<修論発表会レジュメ>

ICTの有効な活用による病気療養児の教育的支援


横浜国立大学大学院修士課程 教育学研究科 障害児教育専攻 赫多 久美子
指導教官 山本 昌邦 先生



 筆者は東京都内の病院内分教室の情報教育担当者として、教育におけるICT(Information & Communication Technology:情報とコミュニケーション技術)活用のプロジェクトに関わってきたが、それらの経験から、ICTは、病気療養児のQOL(Quality Of Life:生活の質)を向上させる有効な手段であると実感した。しかしながら、我が国の病気療養児に対するICT活用の歴史は浅く、実践発表事例も少ない。そこで、本論文では、まず院内学級のICT環境や活用の現状を調査することにより課題を明らかにし、さらに具体的な改善策、解決策を担当教員に向けて提案したいと考えた。

キー・ワード:ICT 病気療養児 院内学級




T.問題と目的
 「全国病弱教育施設一覧平成14年5月1日現在」によれば、病弱教育施設在籍児童生徒は5,580人となっている。この数に訪問教育を受けている病気療養児が加わり、さらに通常の学級に通学している、あるいは長期欠席扱いになっている児童生徒が加わることで病気療養児の全体数となる。
長期にわたる入院生活や在宅療養を余儀なくされている子どもたちは、同年代の子どもたちの活動範囲に比べると,非常に限られた空間の中で生活している。また友人と自由に面会できる状態にはなく、孤独感も生じやすい。しかしながら、こうした状況の中でICTを活用して外部とのコミュニケーションを確保することにより、疎外感が軽減され、前籍校復学や社会復帰がスムーズになった事例は数多い。そこで、ICTを活用することで、病気療養児の生活がより豊かになることを明らかにしたいと考えた。

 今後政府の計画に基づき、全国の小中高等学校の各学級が高速大容量回線でつながるようになれば、入院中の子どもたちが、それまで在籍していた学校の授業の一部をネット経由で受けることも可能になる。そのような遠隔教育実施におけるコーディネータとしての役割も病弱教育担当教員に求められるであろう。そこで、養護学校及び院内学級における指導事例の分析を通して、ICTの有効な活用法について明らかにしようと考えた。教員のスキルアップのためにも参考となる事例を紹介し、ICT活用促進の一助としたい。



U.方法

1.院内学級担当教員へのアンケート調査を行った。1都15県下、64学級の担当者(64名)より回答を得た。
調査は、2003年8月−2003年9月、手渡し及び郵送で院内学級担当者に調査票セット(依頼文書、調査票、返信用封筒、名刺を入れたクリアファイル)を配布した。

2.東京都立光明養護学校(国立成育医療センター内)そよ風分教室の在籍児童生徒27名への面接調査を行った。
調査は、2003年7月と9,10月の2期に分けて行った。

3.東京都、神奈川県内の公立養護学校及び院内学級等6カ所を訪問し、ICT環境の見学及び情報担当(学校によって呼称は異なる)教員への面接調査を行った。調査は、通常の授業に支障のないように、主に夏期休業中に行った。
本調査では、回答に関する全体的な結果を示すのみにとどめ、個々の回答者は特定されないように配慮したため、倫理面での問題はないと判断した。



V.アンケート及び面接調査の結果

1.院内学級担当教員へのアンケート調査の結果から

(1)調査対象学級
小中学校の特殊学級としての院内学級は、一人担任の学級が圧倒的に多い。在籍が0人になる時点もあれば、5人を超え、10人近くになる時点もある。児童生徒の頻繁な転出入により、適切な担任数の配置が難しい環境であることが分かる。院内学級の教員は、一人または少人数で全学年の全教科を教えなくてはならない。

(2)ICT環境
 パソコンが1台も設置されていない学級が14%あるというのは、ゆゆしき問題である。やむなく教員が私物を授業に使っているという事態も早急に改善されるべきである。


