そよ風 パソコン・インターネット あれこれ

そよ風分教室でWebに連載していたショートエッセイです。


もくじ
 平成11年度 連載分
    12年度 連載分
    13年度 連載分 


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  そよ風 パソコン・インターネット 4年目のあれこれ

 そよ風分教室のホームページにようこそ!
リピーターの皆さん、1カ月以上も更新せずにいたことをお詫び申し上げます。

 そよ風にインターネット環境が整って3年が経ちました。当初は、たった1台の
クライアントでスタートしましたが、現在は3台のマシンがインターネットにつ
ながっています。インターネットは、入院中の子どもたちと外の世界をつなぐ
有効な手段です。子どもたちがどのようにインターネットを活用しているのか・・・
教員はどのようにそれを支援し、関わっていくのか・・・

 今年度は、トップページにささやかな連載を試みたいと思います。お楽しみに?


 去る5月7日(金)第1回職員パソコンミニ研修会が開かれました。
テーマは「Eメール」
そうです、そよ風の先生たちは「Eメールの達人」を目指して奮闘中です。
 文部省の計画によれば、2001年には全ての公立学校がインターネットにつながります。
そうなれば、子どもたちの前籍校(つまり入院前まで通学していた地元の小中学校)とのや
りとりがメールでできるようになるのです。クラスの友達との交流も、担任同士の連絡も今
よりずっと頻繁にそして簡単になります。保護者の皆様にも負担をおかけしている煩雑な転
入学の事務処理も、現在より簡素化できるかもしれません。その日のためにも備えが必要な
のです。 
 さて、今日はどんなメールが届いているかな?皆様も、どうぞお気軽にそよ風分
教室にメールを送信して下さい。


 本日、やっと「菜園だより」をHPにアップすることができました。菜園の主?
伊藤先生がデジカメとワープロソフトと格闘して作り上げたページです。実は、
もうずいぶん前からDOS-V機のハードディスクに保存されていました。なぜ今頃?
それは、HP管理者である私の知識と技術が追いつかなかったからです。
 新100校プロジェクトの2年間、ホームページの更新は全てMacを使って行って
きました。なんとか身に付いた画像処理やFTPも、Winマシンでとなると初めから
やり直しかぁ・・・と、取り組むのに二の足を踏んでいたのです。
 しかし、ジャガイモの芽の生長は待っていてはくれません。ええい、もうやるしか
ない!!ソフトの解説書とにらめっこで、やれやれ、なんとかアップロードに成功
しました。MacとWinの両方あるのは教育的にも意義ある?ことですが、どちらも
それなりに使えるようになるためには、長い道のりが待っているようです。
 ちょっと季節はずれの情報になってしまいましたが、菜園の様子を是非ご覧下さい。
(きっと、近々3号をアップすることになるでしょう。)



 やれやれ、やっと本日の更新作業が終わりました。HPに掲載したい情報は
山ほどありますが、担当者の作業が追いつきません。
 小学部高学年の女の子たちに人気のソフトは「ハローキティのプリプリ屋さん」
デジカメから顔写真を取り込んでプリクラシールを作成するというもの。入院中は
あきらめていたプリクラが、分教室のパソコンでできると知って大喜び。同じ学年
でも、体調や治療の関係でなかなか一緒に勉強できない友達同士が交換しあってい
ます。それにしても、かわいいフレームがありすぎるとかで、撰ぶのに時間がかか
ること!わーわーキャーキャー・・・にぎやかです。



そよ風学級のみなさんへ

はじめまして(^ー^)
私はまもなく股関節と言って足の付け根の関節(骨)の手術をします。
足にはプレートという金属の板を入れる手術です。
3週間ベットから動けなく、洗面もトイレもベットで
行わなければなりません。すごくドキドキしてます。
今はおやすみに向け、お仕事を整理します。
今、午後の1時から院内学級を舞台にしたドラマがやってます。
それを見て、そういうホームページがあるか検索したら、
みなさんのページにたどりつきました。
みなさんが長期にわたってがんばる姿や作品など拝見し、
みんなもがんばってるんだもん!
負けられないゾ〜ッ(^ー^)と元気が出ました。
大きな手術に今日聞いて再来週には手術!
ちょっと落ち込んでました。恥ずかしい・・・。
でも、みなさんも1日も早く願いが叶うよう頑張ってください。
私もページからみんなの元気を頂いて
あと2週間のお休み前のお仕事と手術を頑張ります。
ステキなページをありがとうございます。 では・・。

**************
というメールがそよ風に届きました。
発信者のKさんに承諾をいただき、ここにご紹介させていただきました。
 そよ風のページが、このようにお役に立てたなんて・・・嬉しいものです。
Kお姉さんからのメールを、同じようにベット上安静をしなければならなかった
Rちゃんに紹介し、そこからメールのやりとりが始まりました。
 インターネットが与えてくれたすばらしい出会いを経験して、
Rちゃんは退院していきました。


 先日、はたと気づきました。「3年目」ではなく、「4年目」でした。私自身が
パソコンの担当者になってから3年目なので、つい勘違いしてしまったようです。
 それにしても、この3年間で家庭や教育界でのインターネット導入率は飛躍的に伸
びていることがよくわかります。そよ風に在籍する子どもたちの家庭や前籍校にも、
インターネットは身近なものになってきました。
 今、私の隣では4年生のYちゃんが、自分の小学校のホームページを見た後にクラ
スの友達宛にメールを打ち込んでいます。
(そよ風では、4年生以上はローマ字入力を基本としています。彼女は、「先生、
だんだんローマ字表を見なくても打てるようになってきた!」と嬉しそうです。)
 実は、前籍校がホームページを開設しているケースは彼女が初めてです。
子どもたちそれぞれの前籍校にパソコン環境を問い合わせたところ、
「つい最近接続されました」「2学期から市の予算で接続されます」という学校が・・・
いよいよ、インターネットを介した前籍校との連携が現実味をおびてきました。
 今後の発展がとても楽しみです。
 家庭の方は・・・学校より普及が早いようです。今年度、在籍の小4、5、6年生の
3割強の家庭にインターネットが接続されています。そよ風には日常的に家庭からの
メールが送信されてきます。
 さて、Yちゃんのクラスからの返信が来るのはいつかな?


 そよ風ライブの様子をお届けするのが遅くなりました。通知表記入の時期と重な
ってなかなか更新作業がはかどりませんでした。
 今、私の隣ではH君がアレルギー食についてインターネットで検索しています。
彼はWeb上のレシピをいくつかプリントアウトしたいとのこと。コピー&張り付け
の仕方を教えて、ワードパッドでフォントの大きさを変更してから印刷しました。
「ふ〜む、卵を使わないスイートポテトかぁ・・・。このページ、どうやって見つ
けたの?」
「自分で、検索したんだ。ヤフーで。」
生活に密着した必要な情報を「検索ー選択ー活用」する姿勢に感心!
 S君はキャラクターのイラストが入るソフトで、小学校のクラスのみんなにメッ
セージを打ち込んだカードを作成中です。お母さん経由で届けてもらうそうです。
パソコンで作ったカード、ちょっとカッコイイね。



そよ風も夏休みです。しかし、中学3年生の2人は毎日特別授業を受けて
奮闘中。入院治療をしながらの受験生、がんばってます!
 私はここ数日、分教室のパソコンのハードディスクのお掃除をしています。
「ファイルとハードディスクの整理・修復・拡張」という本を片手に、あっち
をカチカチ、こっちをコチョコチョ.....「このとおりやればすぐできる!!」と
この本には赤字でサブタイトルがついていますが、すぐはできません。
 そういえば昨日、Y先生が職員室の冷蔵庫のお掃除をして下さったのですが
「あら〜これ、ずいぶん古いわよぉ〜。捨てちゃいましょう!!」
「これ、何かしら・・・やだ、変色してる・・・。」
と、様々なあやしいものが処分されました。霜取りも成功し、冷蔵庫の中は
すっきりきれいになりました。(Y先生、お疲れさまでした。)
 パソコンのお掃除も同じ感覚です。データは変色したり、腐ったりはしませ
んが、いらないものは処分していかないとたまっていくばかり・・・誰かが
思い切って整理しないとパソコンの動きが鈍くなります。
これも慣れか・・・ 
「整理整頓ばっちり!普段からお掃除していれば快適です!」
と涼しく言える日がくる・・・のだろうか・・・。
などと考えながら作業していると、upしてなかった「メッセージ」を発見!!
あらら、ごめんなさい。もう退院してしまったRちゃん、すみません。
皆さん、ご安心下さい。子どもたちの作品は賞味期限はありません。
いつでも新鮮、いつまでも色あせません。


今日は前日出勤です。明日から始まる2学期に備えて、
環境整備をしたり時間割を編成し直したり・・・
夏休みモードから変換作業中です。

 この休み中に10人以上もの子どもたちが退院・転籍していきました。
そして明日からは、新しくメンバーになる子どもたちを迎えます。
今日もある病棟の婦長さんが転入希望の子どもを連れて分教室を見学に
いらっしゃいました。
「ほら、パソコンが並んでるでしょ?
 ここで、パソコンの勉強もできるのよ。」
と婦長さんの話す声がします。
(おおっ!ちょとしたウリになってるかな?)

