毎年梅雨の時期になるとキタダケソウが気にかかる、毎回気に入った写真が撮れない、今年こそはと出かけたが現地に着くと1人だけでの撮影でなく、同行者がいるためそんなに時間もかけれない、梅雨の時期雨が何時降りだすか判らないので早々に切り上げることになる。
又、今年の北岳は今まで見たことのない残雪で、お花畑のトラバース道が通れるのか情報を調べなかったため、初心者の同行もあり安全を考え通るのを止めた、後での情報では3ケ所雪渓が残っていたそうだが注意すれば問題なかったそうだ。
今年のキタダケソウは残雪の多かったせいか例年終盤の時期であるが、今が満開の時期でこんなチャンスにはめったに出会えないことで、後で考えるともう少し無理をして撮影時間を取れば良かったと後悔される。
山頂では梅雨の時期でも午前中なんとか富士山が顔を出していたが小屋で休んでいると2時頃から雨が降り出し未明まで降り続いていた。
北岳山荘の北斜面は未だに3メートル程の残雪で小屋の入口をやっと掘りだしたところのようだった。
最終日小雨の中出発したが北岳頂上に登り返した頃には雨も止み、大樺沢二股を過ぎるまで降られなかったが、その後降ったり止んだりの中を下り、広河原の着いた頃に雨は上がった。
今回初めて山デビューの新人が北岳に登りたいと言うのと、今年は空梅雨の傾向でキタダケソウを見るには良いチャンスと思い、山デビューが北岳ではチョットきついかとも思ったが、富士山には3回登ったことがあるということで、第2の高峰に挑戦することになった。
朝4:40自宅出発、三ケ日ICから新東名新清水ICへ、そこから52号線を芦安温泉まで走る、今回の助手席の同行者はプロの観光バス運転手なので緊張する、帰りの運転は任すことにする、8:45いつもの無料市営駐車場に到着、急ぎ身支度をし乗合タクシーで広河原に向かった。
広河原の天候は曇り空ながらも大樺沢が見えて雨の降る気配はなさそうだ、今日の宿泊地白根御池小屋へのルートを迷ったあげく、以前下った時の急登が頭にあったが初めて尾根道を登った、やはりきついコースだったがなんとかコースタイムで御池小屋に着いた、新築間も無い小屋でこんなきれいは小屋は初めてでホテル並みでびっくりした。
2日目の朝は快晴ではないが北岳の頂上、八本歯のコル方面も顔を出している、今日も午前中は雨も心配なさそうだ。
草すべりコースを肩の小屋に向かう、このコースもなかなかの急登できつい。
大樺沢二股の雪渓の少なさにびっくり、例年の7月下旬位の量しかない、八本歯のルートも登れそうな状況だ。右俣を1時間ほど登ると雪田と言われる平地があるが、7月末でも雪渓を横切るが、雪はわずかに残っているだけだった。
このあたりから眺めるバットレスの岩盤も初めての眺めである、小太郎尾根が近づくと一面シナノキンバイが満開となっていた。