小・中・高校生の詩賞「交野が原賞」終了とその後の活動 |
児童、生徒の詩を対象に年1回『交野が原賞』の作品を毎年募っていましたが、第34回をもって終了させていただきます。長年、この賞を支えてくださいましたみなさん方には心よりお礼申しあげます。ありがとうございました。また、これを機に「交野詩話会」は解散いたします。 ――詩誌「石の森」と「交野が原賞」―― 歴代の「交野が原賞」受賞者の有志が、詩誌「石の森」を1983年に創刊し、年6回が年4回の発行になり現在に至っています。中には高校生のころから作品を「石の森」に発表し、詩集を上梓しています。HP「石の森」<おしらせ・Books>に6人の12冊の詩集を紹介しています。下記の詩集2冊は、その後のものです。また、2007年<交野が原賞>30周年記念として「交野・星田郷土史かるた<ほいさ>」を制作しました。絵札の作画は「石の森」のメンバー2人が描いています。 山田春香詩集『Simon』(2006年)交野が原発行所 <萩原朔太郎生誕120年記念「前橋文学館賞」奨励賞受賞> 「交野・星田郷土史かるた<ほいさ>」 絵札の作画(2007年)大藪直美・上野彩 /字札の句(2002年)金堀則夫 西岡彩乃詩集『双子星』(2021年)交野が原発行所 凜々佳小詩集『リリカ・十代の詩』『リリカの詩 凜々佳』 詩誌「石の森」特別号T・U
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第34回(2011年)―小・中・高校生の詩賞―「交野が原賞」作品発表 |
小・中・高校生の文芸創作を奨励するため、交野詩話会では、年1回『交野が原賞』を設け、児童・生徒の作品を広く募集しています。応募作品は、「交野が原賞選考委員会(代表・金堀則夫)」によって、三次の審査を行っています。優秀作品は、賞状と作品の掲載した詩誌『交野が原』を進呈いたします。第34回『交野が原賞』は、次のように決定しました。総作品数98編の中から、特選8編 入選30編です。 特選 @交野・岩船小1年 油谷鷹平 『わんぱくずもう』 A交野・岩船小4年 冨田勢也 『かぼちゃ』 B交野・長宝寺小5年 大家加凪 『畑の草』 C交野・旭小5年 前川 碧 『ローマ字』 D交野・私市小6年 鶴岡祐介 『出陣』 E交野・私市小6年 鶴岡里菜 『雨上がりの庭で』 F交野・第三中3年 埜辺綾香 『素直な言葉』 G大阪府立四條畷高3年 岡田哲志 『水たまり』 特選・入選作は「交野が原」71号に発表掲載。 |
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第33回(2010年)―小・中・高校生の詩賞―「交野が原賞」作品発表 |
小・中・高校生の文芸創作を奨励するため、交野詩話会では、年1回『交野が原賞』を設け、児童・生徒の作品を広く募集しています。応募作品は、「交野が原賞選考委員会(代表・金堀則夫)」によって、三次の審査を行っています。優秀作品は、賞状と作品の掲載した詩誌『交野が原』を進呈いたします。第33回『交野が原賞』は、次のように決定しました。総作品数156編の中から、特選5編 入選28編です。 特選 @交野・私市小2年 池田逸水 『石』 A交野・岩船小3年 冨田勢也 『ザリザリくん』 B交野・郡津小6年 原口優花 『今の私の本当の気持ち』 C聖母女学院高1年 川口知子 『ジューサー』 D大阪府立大手前高2年 上野弘樹 『怯弱』 特選・入選作は「交野が原」69号に発表掲載。 |
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そして今日 |
第32回(2009年)―小・中・高校生の詩賞―「交野が原賞」作品発表 |
小・中・高校生の文芸創作を奨励するため、交野詩話会では、年1回『交野が原賞』を設け、児童・生徒の作品を広く募集しています。応募作品は、「交野が原賞選考委員会(代表・金堀則夫)」によって、三次の審査を行っています。優秀作品は、賞状と作品の掲載した詩誌『交野が原』を進呈いたします。第32回『交野が原賞』は、次のように決定しました。総作品数261編の中から、特選6編 入選31編です。 特選 @交野・郡津小3年 登 丈士 『ぼくはひがんばな』 A交野・長宝寺小3年 大家加凪 『トマトちゃん』 B交野・私市小3年 池田蒼水 『わからない時』 C交野・第三中1年 埜辺綾香 『真っ白い侵略者』 D大阪府立四條畷高1年 岡田哲志 『数学』 E愛知・愛知高1年 中村拓海 『無知』 特選・入選作は「交野が原」67号に発表掲載。 |
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第31回(2008年)―小・中・高校生の詩賞―「交野が原賞」作品発表 |