 ここのところ、就職を控えた方から
「ホームページを見ました。
 病院内学級の教員になるためには
 どうしたらよいのでしょうか。」
という問い合わせのメールがよく届きます。
 私たちそよ風の教員は、病院の職員ではなく
都立学校の教員です。つまり、東京都の公務員です。
まずは東京都の教員採用試験にパスしなければなりません。
(メールを下さった方には
もう少し詳しい情報を提供しています。)

「病院内学級の教員になりたい!」
と目標を持って下さる若い方々が多数おられるということを
インターネットを通じて知ることができ、とても嬉しく思います。
世の中、少子化で地方自治体の教員の新規採用数も減少していますが、
目標に向かって勉強している皆さんに是非頑張って欲しいと思います。
(・・・ネット検索でそよ風のHPを見つけて
メールを下さるぐらいですから、パソコンユーザですよね。
病院内学級では今後更にパソコン・インターネットを活用した
教育活動が重要になっていくと思われます。個人的には大歓迎!)
                        1999.08.31



「はじめてのメールを挑戦しています。夏休みにパソコンの研修会にみっちり通いま
 した。それでも少ししかできませんがやってみたくなりました。
 いの一番にそよかぜ分教室のホームページをみてニカニカしてしまいました。花壇も
 健在、そよ風ライブも盛況、それぞれの授業も楽しそうで、まだ自分がそよ風の一員
 であるかのような気分でホームページを見させていただきました。
 私はK盲学校で車椅子のこども達とプールや運動会の準備をし始めているところです。
 分教室のみなさんも校長先生が言ったように我慢しなければならないことをたくさん
 乗り越えて大きく成長してください。     三室 玲子 」

 という「うれしEメール」が、旧職員である三室先生から届きました。
 三室先生も夏休みにパソコンの研修に取り組まれたようです。いの一番にそよ風のHP
にアクセスして下さったとのこと・・・光栄です。

********

 今日の1時間目、5年生の社会科でスプーンやナイフの生産地として有名な新潟県燕市
のVTRを視聴しました。江戸時代の釘作りから発展した金属加工の技術で、新しい時代に
あった製品を開発している燕市の取り組みに、分教室にあったスプーンを握りながら、感
心する私とM君・・・。
さっそく燕市の日本金属洋食器工業組合のHP(http://www.jmfia.orjp/index.html)
にアクセスしてみました。
 おーっ!!デザインの凝った様々な食器・・・アウトドア用のウイスキーボトルや写真
たて・・・商品開発の成果、しかもネット上で販売しています。
「うん、これは、お気に入りに登録しておこう。」
M君のお気に入りフォルダに新たな分野が加わったのでした。


                        1999.09.08



 分教室に新しいノートパソコンが2台届きました。ある企業からの寄贈です。
寄贈のお話がきてから、正式な手続きを踏んで品物が届くまでに、半年以上
かかりました。ただただ企業の担当者のご尽力に感謝します。
 2台のノートパソコンは、ベッド上安静の子どもたちの授業でさっそく
大活躍しています。今までは、1台しかなかったノートパソコンの使用予定が
かち合ってしまうことも多く、調整が大変でした。そんな心配も必要なくなり
ました。

「ねえ、そよ風の先生たちってみんなパソコン使えるんでしょ?」
「そうだよ。」
「退院したら、学校でパソコン教えてもらえるかなぁ。
 小学校にパソコンできる先生っていなかったもん。」
「大丈夫! 今、学校の先生たちも勉強中だと思うよ。」
「ふ〜ん。」
「君が教えてあげればいいじゃない?」
「うん。」
お互い、モニターに向かいながらのM君と私の会話でした。
                         1999.09.17



ここのところ5年生が3人揃って教室での集団学習が成立しています。
社会でのこと、前回「通産省指定の伝統産業一覧」から自分が詳しく調べたい
ものをそれぞれ撰んでおくのが宿題でした。
 Mさん:博多人形
 M君:刃物
 Aさん:益子焼
 さて、何を撰んだかを発表してから、それぞれパソコンに向かいます。
3人に3台のインターネット端末・・・1人1台の恵まれた環境です。
Mさんはサーチェンジャーに「博多人形」と打ち込んで「検索」をクリック。
「わーきれい!」とさっそく出てきた日本舞踊の人形の画像に見入っています。
その後、「えーっ?先生、お相撲の人形!」ほほう、確かにお相撲さん・・・
九州場所を見に来たファンが買うのかな?そして、彼女が最も気に入ったのが
「スヌーピー・シリーズ」でした。私も博多人形のモデルにスヌーピーが採用
されているとは知りませんでした。
 ここでも、伝統を生かして現代感覚を取り入れた製品作りを工夫している産地
の様子を知ることができました。
 Aさんは、パソコンに触るのは生まれて初めて・・・まずは、そよ風のホーム
ページを見ながらマウスの扱い方を練習しました。
「このパソコンがインターネットという線で世界中のパソコンにつながっている
んだよ。そよ風の子どもたちの様子を世界中の人に知ってもらうことができるん
だよ。」ちょっと信じられないといった表情のAさん。でも使っているうちに
わかってくるものです。
 クリック、ダブルクリック、ドラッグをマスターしたら、益子焼のホームページ
へとびました。もう一人でカチカチ、調べ始めました。益子焼の製造過程をイラス
トでつづったページを印刷して、嬉しそうに持ち帰りました。
                              1999.09.24 



2学期から転入してきた中学部1年のUさんは、海外へ留学中のお姉さんと
Eメールのやりとりをしています。先日は写真付きのメールが届きました。
入院生活でたまるストレスも、「大好きなお姉ちゃん」に愚痴を聞いてもらう
ことで発散できるようです。
 お姉ちゃんとおしゃべりする気分でキーボードに向かっているUさん・・・
おおっ!タイピングがぐ〜んとスピードアップしています。お姉さんからも
翌日にはちゃんと返信が届きます。
「Uさん、お姉ちゃんからメール来てるよ!」
「は〜い!!」
嬉しそうにパソコンの前に飛んでいく姿に、

「つながってるってすごいことだなぁ」と、改めて思います。

 最近は、「お父さん」が職場からそよ風へメールを送って下さるケースが増え
ました。残業などで面会時間に間に合わないことも多い忙しいお父様方にとっても、
メールは強い味方です。低学年の子も先生の助けを借りながら「大好きなお父さん」に
メールを送ります。それらのメールは何度も読み返されてオフィスのパソコンのハード
ディスクに大切に保存されていることでしょう。

「つながってるっていいことだなぁ」と、しみじみ思います。
                            1999.09.30


 「双方向動画通信ベースの仮想空間を用いた院内学級支援システム」実証実験のための
環境が整いました。各教室に高スペックのデスクトップが1台ずつ、職員用にノートパソコン
そして、常時接続の高速回線です。これは、教育の情報化プロジェクトが2005年をめどに進
めている「ハード面の取り組み」を先取りしたような環境です。
 
 先週の4日には教員向けの「操作講習会」が持たれました。前日にセッティングが終わった
ばかりで、システムが安定せず講師役のエンジニアの皆さんは大変そうでした。
 5日には子ども向けの講習会・・・マイク付のヘッドホーンを付けるだけでもちょっと気分
が違います。バーチャル空間でおしゃべりしたり、動物に変身したり、そしてフリーズも体験。
それから急遽アップデートしてもらい少し安定してきました。
 
 その後、専門家のスタッフ無しで新しいハード&ソフトの「お守り」をするのは非常に気の
重いことでしたが、バーチャル空間内にSEの方がログインしていれば、テレビ電話感覚で相談
に乗ってもらえます。プロジェクトチームのメーリングリストに「SOS」を発信すると、即
トラブルシューティングのアドバイスが返ってきます。これはやはり、画期的なサポート体制
であると実感しています。

 背後で大人はあたふたしていますが、子どもたちは案外気楽に操作を習得して、
「アミークステーション」で活動を始めました。
 スタッフの皆さん、今後もどうぞよろしくお願いいたします。
                              1999.10.14


最近、そよ風分教室のプリンターは大忙しです。光明祭で展示される「概要」や
子どもたちの紹介に使われるデジカメの画像をA4版のスーパーハイグレード紙に印刷
するためです。デジカメからダイレクトプリントできるので、割と操作が簡単です。
この方法は昨年から導入されましたが、評判は上々です。芸術性を追求する場合はともかく
普段のスナップ写真程度なら遜色ありません。それまでのように、写真屋さんに頼んで
ネガから大きく伸ばすと、時間もお金も結構かかります。
「おお、これは便利!」となれば、機械は苦手?という先生たちも挑戦する気になると
いうものです。方法を先にマスターした教員が「やってみようかなぁ・・・」という教員に
「こうやって、次は、これをつないで、それからこのボタンを押して・・・」と伝授。
プリントが成功すれば、両者ともに「わーできた!!」と嬉しくなるものです。そして、
今度はその先生が教える役に・・・という具合です。
 このようなパターンは、ワープロソフトの操作やWebの検索、メールの送受信でも
行われてきました。気がつくと、そよ風分教室の職員室では、パソコン用語が頻繁に
飛び交うようになっていました。
 去年の今頃は、やっと入った備品のWin98マシンに
「わたしにさわってやって下さい。かみついたりしませんから。」
という伝言板をスクリーンセーバーを設定して、なんとか先生たちに使ってもらおうと
必死?でした。それが今や1台のMacと10台のWinマシンの稼働率は常に5割を
キープの勢いです。(う〜ん、劇的な変化だぁ。)
 パソコンは道具、便利な道具、人が使う道具、道具をうまく使うためにはどうするか、
道具に振り回されないためにはどうするか、そういうスタンスを崩すことなく
子どもたちとパソコンの仲介役をしていきたいと思います。

                               1999.10.26  


「子供の通っている○○養護学校にも最近?やっとデジカメが導入されて
先日の遠足の時の写真をプリントアウトされた物を貰えるようになりました。
そよ風さんの所みたいにホームページにアップ出来るようになると良いなと
思ってます。
 子供たちの作品、とかく入院なされていると暗くなりがちですが
楽しい作品ばかりで、どう言う形で有れ発表できる機会が多い事は
子供たちの励みにもなると思いますのでどんどんのせてあげてやっ
て下さい。
 うちの学校もこんな発表の場があればと思いますが何せ子供たちの
人数が多すぎるので選ぶのにも困るのではないかと思います。
これからもがんばってください!

