そよ風の想い出
過去、『そよ風通信』に掲載したエッセイの一部です。
<もくじ>
本日のトピック「日記の花」が咲いてます!!
北のたより
光明祭作品づくり:UGのみんなは陶芸壁飾りにチャレンジ!
透析室で日本史談義
CD−ROMで手話の歌
モード切替
病室がカットサロン
森は海の恋人
サンバのリズムにのって5つの太陽がやってきた!!
教育の情報化推進事業
アヴェク・アムールの皆さんをお迎えして
流星群寝不足症候群
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4年生のKくんは、昨年から「本日のトピック」という日記の課題に取り組んできました。
最初のうちは、毎日その日のできごとを振り返り、3つのできごとを箇条書きするようにしました。
その中で特に印象に残っているもの1つ(大トピック)について、国語の授業の最初にK君
に説明してもらいます。これは「日記のタネさがし」と呼んでいました。
それに慣れた頃、今度は「日記のふたば」を始めました。3つのトピックを頭に思い浮かべ、
大トピックについて少しくわしく書いてみます。10cm×4.5cmほどの枠に行数は自由です。
続けていると枠からはみだすほど書きたくなってきたようです。
そこで枠の横幅を倍に増やしました。「日記のほんば」に育ってきたのです。
それで初めて
「じゃあ、この枠もきゅうくつになったから、冬休みはノートに書くことにしようか。」
と話がまとまりました。
お家で家族と過ごしていると、「タネ」はたくさん落ちているようです。
ノートには、次から次へと「日記の花」が咲いています。
今日、ぼくはドライブに行きました。
まず最初に近くの川にカモがいっぱいいました。
「グワー。」と鳴きました。思わず身を乗り出してしまいました。
桜新町あたりを走行していたら、今ぼくの好きなキャラクターが
目に入りました。よーく見たら福ぶくろでした。
そして、「お正月だからね。」と言って買ってくれました。
車の中でさっそく見ました。ちょっとのぞいてみたら
にこにこしてしまいました。とってもうれしかったです。
ねる時、頭のまくら元においてねました。
北のたより 2002.01.17
★現在のところ、「そよ風応援団員」中最北端にお住まいの
北海道のN先生からメールが届きました。
分教室を代表してローマ字入力習得中の5年生のMさんが返信を打ち、
北海道の気候についていくつかの質問もメールで送りました。
すると、雪景色の画像と共にとても詳しい返信が届いたのです。
(N先生は地理の先生ではなく高校の英語の先生なのですが…。)
彼女は嬉しそうにモニターの字を目で追っていました。
「…次に北海道の雪についてです。本州に住んでいる人は、北海道のどこでも雪がたくさんふると思っています。でも、実はそれはまちがいなのです。…道央地区:たくさんふります!それはそれはすごい!12月から3月までの4ヶ月で、合計10メートル以上ふるところもあります。…道北地区:めちくちゃたくさんふります。道央地区よりも多いです。…道南地区:あまりふりません。とくに、太平洋側の町は、ほとんどふりません。だから、スキーもできないし、雪遊びもできません。道東地区:あまりふりません。とくに釧路市や根室市のまわりはほとんどふりません。でも、寒さはきびしいため、住むのは道北地区についで大変なところです。… 」
「N先生 Mです。 メールをありがとうございました。私は、北海道ならどこでもいっぱい雪が降ると思っていました。でも、雪がいっぱい降る場所と、降らない場所があると分かってびっくりしました。私は1つ気になったことがあります。北海道の人って、つららをたべますか???私は、福島でつららを食べたことがあります。あまり、美味しいものでもなかったです。美味しい食べ方があったら、教えてくだい。 p.s 私は、今日退院しまーす。」
「 Mさん 退院よかったですね。北海道の気候のこと、勉強してくれて、こちらもとてもうれしかったです。 さてさて、つらら(漢字では、「氷柱」と書きます)は、食べませんね・・・。でも、子どもの時、雪遊びをしていて、いたずらで、つららを食べたことが僕はあります。でも、おいしくなかったです。 こちらでは、屋根から落ちてくるつららは、とても危険なので、邪魔者扱いされていまして、最近は、つららのかからない屋根ができたりしています。 退院後は、前籍校にもどるのかな?元気になってがんばるんですよ。…ぼくは、あさってから3学期が始まります。」
★Mさん、良かったですね。
N先生からのメールはすばらしい「退院祝い」になりましたね。
光明祭作品作り:UGのみんなは 陶芸壁飾り にチャレンジ!