Fig.1

 インターネット回線に接続している児童生徒用のコンピュータは、47%の院内学級に未設置であった(Fig.1)。
インターネットにつながっていたとしても、ダイアルアップやISDNでの接続が合わせて21%あり、接続環境としては不十分なケースも少なくない。
 平成15年3月31日現在の文部科学省「学校における情報教育の実態等に関する調査結果」の「インターネットへの接続状況」によれば、学校の99.5%はインターネットに接続されている。しかし、文部科学省のこの調査は、学校単位である。そのため、院内学級がインターネットに未接続であっても、所属している本校が接続されていれば、「接続されている」にカウントされている。本校と物理的に離れた場所にある院内学級の  ICT環境の貧しさは表面化しにくく、現実の状況が統計に表れない。

(3)児童生徒の活用
 児童生徒のコンピュータ活用では、ゲーム、学習ソフト、描画、文書作成が一般的であり、活用バリエーションは、3〜5項目が多かった。インターネット活用では、Web閲覧、Web検索、Eメール、ゲームであった。
 活用バリエーションは、さらに拡大できるはずだが、指導する側の教師個人の意欲、知識、技能に負うところが多く、学級による差が出たと予測される。

(4)情報発信
 Webサイトを公開している院内学級が、23%にとどまった。存在そのものが一般社会になかなか浸透しない「院内学級」をアピールするためには、Webサイトは有効な方法だと考えられる。院内学級からの情報発信に積極的に取り組む必要があると考える。その際、教師の負担を軽減するため、行政からの援助、補助などを要望したい。

(5)院内学級担当教員のスキル
 コンピュータに関しては、教員の91%が使用している。活用バリエーションでは項目を4つ選んだ教員が最も多かったが、文書作成でしか使わない教員もいた。
インターネットは、89%が使用しており、活用内容ではEメールが最も多く、次いでWeb閲覧、Web検索であった。多くの教員はEメールの利便性を経験しているはずだ。教師が、院内学級におけるEメールの活用事例を知り、現場で応用することにより、児童生徒の生活をさらに豊かにできると考える。
情報教育に関する専門研修を受けたことのある教員は64%である。受けたことのない36%の教員の理由として、「機会がない」「時間がない」等の回答が目立つ。一人担任で学級を切り盛りしている場合、教員に要望があっても、外部に研修に出かけることは時間的にも物理的にも難しい。
(6)有効性についての担当教員の評価

 「院内学級の子どもたちにとって、パソコンは有効な道具である」という設問に対し、「非常にそう思う」が64%、「そう思う」が31%で、合わせると95%の教員が有効性を認めている。

 「院内学級の子どもたちにとって、インターネットは有効な手段である」という問いに対し、「非常にそう思う」が58%、「そう思う」が34%で、合わせると92%の教員が有効性を認めている。

 「院内学級の担当者にとって、パソコンは有効な道具である」という問いに対し、「非常にそう思う」が49%、「そう思う」が42%で、合わせると91%の教員が有効性を認めている。

 院内学級の担当者にとって、インターネットは有効な手段である」という問いに対し、「非常にそう思う」が51%、「そう思う」が40%で、合わせると91%の教員が有効性を認めている。

 このように教員の大半がその有効性を認めている。しかし、環境が整わないため、ICTが十分活用ができていない実態があると考えられる。
 一方、教員が「機器が苦手」「あまり得意ではない」等、自分のスキルに不安を持ち、活用に積極的になれないケースがあることが分かった。このような教員に対して、適切な研修やサポートが必要なのではないか。

 機器や回線等ハード面での環境整備とともに、担当教員へのサポートとスキルアップを図ることにより、ICTの有効活用は実現すると考える。



2.院内学級在籍児童生徒への面接調査の結果から

(1)パソコン、インターネットの使用経験について
 パソコンについては100%、インターネットについては96%の児童生徒が使用した経験があった。現代の児童生徒にとっては、パソコンもインターネットも未知のものではない。

(2)家庭におけるICT環境と活用について
 「自宅にパソコンがある」と回答したのは78%であった。「インターネットに接続している」と回答したのは63%であった。家庭におけるパソコンやインターネットの普及が進んでいることが分かる。
 児童生徒の自宅での活用は、「ゲーム」、「趣味に関する検索」、「メール」という順になっている。ゲーム以外でパソコンを活用するケースは少ない。パソコンやインターネットのさまざまな活用について、教育の場で指導することにより、家庭における活用のバリエーションも豊かになるはずだ。