 都内にお住まいのNさんからメールが届きました。
(ご本人の了解を得て紹介させていただきました。)
このようなメールをいただくとホントに嬉しいです。
子どもたちは、身体は治療を必要としていても
心は本来「元気いっぱい」になれるはずなのです。
入院したばかりの頃は、誰だって落ち込んでしまいます。
そよ風は、そんな子どもたちの笑顔を早く「取り戻す」ための
ところです。
 笑顔のもとは教室の中ばかりでなく、
インターネットを通じて外の世界からもやってくる
・・・そんな発見と経験をしています。

                 
1999.11.04


 分教室に新しいプリンターが届きました。それも2台・・・。1台はA3サイズまで
カラー印刷することができます。もう1台はUSBに対応しています。これで、印刷ラッシュ
が緩和されます。
 プリンタをパソコンに接続したり、ドライバをインストールする作業をしながら
3年前のことを思い出しました。当時一人でLC630にColor Style Writerを接続した時、
それは、それは、恐ろしい気分だったのです。場数を踏むと、こうもずうずうしくなって
しまうものでしょうか。「うまくいかなければ、インストールし直せばいいんだから。」
などと同僚に言っている自分がいます。

 パソコン担当者になって断言?できること・・・
「担当者の自信は強制終了の回数に比例する。」
 
3年目の「自信」があるとしたら、数え切れない失敗と「リセット」どころか
「コンセントを抜く」という勇気ある行動?に裏付けられているのです。
                             1999.11.18 


********

はじめまして
懐かしくってメールしました。
あの日から27年。私はもう27歳になれました。
ここの病院へ15年ほどお世話になりました。

最近出産した私は育児のひまをみつけては インターネットをはじめました。
それで自分の小児医療についてをリンクしていたら なつかしさもあって
このHOMEへたどり着きました。

生まれてすぐに十二指腸に疾患があり埼玉から生後6日めで搬送され
北海道の祖父(同じ血液型のため)を呼び、7日目 手術。
あの日から27年ということです。

14.15歳のころが 一つのおおきな山と言われましたが 
高校に入学後 遊びやアルバイトが 忙しくなり 病院へも 行かずになり 
気がつけば 結婚 そして 出産してました。

婦人科の先生は 手術の跡が 昔のやりかたで見たことが無いようで 
心配しまくっていた。
かぜをひいて 町の内科へ行っても 若い先生は 傷跡をネホリハホリです。
私は はやく「カゼ薬」をもらってかえりたいのに 
一生懸命カルテに手術跡の絵を書きこむ。
おなかが痛いなんていったら 大変。
いつ どこで どうして 通院の期間は?診察の内容は?とか
とにかく 若い先生にあたると 大変。診察時間が長いんです。

今 ここで 呼んでいる君たちも 大きく

なったら こんなことに合うことでしょう。
長い文章で すいません。
きっと いいことありますよ。生きていればね。
やっぱり 早く病院 出たいよね。
先生にいってあげて「早く直して」ってね
そうしたら 先生たちも あせっていろんな本読んで 直し方探してくれるよ。
なにより 「病は気から」です。
点滴の痛みも検査が怖いのも 気持ちの持ち方です。
でも イヤだけどね。

はやく 退院できるといいね。それでは 

********

かつての「病気の赤ちゃん」
そして今は「ほやほやママさん」からきたメールです。
ご本人の許可を得て紹介させていただきました。

嬉しいですね。大先輩からの激励メールです。
こうやって、そよ風の強力応援団がどんどん増えていきます。


 先程メインマシンのデータのバックアップ作業が終わりました。
これで、少し安心して?2000年を迎えることができます。

 新聞のコンピュータ・ウイルス関連の記事を軽く読み流すことのできないのは
パソコン担当者の哀しいサガというものでしょう。
 
 世の中にはインターネットを使って「悪」をばらまこうという人がいます。
でもその一方、「愛」を届ける手段として活用している人もたくさんいます。
 
 終業式の今日も、メールボランティアさんや学校の友達から、入院しながら
冬休みを迎えることになった子どもたちへのあたたかいメッセージが
ネットを通して届きました。それがどんなに大きな励みとなっていることか!

 この1年、やっぱり

「つながっててよかったなぁ・・・」

今、このページを読んで下さっているあなたに心からありがとう。
そよ風の子どもたちをネットの向こうで応援して下さってありがとう。

                    

 
 1999.12.24 


そよ風HPをごひいきにしてくださっている皆様、あけましておめでとうございます。
 今年は11日が始業式となったため、新年の更新作業が遅れました。すみません。
 
 さて、さほど大きなトラブルなく2000年を迎えることができパソコン担当者としては
ほっと胸をなで下ろしています。分教室に泊まり込んでいたわけではありませんが
自宅のテレビで小渕首相の安全宣言を視聴してから、新年の眠りに就きました。

 7日にパソコンの点検と情報教育アドバイザーさんとの打ち合わせのために出勤
しました。日直の先生からさっそく声をかけられて・・・
「赫多さんからメールが入っていたんだけど、英文だったし、
なんだかウイルスだったら大変だから開けてないのよ。」
「あーあれは、アメリカのカード配信サービスを利用したんですよ。大丈夫です。
添付書類じゃなくて、カードの有り場所のURLにリンクするだけですから。」

 ははは・・・年末に先生方を脅かしすぎたかもしれません。
3Dのペンギンが海に次々滑り込むアニメーションのニューイヤー・カードを送った
のですが、軽快なBGM付きで、見てくれた人には好評でした。
このカード・サービスは、そもそもアメリカにいる友人がクリスマス・カードをネットで
送ってくれたことから知ることになりました。選べるカードの種類の多さ!!!
日本のものとは比較になりません。進んでいるなぁ〜。
このサイトをのぞくだけで、アメリカの日常生活にネットの活用が浸透していることを
実感できます。

 今年から週4回ペースで午後4時間ずつ来て下さることになった
情報教育アドバイザーさんは、私にとって「つよーい味方」です。何はともあれ、
PCについて、いろいろ相談できる相手が近くにいることは心強い限りです。
このサイトも音声データをアップしたり、もっと利用しやすくしたりとリニューアル
していく予定です。お楽しみに!

                                           2000.01.14


ここのところ頻繁にHPを更新しています。昨年暮れにサーバーが更新されてから
up作業がグ〜ンと楽になりました。子どもたちからも
「この絵をホーム・ページにのせて!」
というリクエストがきます。小学部2年生のピヨちゃんもその一人。
彼女は、そよ風分教室の誇るメールボランティアさん「オコゼのおじさん」に
見てもらいたい・・・という思いで、お正月の絵をキッドピクスで描きました。
すると、オコゼのおじさんから、さっそく素敵なメールが送信されてきました。

******

ピヨちゃんへ

こんにちはピヨちゃん。
オコゼのおじさんです。

またまた、やりましたね。
お正月の絵を見ました。
カドマツとカガミもちですね。

さすがピヨちゃん、色のセンスがいいですね。
たけのきりくちが白くなっているのもすごいですね。
おもちの上にのっかっているミカンはおいしそうです。
いま、おじさんはおひるごはんを食べたばかりです。
あのミカンをデザートに食べたいです。
あ〜・・パク・・モグモグ・・ゴックン・・ごちそうさま。

そうそう、こんどは「2000年」の字がはいっていましたね。
あれはマウスで書いたのでしょうか?
思うように書けましたか?
おじさんはマウスになれていますが、字は書けません。
それを書いちゃうんだからピヨちゃんはすごい・・・

いつもすごい絵やすてきな絵をありがとう。
おじさんはしごとでつかれたとき、ピヨちゃんの絵をみると
ほっとします。
ピヨちゃんはおじさんをたすけているんですね。ありがと。

--ピヨちゃんおうえんだんだんちょうオコゼのおじさんでした。

******

嬉しくなったピヨちゃんは、今度は絵の説明を書きました。
ベッドの上でノートパソコンのキーボードをぽつぽつ・・・。
(2年生なのでひらがな入力です。)
でも、ちゃんと自分で打ち込みました。
どうぞご覧下さい。 → 
ピヨちゃんの部屋

                            2000.01.20


そよ風分教室の皆さんこんにちは。
97年6月から7月にかけてそよ風分教室でお世話になった事があります。
中2の時で、足の手術の為4A病棟に入院していました。
今回たまたまインターネットで国立小児病院のページをみていたら
そよ風分教室のサイトを見つけて懐かしくなったのでメールをうちました。
私がそよ風分教室でお世話になったのはたったの1ヶ月間だけだったので
きっと私の事を覚えている方はいないと思います。
今私はアメリカのインディアナ州に住んでいます。滞在暦は2年を過ぎたところです。
アメリカの北の方なのでとても寒いです。現在気温−15℃で雪がふっています。
日本も寒いようですね。これからも寒い日が続くと思いますが
皆さん風邪をひかぬよう気をつけて下さい。