粘土を握ったり、手形をつけたり、つめで模様を描いたり・・・すてきな作品ができあがりつつあります。制作の様子をちょっとのぞいてみると・・・
Tくんの入院している病棟には、粘土を持ち込むことはできません。そこで、美術の川原先生が特別に柔らかめにこねてくださった粘土をビニール袋に入れ、ガムテープで密閉し、そのビニール袋の表面をアルコール綿で消毒して持っていきました。「分教室に入学して、授業で毎日マッサージをしてもらうようになって、前よりずいぶんやわらかくなりましたね。」とリハビリの先生からおほめの言葉をいただいた自慢の手で、ビニールの上からではありますが、ぐにゅーっと手形をつけました。「どう?ぼくの手、大きくなったでしょ!もう3年生だもん。」
作品は現在かげぼし中です。これから本校の窯で素焼きをした後、釉薬をかけて乾かしてから再び窯で本焼きです。どんな仕上がりになるでしょう。お楽しみに。
透析室で 日 本 史 談 義 2001.10.19
小6のYちゃんはしばらく透析室で学習することになりました。両手とも使えない状態で
寝ていなければならないので、学習活動も読んだり話したりが中心です。
社会ではYちゃんの得意な日本の歴史を勉強中。
「先生この前ね、"クイズ・ミリオネア"で『刀狩りをした人は?』って問題が出て、おとななのに、
オーディエンス使ってたよ。私はちゃんとわかったぁ!」
「おーっ、それはすばらしい!しっかり勉強してるもんね。」
先日は明治維新、文明開化についての単元でした。今、話題の「牛肉」・・・
日本人が一般的に食べ始めたのは明治になってからです。「牛肉は文明開化のあかし」と、
もてはやされたとか。牛丼(当時のものは、肉をご飯に炊き込んだものだったそうです)は
日本人の発明食で、学生などが気軽に食べる大衆食になりました。
歴史好きというSドクターや付き添いのお母様も話に加わってくださり、そんなこんなで大いに盛り上がることも。
「どれどれ、そろそろ測ってみようかな。授業が始まるとYちゃんの調子がよくなるからね。」
っとKナースさんが電子血圧計のスイッチを入れます。
「おっ、やっぱり上がってる。」と、嬉しい結果がデジタル数字に表れます。
透析室で授業をするなんて・・・「そこまでしなくても」というためらいが教員サイドにもありました。
でも、そうでもしなければ彼女の授業時間を確保できません。恐る恐るドクターに申し出てみると、
「大丈夫ですよ。バシバシやってください。」というお言葉。これはもう水戸のご老公の「印籠」のようなもの。
(「かくさん、存分におやりなさい!」と言われた気分)…では、やらせていただきます…。
スタートしてみると、本人も教員側も徐々にペースをつかみ、
「学校の先生が来ると、透析中のYちゃんの調子がとてもいい。」という評価を
医療スタッフの皆さんからいただくようになりました。授業時間も確保できるし、
治療にもプラスということで、これ、一石二鳥!