(3)携帯電話の使用について
 児童生徒の96%が使用した経験があった。自分の携帯電話を持っている者は19%であった。携帯電話のメール機能を使用したことがあるのは52%である。児童生徒にとって、携帯電話はごく身近な通信機器である。通話やメールのほかにも、ゲーム、着メロ、カメラ機能等の使用も経験している。
現在のところ病院内では、携帯電話の使用制限がある。携帯電話が、入院中の児童生徒の意欲向上を促すことができる機器として有効である可能性は大きい。今後、医療機器への影響が無い場所での使用を検討できないだろうか。

(4)学校におけるICT環境と活用について
 児童生徒の95%が前籍校でパソコンを使用した経験がある。前籍校では、パソコンはコンピュータ室に設置されているケースがほとんどで、日常的に児童生徒が使える環境にはなっていない。活用内容で多かったのは、「描画」、「ゲーム」、「調べ学習」、「ワープロソフト」である。
 この分教室での活用内容で多かったのは、「ゲーム」、「調べ学習」、「描画」の順であった。分教室のパソコンは、各教室や図書ラウンジにあり、休み時間や放課後に児童生徒に解放されていることから、児童生徒が余暇にネットゲームを楽しむ傾向があると推測される。

(5)入院中のメールや交信について
 「入院中誰とメールのやりとりをしたいですか?」「入院中テレビ電話ができるとしたら誰と話したいですか?」という質問に対して、最も多かった回答は「友人」であり、次は「家族」であった。理由としては、「会えないから」「面会に来られない日があるから」が挙げられている(Fig.2)。
感染防止のため、見舞い客に年齢制限のある病棟では、入院中前籍校の友人と会うことはできない。また、自宅と病院が遠距離であれば、家族の面会も頻繁には難しいケースもある。このような場合、メールやテレビ電話は非常に有効であると考えられる。


Fig.2

(6)情報モラルについて
 「インターネットを使う上で、やってはいけないことはどんなことだと思いますか?」の質問に対して、「知らない・わからない」と答えた児童生徒が30%以上もいた。特に、インターネットを使用するにあたっては、児童生徒に、一定の情報モラルを定着させる必要がある。



3.情報担当教員への面接調査の結果から

(1)ICT環境
 児童生徒用のパソコンの台数は、授業の形式や活用方法によっても異なるが、各現場ともストレスを感じること無く「いつでも、どこでも」使用できるという環境にはほど遠かった。同時並行で行われている複数の授業での使用に支障のない台数が必要である。言い換えれば、異なる授業、異なる学年において、それぞれのクラスがいつでも自由にパソコンを使って授業できる環境が望ましい。そのためには、それに充当するパソコン台数が整備されるべきである。

 教員用に関していえば、校務分掌や日常の事務処理で、教員がパソコンを使用しなければ日常的に仕事の処理が不可能であるにもかかわらず、公的予算で充分なパソコンが支給されていないのが実情だ。私物のパソコンを職場に持ち込むのは、限られた台数のパソコンの順番待ちをしていたのでは効率良く仕事ができないという理由が大きいと思われる。また、本来、児童生徒用であるべきパソコンが教員の事務処理用に使用された結果、児童生徒の活用に支障が生じる恐れがある。
各学級とも職員室や放送室に回線のもとが来ており、教室に分岐している。しかし、職員室と離れた棟に教室があるため、教室内のパソコンにケーブル接続できないケースが2件あった。

 インターネット回線が届いていない教室で学習する児童生徒は、病状や疾病の性質上、インターネットが使用可能な教室等に移動することが困難である。つまり、一方でインターネットを活用する児童生徒がおり、他方で活用できない児童生徒がいる。同じ教育現場で、児童生徒間にデジタルデバイドが生じる可能性があると指摘できる。どの教室でもインターネットを使用できるように、早急に対策を施すべきである。

 機器や回線の管理を複数で担当している場合は、担当者の異動に伴う引き継ぎが比較的スムーズにいく。しかし、担当者が1人の場合は、同等あるいはそれ以上のスキルを持った教員が異動してくるとは限らず、新年度からの運用が困難になる場合も想定される。
 教育委員会の予算で、ICTの技術を有する専門家が、派遣されている場合は、担当教員の負担が軽くなる。しかし、緊急雇用対策の措置から、同じ人に継続して来てもらえない、得手不得手があって、必ずしも学校側の要望にこたえるスキルを有していないなどの問題があった。環境や教員のスキルを把握し、適切なメンテナンスやアドバイスをしてもらうためには、少なくとも年単位で契約することが望ましいのではないか。