小・中・高校生の文芸創作を奨励するため、交野詩話会では、年1回『交野が原賞』を設け、児童・生徒の作品を広く募集しています。応募作品は、「交野が原賞選考委員会(代表・金堀則夫)」によって、三次の審査を行っています。優秀作品は、賞状と作品の掲載した詩誌『交野が原』を進呈いたします。第31回『交野が原賞』は、次のように決定しました。総作品数261編の中から、特選5編 入選28編 佳作6編です。 特選 @ 交野・倉治小1年 大矢涼太郎 『一年生』 A 交野・長宝寺小1年 戸田桃香 『つたえたい』 B 交野・私市小6年 瀬川 愛 『人生』 C 交野・第二中3年 上野弘樹 『原点』 D 大阪府立交野高1年 橋本孝平 『ある棒人間』 特選・入選作は「交野が原」65号に発表掲載。 |
一年生 倉治小一年 大矢涼太郎 たのしみな小学校 でも入ってみるとふあんになった 学校はひろすぎる こわそうなへやがある たいいくかん ランチルーム くらいからこわい うんどうじょうもひろすぎる ぼくは、大きくなりたい |
つたえたい |
人生 |
原点 |
ある棒人間の話 |
第30回(2007年)―小・中・高校生の詩賞―「交野が原賞」作品発表 |
小・中・高校生の文芸創作を奨励するため、交野詩話会では、年1回『交野が原賞』を設け、児童・生徒の作品を広く募集しています。応募作品は、「交野が原賞選考委員会(代表・金堀則夫)」によって、三次の審査を行っています。優秀作品は、賞状と作品の掲載した詩誌『交野が原』を進呈いたします。第30回『交野が原賞』は、次のように決定しました。総作品数261編の中から、特選6編 入選27編 佳作8編です。 特選 @ 交野・妙見坂小3年 長江優希 『いもほり』 A 交野・星田小5年 埜辺綾香 『登山』 B 交野・第三中2年 岡田哲志 『π(パイ)』 C 交野・第四中3年橋本孝平 『きれいなもの』 D 大阪府立四條畷高3年 上野 彩 『月極駐輪場』 E 東京・明星高3年 渡部真理奈 『帰路』 特選・入選作は「交野が原」63号に発表掲載。 |
いもほり |
登山 大きな荷物を背おい急な山道を登る |
π(パイ) 3・141592653・・・・・ |
きれいなもの |
月極駐輪場 |
帰路 |
第29回(2006年)―小・中・高校生の詩賞―「交野が原賞」作品発表 | ||
小・中・高校生の文芸創作を奨励するため、交野詩話会では、年1回『交野が原賞』を設け、児童・生徒の作品を広く募集しています。応募作品は、「交野が原賞選考委員会(代表・金堀則夫)」によって、三次の審査を行っています。優秀作品は、賞状と作品の掲載した詩誌『交野が原』を進呈いたします。第29回『交野が原賞』は、次のように決定しました。総作品数261編の中から、特選5編 入選39編 佳作12編です。 特選 @ 交野・妙見坂小2年 吉田 楓 『本』 A 交野・岩船小5年 高瀬直美 『寒げい古』 B 交野・倉治小6年 櫻井美月 『たまらない』 C 交野・第二中1年 上野弘樹 『追憶』 D 大阪府立寝屋川高2年 堂馬瑞希 『誰にもわからない世界』 特選・入選作は「交野が原」61号に発表掲載。 |
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誰にもわからない世界 |
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時間 星田小三年 埜辺 綾香 時間はゴムみたい |
おまつりのかめ おなかを 出して |
雨雲 |
晴天 |
門 |
深海、青い色の宝石 |
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第26回(2003年)―小・中・高校生の詩賞―「交野が原賞」作品発表 特選 @ 交野・郡津小4年 鈴木 勇貴 『みみずの体そう』 A 交野・岩船小6年 岡田昇祥 『初夏2003』 B 交野・第一中3年 前田 卓 『人形』 C 大阪府立四条畷高校1年 西岡 彩乃 『メイド イン アフガニスタン』 D 大阪信愛女学院高校3年 四方 彩瑛 『開眼供養』 特選・入選作は「交野が原」55号に発表掲載。 |
みみずの体そう 鈴木 勇貴(小4年) 土の中からとび出して みみずの体そうピンピコピン もつれて のびて ピンピコピン 空めざして 元気よく ピンピコピーン 朝の空気をいっぱいすって みみずの体そうピンピコピン はりきり はじけて は り き り は じ け て 地球の外へ ピンピコピーン |
初夏2003 岡田 昇祥(小6年) ぼくんちのとなりの家が立て替えのため、 一時空地になった。 学校から帰って来ると、 いつもは家でさえぎられていた陽ざしが ポカポカと降り注ぎ、 さわやかな風が カーテンを一杯にふくらませて ふいて来た。 とても気持ちいい。 今まで見えなかった景色をながめながら 大きくのびをした。 ふと気がつくと、 せん風機がスイッチも入れないのに ゆっくり回っていた。 説明できないけど、 のんびりとしていい気分。 自然っていいな。 |