めでたし、めでたし。
CD-ROMで手話の歌 2001.06.22
Aさんは現在片足をけん引中です。ベット上で仰向けに寝ていなければなりません。
初めての入院生活で、この状態・・・しんどいことの連続であるはずなのに、
明るく弱音をはきません。自己紹介を書いてもらいながら彼女の夢を教えてもらうと
、元気な声で答えてくれました。
「将来は手話通訳者になりたいの。通訳をしながら手話で歌を歌いたい!」
月に2回、手話通訳の先生のもとに通って習っているそうです。そこで覚えた
「切手のない贈り物」の歌を、美しいソプラノの声と優雅な手話で歌ってくれました。
入院中は手話教室に通えずとても残念そう…。でも、そんな彼女にぴったりのCD-ROMがありました。
「歌で覚えるはじめての手話」・・・シャンテという手話ロックグループが、
「さんぽ」や「上を向いて歩こう」「花」の歌い方を音声と映像で教えてくれます。
手話もアップでさまざまな角度から確認でき、クイズ形式で単語を覚えるコーナーもあります。
仰臥位でマウスのクリックができるように、ちょっとした工夫をし、
授業の終わりに手話ソフトを立ち上げて、しばし手話練習タイム。
彼女はすぐにこのソフトの操作手順をマスターしてしまいました。
「泣きなーさーいー。笑いーなーさーいー。いつの日―か・・・花をさかそーよー。」
入院中、新しい手話の歌を覚えて、退院の時のおみやげにできそうです。
モード切替 2000.09.08
2学期が始まって1週間たちました。
お休みモードからお勉強モードへの切り替えはうまくいったでしょうか。
なになに?使っていなかったプログラムを立ち上げたとたん
フリーズしてしまった?…^.^;; まあ、仕方ないですね。
では、落ち着いて再起動しましょう。
勉学の秋、みなさんのバージョンアップを
そよ風分教室がしっかりサポートします。^.^)V
病室がカットサロン 2000.5.12
2年生のTくんは、重い病気のために自分で体を動かしたり、お話ししたりすることができません。
でも、いつもおだやかな表情で私を迎えてくれます。
ほとんどベッドから動けないTくんですが、とても楽しみに していることがあります。
それは面会に来てくれるお父さんに、 髪の毛をカットしてもらうことです。
Tくんのパパは何を隠そう、ヘアスタジオのオーナーで、今をときめくヘアデザイナーなのです。
先日、そのカッティング場面を拝見することができました。
お店から持参された櫛とハサミでシャキシャキ…
う〜ん、お見事!Tくんの栗色でしなやかな髪が、かっこよくカットされていきます。
その後はお風呂に入ってシャンプー。シーツも交換してもらいすっきり、さっぱりです。
ブローは私が担当させていただきましたが、まとまりが自然でいい感じです。
Tくん、この髪型似合ってるよ!
Tくんは、赤ちゃんの時からずっと入院していて、病棟の外にほとんど出られませんでした。
昨年の入学式もベッドサイドにご両親や校長先生などが出向して
ガラス越しのカメラで記念撮影を行いました。
ところが、今年度の入学式には主治医の先生や病棟ナースさんが付き添って下さり、
在校生として新入生を迎えるために会場に出てくることができました。
他のそよ風のお友達と会うのも初めてでした。
これはまさしく画期的!分教室一同「すごい、すごい!」と喜びました。(パチパチ)
プロの手によりかっこいい髪型になったTくん、また病棟外学習ができるといいね。
そして、次に目標とするのは、建物の外に出て外気浴をすることです。
寒がりのTくんの体温が下がらないようなあたたかい日に、
初めてのお散歩が実現することを願っています。
森は海の恋人 2000.02.25
6年生の理科では、「人と環境」について学習しています。人間が自然とどのように
関わってきたのか、その結果どのような問題が生じたか、ではこれからはどのように
人間は自然と関わっていくべきか…。
先日は山に木を植える漁師さんたちの活動を取り上げたVTRを視聴しました。その活
