【あとがき】
▼「癒し」「癒し系」ということばがもてはやされるようになって、もうどれくらいになるだろうか。
素敵な日本語には違いないが、なんでも十把一絡げで「癒し」と名づけてしまう風潮がいやで、
私はめったに使わない。かわいいから「癒し」、優しい(「易しい」も含む)から「癒し」、
体に良さそうだから「癒し」。簡単に「癒される」疲れなら、
放っておいたって癒されるんじゃないの?
真の癒しは、外からお手軽に訪れてくれるものではないような気がする。
昔、私は「傷つく」ということばが嫌いだった。簡単に「傷ついた」と騒ぐ女ほど、
実はちっとも傷ついてなどいないのだ。それとよく似た居心地の悪さが「癒し」にはある。
渡辺美里の「My Revolution」には 「きっと本当の悲しみなんて/自分ひとりで癒すものさ」
という詞がある。二十年近く前の曲だが、この詞を聞いても居心地は悪くならない。(ち)
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詩 誌 「石の森」第百十三号
発行日 二〇〇三年一月一日(隔月刊)
編集人 奥野祐子 美濃千鶴
発行人 金堀則夫
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