そよ風のOGのS.Kさんからのメールです。
おおっ!しかもアメリカはインディアナ州からの送信です。
(ご本人の許可を得て紹介させていただきました。)

「きっと私の事を覚えている方はいないと思います。」
いえいえ、ちゃんと覚えていますよ!
当時の担任、三崎先生に伝えると
「えっ?ホントですか?まぁー嬉しい・・・。」
三崎先生は、翌日「返信」にトライ!
するとすぐ返信が・・・。
メールって時差を考慮しなくてよいというのもいいですね。

最近私は将来の夢が見つかりインターネットで調べ事をしています。
私の将来の夢は盲導犬の訓練士です。HPの会員にもなりました。
情報交換などをしてとても楽しいです。
前から将来は絶対に福祉の仕事をするって決めてたんです。
これからも夢に向かって頑張ります。
アメリカの学校にも大分慣れましたよ。高校に通うのが楽しいです。
学校イベントにも進んで参加をしています。
友達も足の事を気にせずに接してくれるので嬉しいです。
友達に恵まれた気がします。
私の住んでいるインディアナ州は今も雪が降っていて外に出ると血が凍るように寒いです。
昨日から何だか風邪をひいてしまったようです。
明日は雪が30センチ位積もる予定なのでもしかしたら学校は休みかもしれません。
少し嬉しいようで残念な気分です。
日本も寒いようなので体に気をつけてくださいね。

ネットの活用法を教えて下さってありがとう。
S.Kさん、夢に向かって頑張って下さいね。
 
                                           2000.01.28 


「先生、今日、ヘチマのたわしで体洗ったんだよ。気持ちよかった!」
 「わ〜届いたんだね。」
 「うん。夕方に先生がお見舞いに来てくれて、持ってきてくれたんだ。」

4年生のK君が嬉しそうに報告してくれました。
そよ風には、毎日のようにK君の小学校の友だちからメールが届きます。
K君もせっせと返信を打ち込んでいます。(ローマ字入力の上達の早いこと!!)
4の2には、家にインターネット環境が整っている友だちが5,6人いる模様・・・
昨年の今頃には考えられなかった変化です。

実は担任の先生が「初めてのメール」を送って下さったのが2週間前、
K君の入院間もなくのことでした。
分教室転入に当たって説明を受けたお母様が
そよ風のメールアドレスを小学校に伝えて下さったようです。
担任の先生はインターネットに最近接続されたようで、
「ホントに初めてのメール」をK君に下さったのです。

 「みんなからは来るのに、先生から次のが来ないなぁ。」
とちょっぴり不満そうに言っていたのは1週間ほど前・・・。

そこで、別件もあり、次のようなメールを送信してみました。

 
赫多@そよ風分教室・パソコン担当 です。
 K君の理科と社会も担当してます。

 実はお願いがあるのですが、4の2で育てたという
 ヘチマの「たわし」(が完成したそうですね)を
 K君にも見せてあげたいのですが、
 近所の同級生を通しておうちに届けていただけますか?
 現在の彼が入っている病棟規則では動植物の持ち込みは
 不可ですが、「たわし」になっていれば婦長さんもOKだと
 思われます。
 お忙しいところすみませんが、よろしくお願い致します。

すると、待ちに待った先生からの2通目が・・・メールの最後は
こうしめくくられていました。

 みんなで、「どれをK君にあげる?」と考えたところ、
 一番ヘチマらしい形のものにすることにしました。
 これも、一緒に持っていきますからね。
 まっててね!

そうして、K君が4の2の仲間と大切に育ててきたという「ヘチマの成果」が
大好きな担任の先生によって、手渡されたという次第。

では、冒頭のお話の続きを・・・

 「ヘチマたわし、痛くなかった?」
 「ううん、ちっとも!気持ちよかったよ!」
 「ボディーシャンプーつけて洗ったの?」
 「・・・ボディーシャンプーのつもりだったんだけど・・・よく見たら
 ベビーシャンプーつけてたんだ・・・。」
 「えー!!ハハハ・・・。」

そよ風のみんなが笑う中、K君は正直に言って照れ笑い。

きっと、いつもより長風呂だったでしょうね。

                                       2000.02.03 


最近そよ風に届いた「応援団」からのメールをご紹介します。

*********

 そよかぜ学級のみなさんへ
いつもホームページ見ています。私も足が悪いお姉さんです。
みんなの頑張りを見て励まされます。今日はバレンタイン!
男の子も女の子も関係なく頑張ってるみんなのことが
大好きな私よりカードを贈ります。治療頑張ってはやく
良くなろうね!!私ももうすぐ入院!頑張るぞ!

 メールボランティアのK子お姉さんからバレンタインのネット・カードが届きました。
とってもユニークなアニメーション付きです。ありがとうございました。
K子お姉さん、また入院されるそうですね。どうかお大事になさってください。

*********

そよ風分教室のみなさまへ

 前略(ぜんりゃく)
 去年の5月まで小児病院にいたHです。
おぼえておいででしょうか?
今度Rちゃんが退院する事になったと聞いて、
メールの交換をしようねといっていたのですが、
やっと今日、接続することが出来ました
(そよかぜ分教室のホームページがあることをすっかり忘れていました)。
ホームページの写真や文章をみていると、
みんなのいっしょうけんめい勉強しているところが
伝わってきてとても楽しいです。
家から離れての生活・病気のちりょうなど大変な事もたくさんあるけれど、
いつまでも心にそよ風を運ぶようなすてきな教室であってほしいと思います。
それからRくんへ、たいいんおめでとうね。
小学校の生活も楽しいものであるよう、いのっています。
そして、ほかのみんなも早く退院ができるように、とおいのりしています。

今、私のすんでいる島根県は雪がたくさんふって、つもっています。
私のいるところは島根県のなかでも山奥なので、
夜に雪が20cmくらい積もると、朝から雪かきで大変です。
あんまりふるときは一日3回くらい雪かきをすることもあります。
そうしないと、車が雪に埋もれてしまうんです。
早く、春がきてほしいなぁと思っています。

時々またホームページを見にきたいと思っています。
みんな、かぜをひかないように体に気をつけてね。


 転勤されたHドクターから届いたメールです。嬉しいですね。
Rくんは「メールありがとう。こんどは、ぼくだけにちょうだいね。・・・
     ぼくはげんきだから、Hせんせいもがんばってね。」
と、返信を打ちました。(退院前に大好きなH先生とメールのやりとりができて良かったね。)
H先生、雪かきご苦労様です。お風邪などひきませんように。

*******
 
 
この更新作業をしているところに、小6のH君から写真付きのメールが到着。

赫多先生、お元気ですか。ぼくは、元気です。
・・・喘息も、東京の病院にいってから、とてもよくなりましたよ。・・・
また今度、東京に出たら行きます。

 
新潟からの発信です。「ピース」のポーズをとってるH君は日に焼けて
ずいぶんたくましくなったようです。
画像の張り付けなんて、やってくれるじゃぁないですか!
パソコンの腕も上がったようですね。

 


                            
2000.03.01


そよ風分教室のみなさま
はじめまして。

そよ風の、ホームページ、ときどき拝見しています。
内容ももりだくさんで、なかなか全部を見る事ができません。

病気の治療をしながら、分教室で頑張っている
みなさんのことが、とてもよく想像できます。

みなさんの活動や学習の様子、作品など、
どれもすばらしくて、拝見するたびに、こちらが、励まされます。

知らない方々にメールを出すのはちょっとてれくさいですが、

全然会った事もない、私ですけれど、みなさんを応援してることを、
伝えたくて、思い切ってメール出します。

初メールなので、自己紹介します。
インターネット上の、ネームでは「Poohー」というのを使っています。

これは「くまのプーさん」が、好きだからです。
性格が、似ていると言われたこともあります。
(顔やスタイルが、似ているわけではありません。)

横浜市に住んでいます。子供は二人、男の子です。

この頃は、暖かくなってきて、寒いのが苦手な私は
ちょっとウキウキします。

今回はこのへんで。   
ではまた。         Poohー

*********

Poohーママさん、思い切って送信ボタンをクリックして下さり
ありがとうございました。
どうぞ、何度もアクセスを重ねて下さり、作品を見ていって下さい。

先日、『インターネットと教育』フォーラム2000 という集まりで
そよ風HPの宣伝?をさせていただきました。
一度に何百人もの方々に、そよ風の子どもたちの様子を紹介することができました。
フォーラムをきっかけに、初めてアクセスしてくださった方もおられると思います。
ありがとうございます。あなたも応援団に加わって下さいますか?
特別なことをお願いするわけではありません。
ただ、時々HPをのぞいて下さり、心の中で子どもたちに声援を送って下さい。
そして、もしお時間があれば、思い切って?メールを送って下さい。
感想などお待ちしております。

                                      2000.03.17


またまたそよ風に届いた「応援団」からのメールをご紹介します。
(ご本人の承諾を得ております。)

*************

こんにちは。外の冷たい風にもほんのり春の香りを
感じるようになってきましたね。
私が小児病院に一番お世話になっていたのは
中学生の時でした。
 ・・・
泣いたり、笑ったりと色々なことがあり、当時は必死で
余裕など無かった私ですが、今は思い出として語ること
ができるようになりました。
そんな私も今年無事に成人式を迎えることができました。
 ・・・
学校の方も普通の人よりは少々遅れてしまいましたが、
高校を卒業後,今年の春から通信制の大学に通い、
児童学科で学ぶことが決まりました。
不安な気持ちをいっぱい持って始めたバイトも
とっても楽しくやっているのです。
あのころの私は全てを否定的に考え、将来のことなどは
不安で不安でとても考えられなかったのですが、最近は
少しずつですが生きていることの楽しみ方やおもしろさが
分かるようになってきたのです。

そよかぜ学級の中にも将来の不安を持っている人がいる
と思いますが、希望を持って、やる気さえあれば
何でもできるのです。
今はつらいこともきっとあとで笑顔で語れるときがくると思いますよ。
がんばってね。
最後に・・・・・このような内容のメールをここに送って良いのか
悩みましたが、私もこの時期に(新学期が始まる時期に)悩み、
アドバイスが欲しいと思っていたので,,,,。

〜 神様がね、人間に与える幸福の量って恐ろしいほど平等なのよ 〜
江崎雪子 著 「きっと明日は」より

*************

Oさん、素敵なメッセージをありがとうございました。

入院したまま新学期を迎える子どもたちもたくさんいます。
先輩からのエールはきっと大きな励ましになります。
Oさんもがんばってくださいね!