動のキャッチフレーズは「森は海の恋人」…海漁師さんがどうして植林を?…子どもたち
の疑問はやがて納得へと変わっていきます。
山が荒れれば水の浄化機能が失われ、川の水質が落ちる。その川の水がそそぎ込む海の
プランクトンが育たなくなり、養殖の牡蠣(かき)をはじめ魚介類に打撃を与える。過去
には、水質悪化による赤潮の被害で「赤い牡蠣」が 出現したこともあったとか。現在で
は、漁師さんたちの地道な活動が地域一帯の住民にも及び山から川そして海の環境を守る
様々な取り組みがなされています。
もっと大きく地球規模で考えれば、世界中の海はつながっていますし、大気に国境はあ
りません。今週はちょうど毛利さんの乗ったスペースシャトルから地球の映像が送られて
きてニュースで何度も流されていました。まだ残されている青い海、緑の森…自然を守
り、少しでも回復させる手だてをとる責任が私たち一人一人にある…子どもたちにその事
を伝えられたらと思います。
おいしい牡蠣フライを食べる時…思い出してくれるといいな「森は海の恋人」
サンバのリズムにのって5つの太陽がやってきた!! 1999.12.04
3人の演奏者と2人のダンサーの皆さんがエネルギッシュな歌と演奏・踊りで
会場をフィーバーさせて下さいました。「しまうま」というかけ声がサンバの
リズムを上手に刻むキーワード…シャカシャカ、手作り楽器が響く中、
小麦色の肌のお姉さんがまぶしいキラキラコスチュームでダイナミックなダンシング…
(とても言葉では表現しきれないインパクト!ドキドキしちゃったね!)
「ここはリオデジャネイロのカーニバル?」の熱気に包まれた芸術鑑賞会でした。
子どもたちは刺激的なブラジルの太陽エネルギーを充電した模様。
教育の情報化推進事業
2学期が始まって1週間が経ちました。みんな少しずつ学校モードの生活リズムを
取り戻してきたようです。今学期初の特別活動の時間には、グループごとにゲームをしたり、
展覧会の共同作品について話し合ったりしているうちに、新しいメンバーもすっかり打ち解けて、
明るい笑顔を見せてくれました。
さて、話題は変わって、これから分教室を舞台に行われる実証実験のお話です。
そよ風分教室は、通産省の外郭団体である情報処理振興事業協会(IPA)の
「教育の情報化推進事業」に関わる「双方向動画通信ベースの仮想空間を用いた
院内学級支援システム」開発プロジェクトに参加しています。昨年度発足したこのプロジェクトは、
国立小児病院神経科医長二瓶ドクターとサイバースペース研究開発機関により
IPAに提案されたもので、実験には大蔵病院小児科、光明養護学校本校、
早稲田大学の研究グループも関わります。
このシステムでは、インターネット回線に接続したパソコンを使って、教室とベッドサイド、
本校と分教室など、離れたところにいる子どもたちどうしが、お互いの顔を見ながら
三次元のバーチャル空間で話したり一緒に遊んだりすることができます。
テレビ電話と大きく異なるのは、アバタという自分の顔(パソコンモニター上部の
デジタルカメラで画像がリアルタイムで送信されます)をもった化身が、
パソコンのモニターに映し出される広場やサッカー場、美術館などの空間を
自由に動き回りながら、他のアバタと交流できるという点です。今月中には回線工事、
パソコンその他の機器導入とセットアップが終わり、本格的な運用が始まります。
子どもたちがこのバーチャル空間をどう受け止めて、その中でどのように活動するのか
・・・少々不安でもあり、楽しみでもあります。実験の様子などはHPでもお知らせする予定です。
スリーパートが響き会う透明な歌声とピアノの優しい音色・・・
うっとりと夢心地になった人も・・・。ヴォーカルトリオ「アヴェクアムール」の
皆さんをお迎えしての「歌とピアノのミニコンサート」は本当に素晴らしいひとときとなりました。
皆さん色とりどりのロングドレス姿です。舞台に登場しただけで、
「わーっ!!素敵!」と声があがります。
