上高地は快晴
春の槍ヶ岳
槍見河原を通過する頃から雨が降り出す、大した降りではなくそのまま歩けない事は無かったが大事をとって雨具を出す、後から来たパーティーはそのまま速足で追い越して行った。
結局大降りにはならず今日の宿泊地槍沢ロッジに14:40到着。
夜まで雨は降ったり止んだり、雷も1〜2回聞こえたが大したことは無かった。備え付けのPCで天気予報を見ると明日は快晴の予報であった。
3回目になる残雪期の槍ヶ岳、年齢的にも今年で最後になるか知れないと中旬頃から計画していたが、寒気がなかなか去らず、連日雷雨の予報ばかりで日程が決まらなかった、やっと月末が迫る頃天候が安定する予報が出てきた、これが春山最後のチャンスと決行となった。
R153で飯田山本ICまで走り松本ICまで高速道路を走る、沢渡駐車場に8:33到着、タクシーで上高地に向かった。
予報通り快晴の朝で残雪の穂高の峰々が迎えてくれた、本日の目的地槍沢ロッジに向かう、徳沢周辺のニリンソウの群生地は今まで見たことのないような一面の満開時期となっていた、予定通り目的地の槍沢ロッジに14:40到着、ここの小屋は風呂があるのでゆっくりと汗を流すことが出来る、本日の宿泊者10名。
田部井さんお勧め、冷凍してあった蜂屋柿の干し柿を初めて持って来た、コーヒーを沸かし一服。

5月31日

下山開始  昨日の雪崩の爪跡  早朝は心配ない
槍見河原で最後の雄姿
グリーンバンドを過ぎ殺生ヒュッテ付近にさしかかると頻繁に雪崩が起きる、ルート上の旗まで押し寄せ、間一髪10m位前で止まった、埋まってしまう程の雪崩ではないが、流れ始めは小さな粒が流れながら雪だるまと同じように次第に大きくなり、最後は人間の頭程の大きさになる、比重0.5位にしても5〜6kg、まともに当たればただでは済まない、危険地帯を必死に息を切らして通過する。
以前の2回の登山ではこんな雪崩は1度もなかった。
槍沢ロッジを出て6時間10分、12:45槍が岳山荘に到着、40分程の休憩があったにせよ時間がかかり過ぎた、7年前より55分もオーバーとなった、加齢を実感する。
カップ麺で遅い昼食にをとり、山頂を目指す、皆アイゼン無しで向かったが、6年前もアイゼンを付けて登ったので今回も付けたが正解だった。
槍沢の入り口ババ平でアイゼンを装着
朝の気温2℃ そんなに寒くない   林間越しに穂先が見える
槍沢ロッジ      付近には未だ残雪が多い
横尾で昼食
横尾近くにも大きな雪塊
明神周辺
オオバキスミレ
サンカヨウ
シロバナエンレイソウ
エンレイソウ
日没は双六方面
前穂高岳
常念岳
5月29日〜31日
行程
槍沢ロッジ6:35→7:25ババ平7:40→10:05グリーンバンド10:30→12:45槍が岳山荘
行程

槍が岳山荘6:50→8:45ババ平9:00→9:40槍沢ロッジ
9:50→11:25横尾11:55→13:00徳沢13:15
→14:12明神14;20→15:20上高地バスターミナル

タクシーで駐車場に戻り沢渡温泉 梓湖畔の湯で汗を流し
16:25帰途に着いた

毎度の市営沢渡駐車場

5月29日

反省
前回同じ行程で登ったのが2005年、この7年の体力の減退を思い知らされた、常日頃の本宮山トレーニングで鍛えていると思ったが本番では甘くはなかった。
往路は問題ないが帰路を60代後半が前日2日がかりで歩いたルートを下りとは言え1日で歩くということは無理があると痛感した。
これからは歳をわきまえた山行を心がけることが必要である。

何回も5月の奥上高地を訪ねているが今まで見たことのない程のニリンソウが咲き誇っていた、徳沢園周辺にこれだけ咲いているのを見たのは初めてであった。
しかし、猿の増えたのにびっくり、ニリンソウの花を食べている、観光客慣れして近くに寄ってきたのか、食べ物を与える人がいる訳でもないだろうが異常な数になってきた。

行程 上高地バスターミナル9:15→10:10明神→11:20徳沢11:30→12:35横尾12:55→
   13:45槍見河原→14:00一の俣14:08二の俣→14:40槍沢ロッジ

5月30日