     (このコーナーの文責 そよ風分教室パソコン担当 赫多 久美子)


そよ風パソコン・インターネット5年目のあれこれ

 そよ風HPをごひいきにしてくださっている応援団の皆様、今日もアクセスを
ありがとうございます。「あれこれ」の連載も2年目・・・今年度も病院内学級の
情報化?の一つの例をこのコーナーで実況中継できたらと考えております。

 新学期早々、LANの一部が接続不調となり、担当者としては眠りの浅い日々
が続きました。先日、ボランティアとして来ていただいた方の助けを借りて
ひとまず解決し、各教室からのインターネット接続が再開しました。(ホッ!)

 今年度も技術と知識の乏しい担当者の苦難は続きますが、そよ風応援団の
皆さまにホットな情報提供を心がけ、更新に励みたいと思います。

                                2000.04.26


昨日4年生のEちゃんと新しい時間割をパソコンで作成しました。あらかじめ作っておい
た6年生の時間割表を元に「コピー」や「貼り付け」で、4年生用にしていきました。これを
自分の好きな色にパターンを変えて・・・カラフルに仕上げました。
 次はお絵かきソフトで描いた画像を貼り付けます。ぐっと「自分の時間割」っぽくなります。
そして、下の空白に「目標:字をきれいに書く」と打ち込んでできあがり!!
 これで右クリックを使ったコピー&貼り付けをマスター、エクセルのセルの書式もちょっとは
かじったことになります。(う〜む・・・子どもは早い・・・すごい!!)

 「Eちゃん、これをしっかり担任のK先生に教えてあげてね。」
というのがお約束・・・。
 Eちゃんはとってもうれしそうに担任の先生に見せに行ったそうです。よかったね!
 
                                                                                  2000.05.02


「先生、そよ風に アイ・ラブ・ユー 来た?」

「今のところ大丈夫。でも気をつけてなくちゃ。感染したら大変だからね。」

「それ、なんのこと?」

「コンピュータ・ウイルスのことだよ。ニュースでやってたの、ぼく見たよ。」

「そう、メールにくっついてきた添付ファイル…あやしいのは即削除しないとね。
ウイルスに感染するとこのハードディスクの中の大事なデータが壊されてしまうんだよ。
それからウイルスを他のパソコンにうつしてしまうことになるんだよ。」

「ふ〜ん。」
 
 メインマシンで新着メールをチェックしながらの子どもたちとのやりとりでした。
猛威をふるう「ラブ・ウイルス」を題材に「予防と自衛」のミニレッスンを行っています。

                                    2000.05.12


 先月ある看護学校の先生から、「教育学」の授業でそよ風のHPを参考資料として
使いたいのですが・・・という問い合わせのメールが届きました。

>看護学生さんが病院内学級に興味を持って下さる・・・
>とても嬉しいことです。どうぞお使い下さい。
>学生さんたちの感想など送信していただけましたら嬉しいです。

と返信したところ、先日丁寧なお便りと共に、何人かの学生さんの感想のコピーが
郵便で送られてきました。とても嬉しく拝見しました。中でも
「病院の中に学校を設置するのは、教員側と医療スタッフの
連携がしっかりしないと運営していくのが大変だと思った」
という文に、「そう、そう、そうなんです!」とうなづく私でした。

 そよ風では、担任−主治医、各病棟−分教室、看護部−分教室
病院−学校というように、様々な連絡会を設定しています。
来週の社会見学のような医師・ナースの付き添いが必要な大きな行事の時だけでなく、
毎日の教育活動が、医療との連携プレイで成り立っているのが病院内学級なのです。

 未来のナースさん、お勉強がんばってくださいね!

>私たち病院内学級の教員もトータルケア・スタッフの一員として
>医療スタッフと協力して子どもたちに関わっていきたいと思います。
         
                                  2000.5.19


 今週はそよ風が新聞に紹介されたためか、たくさんの方々からメールが届き
嬉しい悲鳴を上げております。
 これまで、このコーナーで「応援メール」をご紹介しておりましたが、この度
応援団からのメッセージのページを新設しました。是非、お立ち寄り下さい。
→応援団からのメッセージコーナー



 メールの返信が遅れておりますことをこの場でお詫び致します。
                                     2000.05.29


先生お元気ですか。
僕は、元気です。
病気の方も良好です。
僕は、無事に中学生になりました。
入学祝いにパソコンを、買ってもらいました。
キーボードを打つのもはやくなりました。
・・・・・・・・

そよ風のホームページを見たらちゃんと僕の絵がのっていました。          
学校では、友達もたくさんでき、楽しい日々をおくっています。
学校のパソコンでもインターネットが出来るけど、いつもできません。
またそよ風でビリヤードが、したいです。
・・・・・・・・                                   

今度、東京に行ったときよれたらよります。
それじゃさよなら。

 というような嬉しいメールが、遠く離れた日本海側から届きました。
中学の入学祝いにパソコン・・・すごい!よかったですねぇ。
その分しっかり親孝行しなくちゃね!

 そよ風のHPには子どもたちの作品が大切に保管されています。
退院して地元に戻っても、インターネットの環境があれば、いつでも
パソコン上で自分の残してきた?作品を見ることができます。
地元の友だちに「入院中はここで勉強してたんだよ。」と、説明もできます。
 
 私たち教員にとっても、このようなメールはとっても嬉しいものです。
元気にやってるんだなぁ・・・もう、中学生かぁ・・・。

 ホームページは地元に戻った子どもたちと分教室をあったかくつなぐ
バーチャルサロン的な役割も果たしているようです。
 

                                   2000.06.09


今週から再び「情報教育アドバイザー」さんが来て下さるようになりました。
この1週間は、まず「そよ風分教室」を知っていただくことから始まりました。
 それにしても相談相手が身近にいることは心強いものです。
あっちのプリンタの調子が悪い、こっちのモニタの表示が変だ、ここの入力
うまくいかない、etc ・・・というトラブルにいつでも対応してくださるのですから、
ホントに助かります。
 
 さて、ここのところ頻繁にアメリカにいるOGのSさんとメールのやりとりを
しています。彼女は中学2年生の時、ほんの1ヶ月ちょっとの間そよ風に
在籍していて、その後お父様の仕事の関係で渡米しました。今は現地の
ハイスクールに通っているそうです。メールは距離も時差も感じさせない
便利なツールであることを実感しています。
もうすぐ一時帰国するという彼女は外来受信のついでに
そよ風にも立ち寄ってくれる予定です。
オンラインの延長上のオフラインが楽しみです。
                                    2000.06.16


 「そよ風ライブ、がんばってね!私は行けないから、
 私の分もがんばってね〜!」

 ライブの本番を前に、6月末に転校したJちゃんから激励メールが届きました。
彼女は小学部高学年の出し物「怪談」の効果音を担当し準備してくれました。
当日、少ないメンバーではありましたが、高学年グループはがんばりましたよ。

 副院長先生からも
「過日生徒さんからご案内状を頂きましたが、あいにく本日午後2時から
会議が入ってしまい、聴きにいけません。
楽しく賑やかなライブになるようお祈りしています。   副院長。」
というメールをいただきました。お忙しい中、ありがとうございました。

 病院の外からも中からも応援をいただいて大成功のそよ風ライブ・・・
もうすぐその時の様子をHPでご紹介します。
                                     2000.07.11


