青空が心の中にも 
〜そよ風分教室小学部2年生 公園学習〜

噴水池で水遊び


 前日までの大雨が嘘のように青い空・・・まさに秋晴れの10月5日、小学部2年生の3人が待ちに待った「公園学習」に出かけました。Nくんは、生活科で作った「水にうくおもちゃ」を持参。教室では、「たらい」でしか遊べないので、噴水のある池に浮かべてみようというわけです。YちゃんとMちゃんは、シャボン玉で遊ぶのを楽しみにしていました。

 世田谷区立運動公園に足を踏み入れた一行を迎えたのは、テニスコートにこだまするボールの「ポーン、ポーン」という音、道ばたに舞うアゲハチョウのカップル、電動車いすで散歩中の飼い主さんに抱っこされたかわいいワンちゃん・・病院の敷地から道路を1本隔てただけですが、ここは入院中の子どもたちにとっては別世界です。

 噴水池ではおもちゃを浮かべて走らせたり、プラスチックトレーをフリスビーのように水に投げては流されてくるのをひろったり。太陽を背に噴霧器で水をスプレーすると「にじが見えた!」と大はしゃぎ。児童公園では、迷路やすべり台にチャレンジし、「とーってもひさしぶり!!」のブランコに乗って風を切り、大満足。

 後半は、みんなでシャボン玉をいっぱい飛ばしました。大きいのができると、その中に小さいシャボン玉を吹き入れるという技にも挑戦。キャーキャー、ヤッターなどの歓声が飛び交います。そのほかにも、落ち始めたばかりのドングリを拾うこともできましたし、帰りがけにはオオカマキリを捕まえることもできました。

 「公園に行って何が一番楽しかった?」とYちゃんに質問すると、「なにも」という答えが返ってきました。えっ?と聞き返すと「なんでもみんな」・・つまり「なにもかも」楽しかったということでした。

 秋の公園学習は青空が心の中にも広がった、そんなお出かけになりました。