(2)児童生徒の活用状況
 授業では、主に総合的な学習の時間での「調べ学習」でICTを使用している。
学級規模や教室の配置状況に関して、教員の目が届きやすい場合にのみ、休み時間のインターネット端末の使用が許可されていた。児童生徒の活用を促進するには、授業時間以外でのコンピュータ使用の解放が必要だと考える。しかし、特にインターネットを自由に使用させるには、あらかじめ児童生徒にルールや情報モラルに関する指導を行わなければならない。
 面接調査によれば、ルールや情報モラルに関する指導は、活用場面でそのつど行われているが、系統だった指導はなされていなかった。転出入が頻繁で、転入時のスキルもまちまちな児童生徒に、どのように指導したらよいのかが問われている。

(3)コミュニケーションにおける活用
 外泊や一時退院中の連絡や学習の継続のサポート、退院後の相談窓口にEメールが活用されている。家庭との連絡方法としてEメールは非常に有効であると考えられる。Eメールは、前籍校や病院内の医療スタッフとの連絡にも活用できるのではないか。

(4)教員の活用状況
 日常的に使用している教員は、個人持ちのパソコンを持ち込んでいる。パソコン使用に消極的な教員のスキルを向上するためには、いつでも使えるよう十分なパソコン台数が必要であろう。

(5)情報発信
 Webサイトの公開に際して、児童生徒の画像の取扱いに慎重に対応している。どのような情報をどのように公開することが必要なのか。掲載までの手続きがマニュアル化されていると、これから公開しようという学級の参考になろう。

(6)改善したい問題点
 ・パソコンの台数が不足している。必要な台数の配置が望まれる。
 ・一番必要としている病棟や隔離された病室にインターネット環境がない。必要な回線の施設が望まれる。
 ・機器のメンテナンスやトラブル対処に担当教員が翻弄される。必要なテクニカルサポート対応のできる人材の配置が望まれる。
 ・教員の著作権に関する理解、セキュリティ管理等に問題がある。適切な教員研修が必要である。
 これらの問題は、早急に改善されるべきである。
 



W.総合考察
 一部の先進的な学級を除き、大多数の院内学級のICT環境は、不十分なままであることが分かった。
では、どうしたら院内学級に、必要なパソコンや周辺機器をそろえることができるのか。また、どこにどのように要望を出せば、高速インターネット接続が可能になるのだろうか。こうした点についてICT環境を整備するためのノウハウが必要であると考える。
院内学級担当教員のコンピュータやインターネットの使用率は高い。しかし、スキルに不安を持つ初心者は、機器のトラブル等に一人で対処することが困難であり、ICTの活用に積極的に取り組めない。かといって、本校と物理的に離れた場所では即トラブル解決とはいかないのが現実である。

 それでは、院内学級担当教員は誰にどのようにサポートをしてもらえるのだろうか。
インターネットで外部とのつながりを持つにあたり、ルールやモラルを無視することはできない。単に「知らなかった」ではすまされない。最悪の場合、自分や児童生徒が犯罪に巻き込まれる可能性もある。児童生徒に対し、正しいインターネットの活用を指導するために、まず教員自身が著作権やセキュリティ管理等に対する意識を改善し、情報モラルの向上をはからなければならない。
では、どこで、どのようにそれらを学ぶことができるのだろうか。

 学校や家庭にパソコンやインターネットが普及し、入院している児童生徒のほぼ全員が、それらを使用した経験を有する。また、コンピュータやインターネットの活用は、院内学級の児童生徒にとって有効であると90%以上の担当教員が認めている。しかし、指導する側の教員の意欲、知識、技能によって、児童生徒の活用バリエーションに差が生じるのは推測に難くない。
院内学級でICTを活用するにあたり、入院中の児童生徒の特性をふまえたICT活用のノウハウが必要とされている。