>  私たちは、マジックを主として、ジャグリング(お手玉)などの
> 活動をしております。先輩には、プロとして活躍している方もおり、
> 大学のマジックサークルの中では日本で一番の歴史があります。
>  かつては、様々な病院・孤児院・養護施設などにボランティア活動を
> していたらしいのですが、近年は企業パーティー向けの営業活動で
> 忙しく、そうした活動は行われていません。
>  そこで、今年からそうした活動を復活させようということで、
> メールを差し上げた次第です。
>  
>  マジックは、大きく2つにカテゴライズできます。
> まず、大きなステージで数百人の前で演じるステージマジック。
> 次に、1〜10名ぐらいの前で行うクロースアップマジック。
>  ステージマジックには大がかりな準備等が必要ですが、
> クロースアップマジックは、トランプ1つあれば十分にお客様を
> 楽しませることができます。また、お客様との距離が近いので、
> 親密なコミュニケーションを図ることもできます。
>
>  このたび、そよ風分教室では、主にクロースアップマジックを
> やらせていただきたいと思っております。
> 机と椅子さえ用意していただければ、そこに不思議な世界が広がるはずです!
>
>  また、内部的な事情で恐縮なんですが、私たちのサークルは
> 主にステージマジックに力を入れており、なかなかクロースアップマジックを
> お見せする機会に恵まれていません。マジックは、人様に見ていただくことが
> 何よりの練習となるのですが・・・
>  そこで、今年入学した1年生にクロースアップを見せる機会を
> 設けてあげたいと思っておりました。そうした意味でも、私たちにとって、
> ボランティア活動は非常に有意義なことなのです。
>  私たちのサークルをより発展させる上でも、
> ぜひ、そよ風分教室にご協力いただけたら、と僭越ながら思っております。
>
> > ところで、そよ風分教室の存在は
> > どのようにしてお知りになりましたか?
> > HP管理者として、関心がありまして・・・。
>
>  かねてより、国立小児病院は小児科の権威的な病院として
> 存じておりました。ボランティアの話が出たときに、
> 「小児病院ならば、おそらく学校があるはず!」と思い、
> HPにアクセスしてみた次第です。

というやりとりがあって、大学生のボランティアさんによるマジックショーが
実現しました。Webページを公開して、そよ風はまた一つ得をしました。

                                   2000.07.14

                       
マジックショーの様子はこちら


今日は終業式、みんな校長先生から「通知表」をもらって・・・そして、
そよ風も夏休みに入ります。7月中は受験生のための補習授業があります。
(高校受験の生徒はお休み気分にはなれませんね。)
 
 先生たちも勉強です。情報教育アドバイザーさんについて、みっちりパソコン
の研修を受けます。目指せ、大幅スキルアップ!!

 私もこの夏、データ・ベースソフトに挑戦しようと思います。

 しりごみしていた先生のための『実践インターネット講座』
NHK教育テレビ。10回シリーズ。各回25分。
 放送日  2000年7月24日(月)〜28日(金) ※1日に連続して2回分放送
      放送時間 午前11:00〜11:25/11:25〜11:50


を視聴しながら「がんばるぞ!」という意気込みの○○先生、
ご自宅へのパソコン導入の日も近いかな?

 子どもたちも教員の在室中はパソコンを使用できるようにしています。
夏休み中にタッチタイピングをマスターしたいという中学生もいます。

 9月になって「何ができるようになったか」のPC自慢大会ができると
嬉しいです。

                      
                                   2000.07.19


「私もメ-ルを始めました これが始めての記念すべきメ-ルです
本当に相手に届くのか不安です・・・」
 と、夏休みにメールを下さったのは2年生のTくんのお母様です。

その日出勤していた担任の村井先生がさっそく返信しました。
「おめでとうございます。確かに届いていますよ。」

重い障害のあるお子さんの保護者の方とは「連絡帳」を活用していますが
担任ー保護者間にEメールという新ルートが開通すると、
さらにコミュニケーションが円滑になります。嬉しいことです。

 このサイトをご覧になっている方の中には
夏休み中にインターネットにつながった方もいるのでは?
そよ風宛にに感想メールをお寄せいただければ幸いです。
E-mail:soyokaze@nch.go.jp

                                    2000.09.01


そよ風OB Webサポート隊員

 
そよ風分教室の誇るべき「WebサポートOB隊員」についてご紹介します。

んにちわ。 夏も終わったというの残暑はひどいですね・・・ 
9月1日に学校も始まり、また忙しい毎日が始まりました。とはいっても部活や宿題
で忙しかったけど
あの、今日そちらさまのHPを拝見しまして、フレームのHTMLでE-mailのところの
ソースが
<A HREF="kounaikitei.html" TARGET="frame966527" mailto:soyokaze@nch.go.jp>と
なっていて
kounaikitei.htmlにとぶようになっていてmailが送れない事をお伝えしようとメール
を致しました。
どうかご確認をして下さい。

と、メールをくれたのは、かつて中学部に在籍していたK君です。
何かの拍子にリンクがこわれていたのを見つけて知らせてくれました。
ありがたいことです。Thank you!


********


えー、こんばんは、たけちゃんです。

先日の「『NEW!!』を点滅させたい」の件を色々と考えてみました。

1……「CSSのtext-decorationプロパティ」
CSSのtext-decorationプロパティでblinkを指定すれば、
点滅することが期待されます。
<SPAN style="text-decoration: blink ">NEW!!</SPAN>
と、こんな感じですかね。別にstyle属性じゃなくてもいいんですが。
しかし、Netscape Communicator 4.*、Netscape 6 PR1しか対応してないようです。
Internet Explorer他、殆どのWWWブラウザは対応していません。

2……「MNG」
PNG(Portable Network Graphics)を拡張したMNG(Multiple-image Network Graphics)
を使えば、点滅する画像を作ることも可能です。
しかし、対応しているWWWブラウザが皆無(Netscape 6 PR1なら対応して
いますが……)、製作するツールも皆無という欠点があります。

3……「GIF89a」
GIF89aで拡張されたアニメーションGIFを使えば、点滅っぽいものを作ることは
可能です。
欠点としては、コンピュータとフォントが異なってしまう可能性があります
(=見栄えが悪くなる)。
また、背景色を変更した場合、GIF画像も修正しなければなりません……と思って
たんですが、よく考えたら透過GIFにすればいいんですね。

4……「JavaScript」
JavaScriptでも点滅させることは可能なはずです。
……が、JavaScriptは詳しくないのでよく分かりません。
頑張って調べて下さい。

5……「BLINK要素としてマークアップ」
最後はストレート(?)にBLINK要素としてマークアップする方法です。
<BLINK>NEW!!</BLINK>
みたいな感じで。
しかし、これもNetscape Navigator/Communicatorしか対応していません。
Netscapeが勝手にでっち上げた独自拡張要素ですから当たり前と言えば
当たり前なんですが。

頑張って下さいね。
それでは、これにて失礼致します。
たけちゃんでした。

*****

外来に来たついでにそよ風に顔を出してくれた「たけちゃん」こと武山君は
その折、、相談したことに対して、とても詳しい返事を送ってくれました。
ふ〜む、やっぱりどのブラウザにも対応させるテキストの点滅はむずかしいのね。
まあ、「NEW」ならば、フリーの画像がいろいろある・・・ということで
今回はアドバイザーさんが探してくれたページから
虹色変化画像を選んで貼り付けることにしました。

たけちゃんは、私がど素人の時代に「マウスの掃除の仕方」を教えてくれた恩人です。
そして、今はHTMLの解説本を貸してくれたり、
フレーム無し表示について教えてくれたりします。いつもありがとね。
高3・大学受験ですね。情報処理分野に進学するのかな?

頼りないパソコン担当教員を優秀なOBがサポートしてくれます。
しみじみ幸せです。

                                          2000.09.08


そよ風OG海外隊員

 
そよ風分教室の誇るべき「OG海外隊員」についてご紹介します。
S.Keikoさんは、7月にアメリカから一時帰国した折、東京都教育委員会主催の
研修会でハイスクールでのインターネット活用についてレポートしてくれました。
以下に発表原稿があります。
そよ風分教室での思い出とインターネットの活用
 Keikoさん、またメール下さいね。


                                          2000.09.16



4年生のEちゃんは、社会かで「東京都の特色」について学習中です。
日本の首都である東京都・都心部には、役所や大使館、新聞社などの
報道機関が集まっています。地図で場所と名前を確認した後、インターネットで
「バーチャル見学」に出かけました。

こども向けページを用意している省庁も増えてきました。文部省や郵政省をのぞいて
通産省・・・環境庁の「こどものページ」はなかなか面白い・・・Eちゃんはじっくり
読んでいます。1学期に学習した水道やゴミ問題の復習です。

「迎賓館って何?」
「外国の大切なお客さんをおもてなしするところだよ。」
と地図を見ながら会話をしたので、検索してみました。
豪華なつくりの門やホールの画像が見つかりました。
「すごいね。ヨーロッパのお城のようだね。」

次回は新聞社にアクセスしてみようということになりました。

ここは、病院の中の教室です。でも、こうやって社会科見学が可能です。
もっとわかりやすくて楽しいこども向けのホームページが用意されると
嬉しいです。各省庁の担当者の皆さま、どうぞよろしく!


                                          2000.10.06



3年生のけんちゃんは、理化の勉強で村井先生と一緒に
病院の敷地内の「自然」をデジカメで撮影しています。
この度Web上にギャラリーを作ることにしました。徐々に展示作品を
増やしていく予定です。
 写真の解説を本人がキーボードで入力することになりました。
 どうぞお楽しみに!


                                          2000.10.19



そよ風OGのYちゃんがハロウィーンのコスチュームでトップページに登場!

