‘顎関節症は感染症か’X線写真を使用してのBi-Disital O-ring TestによるResearch 

                   Cert.ORT-DDS1DAND.D.S.,Ph.D. 

          医療法人社団コスギ会 コスギ歯科医院 千葉県船橋市

Correspondence Tel81-47-337-9171 Fax81-47-337-8286

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(目的)いまの歯科界では、顎関節症が感染症であるという考え方は少ない。多くの歯科医はこの病気にたいして、咬合調整や歯軋り防御のためのスプリント、咬合関連筋のリハビリテーションをおこなっている。しかしながら多くの場合、治癒困難なケースがしばしば見られる。以前よりDr.大村はバイディジタルオーリングテスト(Omura, 19772006 以下BDORT)にて顎関節へのウイルス、細菌の感染を指摘している。私自身の患者で、抗生物質投与で治癒した経験を持ち、他の会員の先生方からも幾例か抗生剤、抗ウィルスサプリメントで改善した症例が報告されている。今回当院へ来院し顎関節症と診断された症例をX線写真を使用して感染症を探るべくBDORTによる検索をおこなった。

(方法)実際の患者の体表では関節頭の動きがつかみにくいも、CCDデジタルTMJ]線写真を印刷したものの左右顎関節関節窩にポイントして、検査をおこなった。顔面写真も補助として使用、さらに追従必要なときは患者本人を調べた。顎関節に疼痛のある患者はもちろんのこと、クリック音が聞かれ、頭痛や頚部痛のあり、顎関節に違和感があり異常があると推察される患者、(顎関節の影響と思われる耳の異常伴う2名を含む)について検査をおこなった。歯痛、頚部痛、頭痛などがひどくても、顎関節に異常をうったえてない者は除いた。今回はVirusBacteriaなどのReferense Cotorol Substansesによる共鳴反応のみのBDORTを行った。用いたRCSCytomegalovirus,  Herpes Symplex Virus typeT,U,  Chlamydia trachomatis, , Mycobacterium tuberculosis, Borrelia burgdorferi ,Candida albicans, Helicobacter pylori,

Chlamydia pneumoniae

(歯周病菌)Porphyromonas gingivaris,

 Actinobacilus actinomycetemcomitans, Campyrobacter rectas Prevotella intermedia, Treponoma denticola 

(虫歯菌)Streptcocus sanguis, Streptococus mutans ,

Bacteria1μg, Virus, Chlamidia, Candidaに関しては100ng濃度のRCSのものでスクリーニングをおこなった。

 

 

 

+5

4

3

2

1

痛み

激痛

 

 

 

重圧感

開口障害

開口不能

1横指

2横指

3横指

やや開きにくい

クリック音

衝撃音

 

 

 

コトコト音

(結果)

 

Ch.pne.

CMV

My.TB

顎関節痛

頭痛

頚部痛

開口障害

クリック音

歯痛

36

550ng

200ng

10μg

5

3

3

 

3

3

28

520ng

450ng

 −

3

 

3

3

4

32

 −

 

 −

3

 

3

2

3

34

1000ng

 

 −

2

 

3

2

3

36

 −

 

 

4

2

 

2

3

3

30

 −

500ng

 

5

3

 

 

3

3

58

 −

 

 

2

2

1

  

2

59

550ng

 

 

2

4

 

1

3

63

1000ng<

 

10μg

3

3

2

3

52

 −

 

 

3

 

 

2

2

38

 −

600ng

 

4

 

 

2

2

31

 

 

 

3

4

4

 

3

3

40

 

 

 

3

 

3

 

3

54

 

600ng

 

3

4

4

3

3

3

38

1000ng<

 

10μg

5

3

3

5

3

4

32

 

 

10μg

3

 

1

3

3

28

 

 

 

3

 

 

3

5

* −は反応なし、あるいは症状なしを示す。<はそれ以上を示す。

(考察)当初、]線写真、顔面写真上にて異常のグレイド及びVirtual Drug Effect Testを行ったが、結果がはっきりでず、共鳴テストのみのresearchをおこなった。Virtual Drug Effect Testができなかった事は、さらなる追従の研究が要求される。検索に使用したRCS16種類のみでもっと数が必要であろう。そのなかでとくに表に示す3種類に反応した。顎関節症は一部感染症の可能性があり、抗生剤、抗Virusサプリメントが有効な場合が考えられる。今後もさらなる多くの症例の必要性、研究の追及が望ましい。