紅葉の黒部下ノ廊下
10月20日〜22日

東谷吊橋、すぐ上流に黒部第四発電所がある、黒四ダムから16km程の水路トンネルで結ばれている。

10月20日

2年連続で行くことになるとは思わなかったが、女房の希望、昨年は紅葉の適期がずれてしまったが、今年は紅葉が見頃の様だし、吉村昭の小説「高熱隧道」を読んだこと、昨年の撮影で心残りがあるなど考えると、もう一度挑戦してみるかという気持ちになった。テント泊にしようか、安全を考え小屋泊にしようか迷ったが、この時期の混雑を考えたら、無理してもテントで頑張ろうという結論になった。

関電トロリーバス

無料駐車場も今年は多い

内蔵助谷への分岐あたりの紅葉、こんな紅葉が渓谷沿いに延々と続くので写真ばかり撮ってしまい、歩くのがつい遅れ気味になってしまう、今日は約20kmの行程なのであまりゆっくりもできない。

別山谷出合いの残雪、厚さは10m以上、あちこちで崩壊しており危険な状態、ルートは水平道から一旦川原まで下り、ブリッジとなった雪渓の下をくぐり再び水平道に戻る。監視員が1人おり、通過者をチェックしており、雪渓の下で立ち止まらず速やかに通過するよう注意を与えていた。

阿曽原テント場  今日は7張り

高熱隧道を利用した天然温泉、入浴料は500円で何回でもOK 今日の小屋は布団2枚に3人だそうだ、テントでよかった。

金沢から北陸本線を走っているがJRではなく北越急行ほくほく線、国内在来線最速160kmで越後湯沢を結ぶ。

本日の行程

ロッジくろよん5:25→5:50黒四ダム→7:25内蔵助分岐→10:04別山谷雪渓→10:30白竜峡→11:42十字峡12:15→13:50東谷吊橋

→14:06仙人ダム→15:10阿曽原温泉小屋      総行程9時間45分  紅葉の写真撮影、雪渓の迂回等で予定より50分程オーバー

昨年はダムサイトには出なかったので20年ぶりに上を歩く、ウィークデーでも観光客が多い

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10月21日

別山谷が近づくと、川原の様子が次第に変ってきた、昨年は全く無かった残雪が巨大な塊となって残っている。登山道は雪渓が融けたばかりで、崩落の危険があり、岩壁に梯子で迂回路が作ってある、10m位登り水平に進みまた10m下るといった梯子で15kgのザックの重さが堪えた。

棒小屋沢からの流れ

剣沢からの流れ

登山道から一段下がって景観が見える場所がある

秘境 十字峡

日電とは日本電力株式会社

吉村昭の小説「高熱隧道」にでてくるトンネル、ものすごい熱気が出ている、ダムの隣にあるトンネル工事当時の宿舎と思われる建物が残っている。

阿曽原までが高熱隧道、その先欅平まで続いている

志合谷のトンネルを出ると去年今1つだった撮影ポイントに到着、登山者の通りかかるのを待つが、時間が早いためなかなか来ない、20分近く待ったが、時間が無いため諦めて出発。

ほぼ予定通り無事欅平に到着、さっそく乗車券を買うが、今年は2列車先の予約しか取れなかった。

雲1つ無い快晴の朝を迎えた、4時起床、パンとコーヒーで簡単に朝食と昼の弁当を作り出発の準備をする。テントを撤収していると何組ものパーティが出発して行く、30名のツアーがいるので後になってはまずいと5:25テント場を出発、ダムまで戻り登山道に入ると「別山谷出会いに残雪が多く通行できません」の表示がある。しかし、だれも中止する人はいないので、なんとかなると進む。

秘境  白竜峡

10月22日
本日の行程

阿曽原テント場4:55→6:33折尾大滝6:42→7:53志合谷トンネル→8:15撮影ポイント8:35→10:25欅平  総行程5時間30分

鉄道関係乗り継ぎ
欅平11:04→12:23宇奈月13:18→13:56新魚津14:09→14:40糸魚川14:55→15:55南小谷16:09→17:06信濃大町17:10→17:50扇沢

マイカー関係
扇沢18:00→18:53豊科IC→18:57梓川SA19:28→20:24松川IC→21:20ひまわりの湯→21:40根羽→23:30自宅  全走行距離560.1km

黒部川本流

黒四ダム湖畔にある「ロッジくろよん」テント場に幕営、付近のブナを中心とした紅葉は最盛期

昨年転落事故に遭遇した折尾谷、今年も集団ではないが猿を見かける、このあたりは猿の移動する通り道になっているのかも知れない。、

トロッコ列車を含め、富山地鉄・特急はくたか・大糸線で南小谷乗換えと、バスで扇沢まで計6回乗り継ぎやっと駐車場まで戻ることが出来た。

ダムの下で黒部川左岸に渡る

仮設梯子の迂回路

全山紅葉ですばらしい景観、足元に細心の注意を払いゆっくりと進む。

仙人ダム 建物の中に登山道がある