 今回は短期間の入院なので、そよ風に籍を移すことはしませんが、遊びに
来ています。昨日は、看護婦さんから頼まれた「処置の手順」をワープロで
きれいに仕上げてプリントアウトし、病棟に持って帰りました。

 今日はボランティアさんとカラフルなビニール袋を材料にして作ったコスチューム
で、私の授業が終わるのを待っていてくれました。
 おおっ!原色がまぶしい!!・・・う〜む、なかなかのセンス、これはすぐデジカメで
撮影しようじゃないか・・・と、話がまとまりました。いかがでしょうか。

                                           2000.10.27



光明祭に行ってきました。デジカメ画像速報をupしました。見てください。

 足の手術をして抜糸もしてないN君も、急遽参加の許可が下りました。久々の病室からの
お出かけが、足を伸ばしたまま座れる車いすでリフト付きのバスに乗車、そしてスロープ、
エレベータ完備の本校見学でした。700円のおこづかいで、PTAのお母さん方の喫茶店
に行き、おにぎり弁当、豚汁、ショートケーキを食べて、くじ引きをして景品をもらい、もちろん
本校の友だちの作品に感心しながら展示を眺めて・・・っと充実した数時間を過ごしました。
 N君、よかったね!! 主治医の先生、許可してくださりありがとうございました。

                                           2000.11.04


最近大きな治療を無事終えたK君は、「よくがんばったね!」の意味もあって
バースデープレゼントにG−SHOCKを買ってもらうことになりました。
ショッピングの外出が待ち遠しい!
彼は、事前にインターネットでどんなモデルがあるのか検索して情報収集です。
情報教育アドバイザーさんにも手伝っていただきながら、G−SHOCKを扱う
お店のWebを探しました。ハイフンを入れるとヒットしなかったようで、検索の
方法もいろいろ試したようです。しばらくして、「これ、いいな」と好みのモデルを
見つけだし、画像付きのページをプリントアウト・・・嬉しそうに報告してくれました。
 そして、今日、「これ!」・・・
彼の腕にはおニューの時計がかっこよく光っていたのでありました。
いいな、いいな・・・私も欲しい!! 

                                           2000.11.13


今年の6月中旬から情報教育アドバイザーとして、パソコン関係のサポートを
させて頂いているTです。そよ風分教室の第一印象は、明るい!ということでした。
そして生徒さん達がパソコンに興味を持ち、どんどん使い方を発見していく様子を
見ているのは楽しく、たのもしさを感じました。外部とのメール交換やデジカメで
撮った写真をそよ風のホームページで発表する、などパソコンならではの活用も
活発で、今出来る事をやれば次の道が見えてくることを実感させて頂いている
日々です。11月末でお別れするのが、とても残念です。先生方、生徒のみなさま、
お世話になりました。

というメッセージを残してくださったTアドバイザーさん、本当にお世話になりました。

 「情報教育アドバイザー」は、昨年度、労働省の補正予算「緊急雇用対策」で
派遣が決まり、そよ風分教室には昨年の12月から来て下さるようになりました。
主に教員のスキルアップのために個人指導をして下さいましたが、パソコンコーナー
に常駐してくださり、機器のトラブルに迅速に対応してくださる強い味方でした。
子どもたちが操作上困った時もやさしく丁寧に教えて下さいました。
 2000年問題対策のために無理に来ていただいた1日だけのシステム・エンジニア
の方、LAN点検で3日間ほこりまみれにさせてしまった方、3ヶ月間で教員の
ワープロソフト操作をぐ〜んとアップさせて下さった方、そして半年間子どもたちにとって
「何でも知ってるパソコンのお姉さん」であったTさんと、11ヶ月の間に4人の方が来て下
さいました。皆さん、ホントにいい方ばかりで「@そよ風分教室・パソコン担当」は
とても助かりました。
、この制度は先月で終了してしまいました。とても残念です。でも、
アドバイザーとして来て下さった方々が、その後も「そよ風応援団員」として
ネットの向こうから声援を送り続けてくださいます。ありがたいと思います。
 つながってるって・・・いいなぁ。 

                                           2000.12.04


今日の2時間目は5年生が4人パソコンコーナーに集まりました。
 
 冬休み中に退院が決まったY君は、冒険物語をキーボード入力。
 
 お父さんからアニメーションカードが届いたAちゃんは、お返事のカードを選んで
メッセージはちゃっかりクリスマスプレゼントのリクエスト。
 
 痛い検査を終えて遅れて教室にきたK君は、メールボランティアの大学生の
お姉さんに退院報告を兼ねたクリスマスカードをネットで送りました。
 
 キー入力スピードは大人顔負けというYちゃんは、病院を舞台とした創作物語
を打ち込み始めました。


 みんな入院中にスキルアップしています。表現の手段として、コミュニケーション
の手段として、パソコンとネットを当たり前に使いこなす世代・・・
21世紀は彼らが主役です。

                                           2000.12.21


明けましておめでとうございます
1月8日に成人式があります。20歳になったら責任は、自分で取らなくてはいけないので自分に責任を持てるような大人になりたいです。秋学期から教職課程の科目を取りました。今まで知らなかったことがわったりしましたが、教員採用試験は、本当に大変そうです。教師にならなくても自分の得意分野を持つことによって教えられたりします。教職課程をとっても学費がかからない(タダ無料)のでとったわけでもなく、教員免許状も資格のひとつだからです。

今年は、いろんなことに挑戦したいです。

 こんな素敵なメールをくれたのは、小学6年から中学にかけてそよ風に在籍していた
K君です。長期間の入院生活にもかかわらず、弱音を吐くことなく治療と勉強に取り組んでいた
彼の姿を思い出します。もう二十歳の青年になられたんですね。あなたのような人に先生に
なってほしいなぁ。教職課程の勉強、頑張って下さい!


Aちゃんはそよ風に転入しておよそ3ヶ月・・・体調も徐々に良くなり、リハビリにも一生懸命
取り組んで、「退院」の二文字が近づきました。
 休み時間には小学校のホームページにアクセスしてビオトープの様子を見たり、5年2組の
友だちにメールを送ったり・・・入院していても「つながっている」ことを経験できたようです。
担任の先生からも嬉しいメールが届きます。

おたよりありがとう。
5年2組のみんなが返事を書くのは時間がかかりそうなので、まずは、先生が書
くことにしました。
元気な様子をみんなに(1組2組両方)伝えると喜んでいました。もうすぐ退院する
ということも伝えました。
勉強のことは気にせず、ゆっくりじっくり取り組みましょう。

 親友の2人からのメッセージも添えられていました。

退院するのを楽しみに待っています。

 小学校にもどるのに、ちょっと気後れしている子どもたちが
この一言で、どれほど励まされることか!

 インターネットは、やさしさと思いやりの交通路・・・として用いていきたいものです。

                                             2000.02.09


長らく「第1章」のみupで「つづきはまだですか?」とメールをいただいていたこうへい君(小5)の冒険小説・・・ついに一挙掲載となりました。

 この物語はこうへい君のオリジナルです。そもそもは手書き原稿でした。
彼は第1話をデジタル化、すなわちキーボードで打ち込んだ段階で退院して
しまいました。その後を受け継いでひたすらキーボードに向かったのは
国語担当の亀沢先生でした。それはもう端で見ていても大変そうでした。

 「ガチャ、ダダダダダダダダピピー」・・・全て原文に忠実です。
しかし、これで亀沢先生のタイピングスキルは格段にアップした模様。

めでたし、めでたし! 
作品はこちらから




                           文責:赫多@そよ風分教室・パソコン担当 


   そよ風パソコン・インターネット6年目のあれこれ
 
 そよ風がインターネットにつながって6年目に入りました。
今年度もこのコーナーで、分教室の情報教育に関するホットな情報を
お伝えしていきたいと思います。
 ネットを通じてそよ風を応援してくださる皆さん、ありがとうございます。
今年度もたくさんのメールをお待ちしております。^.^)

                                          2001.04.06


昨日放課後、東京のお隣、神奈川県横浜市にある横浜市大病院内学級の
先生方とテレビ電話を利用して話し合いをもちました。
 内容は小学部高学年の子どもたちを対象にこのシステムを利用して
合同授業をしてみましょう・・・というもの。まずは、教員どうしがテレビ電話を
日常の通信手段として、構えることなく使いこなすようにならねば・・・。
 横浜市大病院内学級担当の先生とは病弱教育のメーリングリストのメンバー
どうしです。ML上のやりとり後、何度か研究会でご一緒になり今回のプロジェクト
につながりました。
 オンライン→オフライン→オンライン・・・スタートはオンラインでも信頼関係を
深めるにはオフラインが大切な要素になります。
顔を見ながら音声で会話するテレビ電話(テレビ会議システム)は、オフラインに
近い通信手段です。これとメールを組み合わせて、子どもたちの自然な交流を
促していきたいと思います。Webでその様子をレポートしていく予定です。


                                          2001.04.18


つい先日、「○○というウイルスを検出しました。駆除に失敗しました。」
というような表示が画面に現れ ゾ〜〜 っとしました。(久々に背筋が凍る体験)
受信トレイに件名無し・添付ファイル付きのあやしげなメールを確認。
ワクチンソフト会社のサイトから駆除方法を確認して、メールを削除しました。

 念のため全ファイルに対してウイルスチェックをしました。セーフ!!
感染は免れたものの「あ〜〜怖かった!」というのが本音です。



                                          2001.05.02


今日の2時間目は分教室にあるパソコンがほとんど全て使われていました。
それぞれの教室をのぞくと・・・

 中学部の生徒たちは、総合的な学習の時間で、それぞれのテーマにそって
インターネットで検索し、レポート作成作業をしています。
 小学部高学年の子どもたちは、地元の学校の担任の先生や親戚の方に
メールを打っています。
 小学部低学年の子どもたちは、クリックの練習をしたり、学習ソフトで算数の
勉強に取り組んでいます。
 クリンウォールに入っていてベットから出られない子は、ノートパソコンで
学習ソフトを起動して1時間目の続きをしていました。

