長崎の旅
空港からリムジンバスで長崎駅前に着いたのは夕方。駅前の雑踏を見ると普通の中都市という印象で、イメージしていたものとはいささか違った。 次の日から観光を開始。乗り物を使わず出来るだけ歩くことを心がけた。万歩計をつけて一日の歩行数を数えたら、3万歩にもなったがおかげで地理はかなり把握できた。 長崎というと、まず「教会」が頭に浮かぶが、実はお寺の多い町だ。キリスト教に対抗したという事でもあるまいが。オランダをはじめとする西洋的な雰囲気もあるが意外と中国文化の影響も色濃く受けている。孔子廟や崇福寺などがその代表格だ。江戸時代外国との貿易窓口であったからいろいろな国の文化を吸収したということだろう。 原爆の傷痕は平和公園とその周辺でしか感ずることは出来ない。もう遠い出来事という印象だった。ただ、原爆資料館で見たビデオで、世界で行われた原水爆実験回数は2000回を越えその半数以上がアメリカであるという事実を知らされた。この事実を前にして昨今のならず者国家に始まる一連のアメリカの行動がどう正当化されるのかまったく不可思議なことだ。 長崎には3泊したが、ずっと晴天。気持ちのいい旅が出来た。 |