そして、誰もが知っているトトロの歌がオープニングでした。
英語の歌あり、ピアノの連弾あり、日本の童謡ありとプログラムも多彩、
幅広い年齢層?の出席者全員が大満足の内容でした。特にグループの
「十八番」という「七つの子」のハーモニーは絶妙で、子どもたちに
日本の童謡の美しさを知ってもらいたいというメンバーの思いが伝わって
くるようでした。
「気球に乗ってどこまでも」は会場の全員で歌いました。メンバーから
空気伝達されたばかりの「歌う喜び」を 自分の声に託し、大人も子どもも
リズムに乗って楽しく歌いました。
「アヴェクアムール」はフランス語・・・「愛情をもって」という意味
だそうです。その名の通りの「愛」あふれる旋律を届けて下さったメンバー
の皆さんに子どもたちの手作りのプレゼントと大きな拍手が贈られました。
「2時からずっと起きてた・・・」ぽそっとW君がつぶやきました。
車椅子を押して いた私は、「エッ?」と聞き返しました。
「昼寝をしなかったということかなぁ」などと考え始めた時、
「今日は2時から起きてた」と再び。
「あーっ!!うん、うん! !それで、いくつ見えた?」
「20個ぐらい。」
「すごーい!先生も3時に起きたけど 4時には寝ちゃったんだよね・・・」
1998年11月18日、流星群寝不足症候群 でぼんやりしていた私の頭に
5年生のW君がスイッチを入れてくれた瞬間でした。
小学部高学年の理科を担当しながら、流星群についてそれほど
関心をもってはいま せんでした。ところが都心に住む友人が
「そっちに見に夜中行くかも」などと電話を してきたので、
無視はできなくなりました。前日に獅子座の下見をしておけ
という要 請にも友情の故にしぶしぶ応え、17日朝は5時に起床し、
カーテンを開けて海岸に 面した南東の空を眺めました。
すると、時折スーッ、スーッと流れるではありません か!
眠気も飛んでしまいました。
もちろん、子どもたちにもそのことを話しました。
5年生の理科では太陽と月の動きを学習し始めたのは数週間前。
「理科の観察で外 に出たいのですが」と恐る恐る申し出ると、
感染科のKドクターは「どうぞ、どう ぞ」
と快く5年生の屋外観察の許可を出してくださいました。
太陽高度測定器を持っ てエレベーターに乗ると
レジデントのドクターが「おっ、何それ、何の勉強?」
「理 科で、太陽の高さを測るの。」
「へぇ〜」
子どもたちはちょっと得意そうに答えま す。
外来正面玄関前のベンチで方位と確かめて雲間に出てきた太陽をとらえます。
理 科の授業のある日に、天気が良くて、
子どもたちの体調が良くてと条件が揃うことは まれです。
その日は何とか南中に向かって太陽の高度が上がるのを確かめることがで きました。
問題は夜の天体観測です。小学校では、昼のうちに一通り観測方法をおさらいし、
ワーク・シートを持ち帰って「家で観測」が一般的です。夏の移動教室の時、
また夕 方から学校に集まって「星空教室」を開く場合もあります。
しかし、入院中はそのど れもが不可能です。小児病棟では一般的に夜、
子どもが病棟外に出ることはできませ ん。先日退院した六年生には、
「本物は家に帰ってから見てね」と前置きし、
秋の正 座は「マルチメディア天文図鑑」というソフトを使用して、
コンピューター上で方位 ごとの動きを確かめました。
日本全国が期待を持って迎えた18日未明・・・
国立 小児病院に入院中の子どもたちの何割かは目を覚まし、
東京タワーのライトも消えた いつもより暗い都会の空に、流れ星を探したのです。
「みんな起きてて、プレイルー ムから見たよ!」という病棟もあったようで・・・。
「私は11個見つけた。」前日 体調が悪く、しんどそうだったKさんも
自分の目で確かめることができました。
お願い事をちゃんと言えたかな?
小児病院の病室の窓辺から
いくつもの真剣なまなざしが
今か今かと待ってる
あっ!
言葉にできなかったとしても
流れ星はきっと
天のかなたへ 運んでいった
みんなの 願いを連れてった