真珠の耳飾りの少女

17世紀の画家フェルメールが描いた絵をテーマにした映画。
結論を言うと映像はきれいだが物語的にはつまらない。
カメラは主役の少女を見事に捉えている。全体に暗いトーンの中で
主人公の顔に光を当てた撮影はお見事。美しくまたある時は
妖しく色っぽい表情をスクリーンに映し出している。
だけれどもお話はつまらない。画家の内面がさっぱり描き切れていない。
このおっさんは何を考えているのと言いたくなるほど。全体にセリフが
少ないせいもあろう。絵で語ろうと意図した映画だったのかもしれない。
それにしてもである。

「少女」という程幼くもない、かといって「女」というには若い。「娘」では
いまいちぴんと来ない。そんな年頃の女性。適当な日本語はないだろうか。

全く関係ないが今日は美空ひばりの命日だ。

(2004.6.24)