 入院中の児童生徒は、頻繁に会えない家族や友人とのコミュニケーションを欲している。コミュニケーションの道具として、Eメールは有効な手段である。また、院内学級担当教員が家族や前籍校担任、病院スタッフと連絡する手段としてEメールのメリットは大きい。
さらに、Eメールを利用したメーリングリストは、一人担任が多数を占める院内学級担当教員が、全国規模でつながり、日常的に情報交換できる手段である。
 このように、さまざまな場面でのEメールの活用法についてノウハウが求められている。

 院内学級のWebサイトの公開は、これからの感がある。筆者は、そよ風分教室での経験から、Webサイトに院内学級の情報を公開することのメリットは非常に大きいと考える。外部との新しいつながりが生まれ、交流することで、院内学級の児童生徒のQOLを高めることができる。今後、院内学級のWebサイト公開が促進されることを望む。
 Webサイトの作成に取り組むにあたり、掲載内容や運営にどのような注意が必要か、また、公開の方法として、どこのサーバに情報を置くのかなどについて、ノウハウが求められている。

以上のような要望にこたえるべく、15項目の「ICTの有効活用ガイド」をまとめた。



1 「機器がない」と、嘆いていては始まらない!

2 高速インターネット接続をあきらめてはいけない!

3 ICTサポーターは、あなたの近くにきっといる!

4 まず教員が著作権の遵守と情報モラルを身につけて!

5 スキルチェックを楽しくやろう!

6 描画ソフト活用で児童生徒の心に触れよう!

7 授業の中で活用しよう!

8 家庭との連絡にEメールを活用しよう!

9 前籍校との交流にEメールを活用しよう!

10 Eメールの活用場面はもっとある!

11 外泊や一時退院中もEメールで授業!

12 Webサイトを公開し、存在をアピールしよう!

13 応援団を募集しよう!

14 あふれる情報を取捨選択できる児童生徒に!

15 メーリングリストで助け合おう!



D.まとめ
 「教室でいちばん重要なのは何でしょうか。意欲にあふれる生徒の間に入って教える優秀な教師です。教師と生徒の間を引き離すようなものは、教育ビデオであろうがマルチメディア・ディスプレイであろうが、あるいはEメール、テレビ、コンピュータであろうが、みな問題です。」インターネットの創始者であるクリフォード・ストール氏の言葉である。

 教育の場において、ICTの使い方を誤ってはならない。ICTは、教師と児童生徒、児童生徒同士、また、学校と家庭や地域、外部のサポーター、つまり人と人の「間」を「つなぐ」ためにこそ活用されるべきである。

 入院や自宅療養中の病気療養児は、閉ざされた空間での生活を余儀なくされている。しかし、ICTの有効な活用によって、児童生徒と教師、家族、前籍校の友人等とのつながりをより親密にできることが明らかになった。さらに病気療養児を支える周囲の人々が連携するために、ICTはより一層活用されるべきであろう。



謝 辞
 本研究の推進および論文の執筆にあたり、多くの方々のお力添えをいただきましたことを心より感謝いたします。
 指導教官である横浜国立大学大学院の山本 昌邦教授には、いつもあたたかく適切なご指導をいただきました。
 アンケート調査に際し、愛知みずほ大学の横田 雅史教授から貴重なアドバイスをいただきました。
 アンケートや面接調査に快く協力してくださった各地の先生方に感謝します。

 そよ風分教室で出会ったこどもたち、特に短い人生を駆け抜けて逝ってしまったこどもたちとの思い出に支えられて、論文の執筆を続けることができました。
 ありがとうございました。



主な文献・Webサイトリスト

東京都立光明養護学校(2001)「マルチメディアを活用した補充指導についての調査研究」報告書

赫多久美子(1999)病院内学級におけるパソコン及びインターネットの活用について−相互支援や多様な人々との関わりによって−.新100校プロジェクト成果発表会 分科会事例発表資料,64−65.

IT戦略本部(2003)e-Japan重点計画-2003-   http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/kettei/ejapan2003/030808honbun.pdf

文部科学省(2003a)「学校における情報教育の実態等に関する調査結果」

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/index.htm

   全国病弱虚弱教育研究連盟・全国病弱養護学校長会・全国病弱虚弱教育学校PTA連合会

(2002)全国病弱教育施設一覧平成14年5月1日現在.平成14年度病弱教育施設在籍児童生徒数一覧,1.

ジェーン・ハーリー(1999)コンピュータが子どもの心を変える.大修館書店,108