれだけの話だが、ウソだろう てな気になって
しょうがない。
エンディグで馬に癒されたと出ていたが、馬と騎手や馬主、調教師との
心の交流が描ききれていたとは思えない。
せっかくの競馬シーンがもったいないと言う感慨を残してしまう映画。

最近、映画っていうのは映画館で見て面白いと思うものや家のテレビ
画面で見て面白いと思うものなど、見る雰囲気や画面の大きさに
依存している部分があるかも知れないと思う。
「パイレーツオブカリビアン」なんかはDVDを借りてきて、家のテレビで
見たからそれなりに面白いと思ったので、映画館で見たらこんな子供
だましのような映画は、なんて思ったかも知れない。
でも、映画館で見て面白いものはTV画面で見てもやっぱり面白い。
「シカゴ」がそうだった。
それにつけても民放でやる映画には我慢がならない。あのCMめ。
映画をズタズタにしやがって。

(2004.3.12)