 「パソコンやってる後ろ姿と手元をビデオにとっていい?」

 「どうして?そのビデオどうするの?」

 「そよ風はね、こんなにいっぱいパソコンがあってインターネットも自由に
 できるでしょ。でも、他の院内学級にはこんなにパソコンなんてないし、
 まだインターネットもつながっていないところも多いの。そよ風で子どもたち
 がこんなふうにパソコンを使って楽しく勉強している様子をいろいろな人に
 見てもらって、じゃあ他の院内学級にもパソコンを買って上げよう、
 インターネットにつなげてあげようって、思ってもらう材料にするんだよ。
 協力してくれるかなぁ。」

 「ふ〜ん、じゃあいいよ!」
 
 「今まだだめ。先生、もうちょっとしてから来て。
 これからメール打つから真剣にキーボード打ってるところ撮して。」

 「先生、私にインタビューしてよ。」

っというように子どもたちが快く撮影に協力してくれました。
 
 こういうビデオを取りためて、文部科学省委託の調査研究発表会で
皆さんにご披露できればと考えています。
そして、全国の院内学級の子どもたちがパソコンやインターネットを活用して、
より楽しい学習をし、より豊かな入院生活が送れるように・・・
広く理解を得られることをのぞんでいます。


                                          2001.05.19


横浜の院内学級とのテレビ電話を使った合同授業の1回目は、
お互いに暗唱した詩を発表しあうというものでした。

緊張した面もちでフェニックスminiに向かったみさちゃんは
ゆっくりと暗記した「こぶし」を声にしました。

「こぶし  野呂さかん

 ふゆのあいだ つちのなかで

 しっかりと てをにぎりあい

 はなしあったことを

 そっと こぶしのなかに

 ひめておいた・・・・」

最後の一行を言い終わると、画面の向こうから3人の5年生の女の子から
パチパチと拍手が届きます。みさちゃんの顔に安堵の笑顔が・・・。

 もちろん横浜の女の子たちの発表には、こちらから盛んに拍手を送りました。

*****

授業2回目はお互いの学級を紹介し合うという企画でした。
横浜では、笛の合奏や作文の朗読をしてくださいました。 

 こちらは「そよ風の自慢」ベスト5をクイズ形式で発表しました。
 
「第5位は○○○○がいっぱいあることです。4文字です。」

「え〜なんだろう。」画面の向こうで横浜の友だちが考え込んでいます。

「ヒントは、パで始まって、ンで終わるものです。」

「あーーーわかった!!せーのっ パ ソ コ ン!!」

「正解です!」

「パソコンは何台あるんですか?」

みさちゃんは私に助けを求めます。えっと・・・

「・・・13台です。」

「すご〜い。いっぱいあるんだね。」


第4位: 本がたくさんあること

第3位: 先生とみんながなかがいいこと

第2位 花だんでいっぱい野菜などがとれること

「これが畑でとれた小さなじゃがいもとピーマンです。」
カメラに近づけて見てもらいます。

横浜から質問が飛び出ます。

「ピーマンは好きですかぁ?」

一呼吸置いたみさちゃんは、ひく〜い声で答えました。

「きらいで〜す。」

双方どっと笑い声が響きます。
横浜から

「せーのっ お な じ でーす。」

またもや笑い声の嵐となりました。


そして、第一位は・・・

「みんなが○○が好きなこと」

「ヒントは普通はきらいなものです。漢字2文字です。」

「べんきょー!!」

「あたりでーす!!」

「ほんと〜〜?」っと私がチャチャを入れましたが
横浜からは

「すばらし〜〜!!!」

っと賞賛の言葉が届いたのでした。


                                          2001.05.25


9月1日は2学期のスタート・・・さて、今学期初の更新作業だ!
と、モニターの前に座ったのですが、いつもの手順を踏んでもサーバに
ログインできません。むむむ・・・なんということだ。

 結局、本日サーバ管理者の方のお手を煩わせ復活!
(Y先生、いつもすみません。お世話になっております。)

 とんだスタートでしたが、このように更新できるようになって
めでたし、めでたし。

 夏休み中にもたくさんのメールをいただきました。
「院内学級の先生になるためにはどうしたらいいですか?」という
ご質問も多数寄せられました。まずは地方自治体の教員採用試験に
受かっていただく必要があります。がんばって下さい。

 2学期は行事が目白押し・・・新鮮な情報をお届けできるよう私も
がんばります。

 応援よろしくお願い致します。

2001.09.03


悪名高きコンピュータウイルス「NIMDA」が日本に上陸してから10日間あまり・・・
そよ風でも対策に多くの時間をかけなければなりませんでした。
一時的にこのサイトを閲覧できなくなるなど、ご迷惑をおかけしました。

 それにしても・・・世界中の騒ぎを、地球のどこかで
「ヒヒヒ・・・」と喜んでいる犯人がいると思うと本当に腹が立ちます。

 「つながっている」という事実は、あたたかい「出会い」をもたらすと同時に
歓迎できない「トラブル」に巻き込まれる恐れをはらんでいます。

 子どもたちには、ある意味で匿名性の許されるネット上でも
サイバー・ジェントルマン、サイバー・レディーに成長してほしいと思います。
節度ある礼儀正しい態度は、他の人を大切にしている証拠ですよね。
 

2001.09.29



昨日、久しぶりに横浜の院内学級さん(横浜市立二ツ橋養護学校横浜市大病院内学級)さんと、TV会議システムを利用した合同授業を行いました。
こちらは低学年グループの子どもたち4人が参加。

図工担当の川原先生が、画面のこちらとあちらの子どもたちに話しかけます。

「今日は、紙コップでこ〜んなものを作りますよ!」

カメラに向かって、目や耳がついた紙コップを差し出します。

「あ〜ブタだ!」

赤いトサカと黄色いくちばしのは・・・そう、ニワトリです。

「これはね、鳴くんですよ。こうやると・・・」


 川原先生はおもむろに、紙コップから出ているタコひもをぬらした布でこすります。
「くわ〜ん」というか「ばお〜〜ん」というか「ぶっ、ぶっ、ぶっ・・・」というか
とにかくオモシロイ「鳴き声」が出るのです。
画面のこっちもあっちも、

「うわぁ〜面白そう!!!」

「では、さっそく作ってみましょう。まず紙コップに・・・」

あっちでもこっちでも作業開始。

「ぼく、ヒモがむすべない。せんせい、てつだってぇ。」

「たけひごありますかぁ?」

「あっ、じゃあ、こちらはつまようじでやります。だいじょうぶですよ。」

「わたし、うさぎ。」

「人間じゃだめなの?オヤジってどう?」


あっちのおしゃべりとこっちのおしゃべりがスピーカーで同時進行。


 不思議なものです。いつの間にか「同じ空間」を共有しているのです。
「あっち」と「こっち」が合体してしまったように思えます。

「はさみ貸して?」と言われたら、

「はい、どうぞ」
なんて、思わず画面に向かって差し出してしまいそうです。

「ほら、ほら、できたよ。見て!
これは、ブタの耳の穴です。見えますか?」

「見えるよ。ちゃんと見えるよ。」

 
最後は、双方で鳴き声を聞きあって拍手。
おまけで、こちらの展覧会の様子を見てもらいました。

あちらから、いろいろ賞賛の声が届きます。
嬉しそうな子どもたち。

「それは、ゾウですか?」

「ちがいます。これは、サイです。ゾウとまちがわないでください。」

「ごめん。ごめん。」


という一場面も。
よっしーくん(小2)はちゃんと言葉遣いに注意して、誤解を解いておりました。
偉い!


 
2001.11.09


先月、都立養護学校の研究会や情報教育担当の先生方の集まりで
お話しさせていただく機会がありました。
 各都立養護学校では、正式なWebページの開設に向けて条件整備を
しておられますが、公開後のメンテナンスや問い合わせメールへの対処等
担当者の負担が懸念されています。

 そよ風のサイトの更新は、基本的に週1回ですが、それを支えているのは
12名の全教員です。
週1回発行の印刷物「そよ風通信」は、その週の記録係の教員が担当します。
その記事がホームページのトップ記事となっています。

 担当の先生がワープロソフトで作成したデータをFDでくださるので、私が
それを児童・生徒の名前をイニシャルにするなど多少手を加え、サーバに
アップするのです。この流れが出来上がったからは、それほど負担を感じる
こと無く、楽しく更新作業ができるようになりました。

 また、毎週必ず新たな閲覧者の方から感想が届きますし、中には
「そよ風のサイトは私のビタミン剤です」というメールを下さる方もいて、
担当者の大きな励みとなっています。

 他の学校のWeb担当の先生方も、運営が軌道に乗るまでは大変なご苦労も
あることと思います。でも、きっとそのうち
「自分が一番得をしている」ことにお気づきになることでしょう。

「トラブルシューティングの経験を積めば積むほど、スキルアップは確実となる」

「誠実な情報発信には、誠実な反応が必ずある」

                     ・・・・・身をもって体験している真実です。

2001.12.14

<お知らせ>

国立小児病院は、14年2月で閉院し、3月1日には成育医療センターがオープンします。

そよ風分教室も、センター移転に伴い、引っ越し準備態勢に入りました。
国立小児病院のサーバからの情報発信も更新作業は14年2月20日をもって終了し、
新URL獲得後、閉鎖の予定です。

新センターからの情報発信開始までは、多少時間がかかることが予想されます。


☆★ これまでの応援を心から感謝致します。 

2002.02.20 

         

            
このコーナーの文責:そよ風分教室 パソコン担当 赫多 久美子


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