初秋の天狗原・南岳
2007.9.27〜29
上高地→槍沢ロッジ→天狗原→南岳小屋→天狗原→槍沢ロッジ→上高地

今日の天狗池は風もなく、鏡のように水面に写る槍の姿はすばらしかった、紅葉が始まれば最高なのだが。

横尾尾根の下り、紅葉のミヤマダイコンソウ、かすかに色付き出したナナカマド

南岳小屋HPのライブカメラ、雪で埋もれるまで活躍

初雪が予想されるほど冷え込んだが、雪にはならなかった、しかし、夜まで15m前後の強風が吹いた、ネットの天気予報を見ると前線の通過が明朝までかかりそうで明日の天気が心配である、本日の宿泊者は13名、先輩グループ4名、我々夫婦、もう1人豊橋からの単独の若者で7名が三河人であった。

快晴の天狗池、今日は風がありサザ波で鏡面にはならなかったが大満足の景観だった。写真で見ると少しは紅葉が進んでいるようだ

大曲を過ぎたあたりで女性4人パーティーを追い越すと、リーダーらしき人に「あれ〜?」と声をかけられた、振り返ると、会社の現役時代の大先輩でびっくり、行き先も全く同じであった。一足先に天狗原に向かう、槍沢のナナカマドの紅葉を楽しみにしてきたが、実だけ赤く、葉はまるで新緑である、

天気予報ではあまり好天は望めそうにないが、計画出来た日程なので贅沢を言わずでかける、例年なら標高2700m付近は紅葉が始まる時期でもあり、この時期を早めに決めたが、今年の猛暑で予想は外れてしまった。 3:10自宅出発、153号線で飯田ICへ入り松本ICと何時ものコース。沢渡駐車場に着くと丁度相乗りタクシーがあり上高地に向う。                 上高地8:00到着、めずらしく風が強い、稜線ではかなりの強風が予想される、今日は槍沢ロッジまでであり、なんとか雨は心配なさそうなのでのんびりと腹ごしらえをし出発。

稜線に出ると飛騨側から強烈な冷たい風が吹き上げており体感は氷点下である、11:30南岳小屋に到着、さっそく熱いコーヒーを沸かし昼食を取る。外に出ると冷たい雨が降りだしてきたが、先輩のパーティーはまだ来ない、心配していると1時間ほど送れ無事到着。

南岳山頂 3033m  寒い!      

本日の宿泊者は35名程でゆったりとしたスペースが確保され、熟睡ができた。

本日の行程時間

上高地バスターミナル8:12→9:02明神→9:55徳沢10:20→11:23横尾
12:00→12:40槍見河原→12:53一の俣→12:06二の俣→13:36槍沢ロッジ(泊)

13:36本日の宿泊地「槍沢ロッジ」に到着、今のところ雨の降る気配はなさそうである、この小屋は風呂があるのでうれしい、夕方まで時間をもてあまし、昼寝もゆっくりできた。付近のダケカンバもまだ新緑状態で紅葉の気配は全く無し。

話題のホイールを2つ溶接した薪ストーブ、小屋を作った大工さんの手製だそうで、大変よく出来ており関心、ストーブにあたりながら先輩と昔話に花が咲いた。

やはり朝雨が残り雨具を着て出発の準備をしていると、ガスが晴だし視界が開けてきた、急ぎカメラを出し撮影ポイントにでかけ30分程撮影する、小屋に戻ると天候は回復してきたため、また雨具をしまい出発する、当初の下山は槍平であったがカミサンの意見に負けて安全な昨日のルートを下ることとなった。

今日は快適な稜線歩き

雨具はこの後脱いで出発できた

このナナカマドの紅葉を楽しみにしていたが

11:23横尾に到着、早目の昼食にインスタント味噌汁を作る、相変わらず風が強く砂塵が舞い上がり苦労する。涸沢と槍方面の分岐点であり、色々な情報が入るが、紅葉は全く無し、風が強烈に吹いている話ばかりである、明日にかけて寒冷前線が通過するので天候が気にかかる。

ケショウヤナギの巨木で、昔から一度近くに行きたいと思っていたが、メインルートから離れているため、なかなか寄れなかった、今日は時間の余裕があるため初めて近寄ることができた。梓川の河原にあり樹高15m、幹回り7.5m、樹齢は200〜300年と言われ、この地域では最大である。

本日の行程時間

南岳小屋7:30→7:55稜線分岐→8:35横尾尾根天狗のコル→9:08天狗池9:30→10:00天狗原分岐→10:31大曲→10:55ババ平→11:17槍沢ロッジ11:40→12:02二の俣→12:09一の俣→12:17 槍見河原→12:50横尾13:00→13:50徳沢→14:37明神14:45→15:25上高地バスターミナル

南岳小屋〜天狗原〜槍沢ロッジ〜横尾〜上高地

9月29

ババ平にはテント2張
本日の行程時間

槍沢ロッジ6:00→6:32ババ平→6:58大曲→7:50天狗原分岐→8:40天狗池9:15→10:00横尾尾根天狗のコル→11:00南岳稜線→11:30南岳小屋(泊)

雲海に浮かぶ笠ケ岳

9月27日

上高地〜槍沢ロッジ

明神も朝早いためまだ人出もまばら、明神岳の頂はガスで見え隠れしている、ここでも風があり長袖のシャツでも汗をかかないくらい涼しい。

朝は青空で雨の降った気配も無く、今日の悪天候は覚悟していたが嬉しい誤算だった、ロッジの庭からも槍の穂先に陽があたっており、すぐに崩れることはなさそうである。

初めての対面 「奥上高地のぬし」  

稜線は前線の影響で荒れ模様のようだ

常念平からの常念岳

11:17槍沢ロッジ着、最後の食事でカップラーメンと行動食を片付ける、最後に頑張って槍沢ロッジのミネラルウォーター2リットルを詰めて上高地への帰途に着いた。

リンドウの種類???

付近にはいたるところに野生のブルーベリーが実を付けており食べ頃であるが小さいので食感が無い。

槍沢ロッジ〜天狗原〜南岳小屋

9月28日