人形 前田 卓(中3年) 何故何もしないんだ 刃向かう事もなく 音もたてずに眠っていた 感じた事もない想いが 通りすぎたような気がした そこにある信実も 見られなくなっていた また何もできずに 時が過ぎてゆく 何故動かないんだ 刃向かう事もなく 静かに俯いたまま眠っていた 叫ぶ事ができない 離せず捨てられず 未だに手に握ったまま 小さく光る月にも 気づかずに また何もできずに 花が枯れてゆく |
メイド イン アフガニスタン 西岡 彩乃(高1年) ここにある白い一輪挿し 百円ショップで見つけた 横のシールに書かれてあった MADE IN AFGHANISTAN ・・・この一輪挿は アフガンの風に触れていた その地で一体 何があったのか 石でできたこの白に 向こうでは 一体どんな色が似合うのだろう 高校受験の勉強で いやほど見てきた輸入の円グラフ あの中にあった”その他”の中に この一輪挿しは 含まれていたのだろうか 今日も机の上で 花も入れられず 静止している 白いボディに 何が似合うか考える 手の中で転がして 遠い国を 思いながら |
開眼供養 四方 彩瑛(高3年) たくさんの瞳を作った 杏仁形のものには 念入りに細い線を入れる どうやって見つめたらいいのか 分からなくて 器には入れないでおいた なのに ひしめき うごめき 求めて 何も見えない と夢の中で物語りする 器なんてあてにならない お前たちだけで成長すればいい 魂と肉体を切り離しても |
生きていけると思っていた けれど 瞳が器を引っ張っているのか 又はその逆なのか たくさんの魂の余り物を作ってしまった 見つめるためではなく 瞼という機能で 瞳をつぶらせてあげるために 微妙に連動した相方に 魂をはめこもう |
第25回(2002年)―小・中・高校生の詩賞―「交野が原賞」作品発表 特 選 @ 交野・岩船小学校2年 平山 誠介 『おこられた』 A 交野・第三中学校3年 西岡 彩乃 『悩みの力』 B 大阪信愛女学院高校2年 四方 彩瑛 『鯉に問う』 特選・入選作は「交野が原」53号に発表掲載。 |
おこられた 平山 誠介(小1年) ほんとうは わかっていた なんで おこられたか わかっていた おれが わるいけど わるくない おかあさんが わるいんだ 「ちえっ! さいあく」 むかむかと わきの下から こみあげる だんだん あたまが あつくなる すねちゃう やさしくいわれると よけい ないちゃう がみがみいわれると おこりなきしちゃう だまっていると おちつく おちついたら のどが かわく おちゃをのんだら すっきりした 「はぁ―」 |
悩みの力 西岡 彩乃(中3年) 仮に 今自分にとってとてつもなく大きく はかり知れないと思うほど 深い悩みがあったとする 誰かに相談しながら 思いをぶつけて自分を傷付けてみたり・・・ そんな中深刻に思うより他ないかも知れない でも 鏡に映った悲痛な素顔を見て 「これってキレイじゃないか?」 悩んでるはずなのに・・・沈んでるはずなのに・・・ ずっとそう思っていたのに・・・ 悩みなんて 早く消えればいいはずのもの でもそのおかげで 自分は今 こんな芯を持った顔してる ・・・だとしたら 思えないか? 悩んで考えてる時の自分が 少し好きだと 表しようのない自分の心が 少しおもしろいと・・・ 悩みがなくなればすっきりして きっといいに違いない それでも なぜか悩んでる自分が少し好きだ そんな自分を 一生見続けていたい ”悩み”は そんな自分の一面を 作ってくれるのかも知れない だったら僕はどんな悩みが相手だろうが 付き合っていけると思うんだ |
鯉に問う 四方 彩瑛(高2年) 貴方がこの世界から姿を消失して 貴方の存在がもう少し 私の心臓の裏側まで 沈みこんでくるものとばかり 思っていた なのに距離がどんどん開き その間に広がる 息苦しい空間には 見えない粒子がひしめき 蜃気楼の如く 永遠に行き着くことのない 泣かなければならないだろうか |
池の中央の御神体が何なのか お互い鯉の数を数えながら 水影の斑で腕を染めた日々 貴方だけ 池を渡っていってしまった 泣かなければならないだろうか 貴方だけが暴いてしまったものは何なのか それを知る証人が こんなにも冷たい水の中で 笑っている |
第24回 特選 交野・旭小 3年 鍵野 杏澄 「とうもろこし」 |
第23回 特選 交野・郡津小 5年 中田 健一 「雲」 |
第22回 特選 交野・倉治小 5年 星野 美奈 「いねになってみたら」 |
第21回 特選 交野・郡津小 2年 山村 麻友 「耳をすませば」 |
第20回 特選 交野・倉治小 4年 吉川 和志 「ぼくの足には神様がいる」 |
第19回 特選 交野・岩船小 4年 松永沙恵子 「ティッシュ」 |
第18回 特選 交野・岩船小 1年 松永扶沙子 「あめはいきている」 |
第17回 特選 交野・星田小 3年 平井 澪 「おばあちゃんはダイエット中」 |
第16回 特選 交野・交野小 2年 山野 真寛 「すずめ」 |
第15回 特選 交野・長宝寺小 2年 取渕はるな 「ぬかみそ」 |
歴代受賞者一覧(1979年第1回〜1991年第14回) |
第 1回 特選 寝屋川・国松緑丘小 1年 うめだまさき 「ありくんごめん」 |