アゲハの飼育物語



そよ風分教室にアゲハの幼虫がやってきたのは、
5月の連休明けでした。

    アゲハの幼虫

「鳥のフンみたいだね。」
「そう、そう。こういう姿なら、鳥に見つかりにくいでしょ?鳥から身を守ってるんだよ。」
「フ〜ン、鳥がフンだと思って飛んで行っちゃうんだね。」
というだじゃれがとびかったかどうかはさておき・・・
低学年グループの子どもたちに見守られて、幼虫はすくすく育っていきました。

ある日、緑色の五齢幼虫になっていたのには、みんなでビックリ!
「変身しちゃった!」
「今度は、葉っぱと同じ色になったね。」
「食べてる、食べてる!」
夏みかんの木の葉をモリモリ食べるアオムシ君。
最初は「気持ちわる〜い」なんて言っていた子も、
虫めがねで観察です。

やがてサナギになった姿に、
「眠っちゃったの?」
「この中で、チョウになる準備をしてるんだよ。」
と説明しても、半信半疑の眼差しでした。

6月1日の朝、飼育箱の中で、アゲハは見事な成虫になっていました。
その大きさに、みんな目を見張りました。
午前中はじっくり観察させてもらい、午後に大空に放してあげました。
S君やN君が、庭園に出て、アゲハチョウを見送りました。
「バイバ〜イ、元気でね〜!!」チョウはとても嬉しそうに、
ヒラヒラヒラリと飛んでいきました。