施設のスタジオ設備について、話を聞く機会がありました。
聴覚障害者向けのテレビ番組を作るにあたり、
安価で手軽な家庭用ビデオでは無理がある。
聴覚障害者向けなので、
音声を手話と字幕とに変え、補完しなければならない。
それには、通常の画面を加工する為に、
クオリティの高いカメラと、
高度な編集をこなす機器が求められる。
手話の画面を、本来の画面にかぶせることが必要だし、
その手話の画面は、
手話の全体が損なわれないよう圧縮するのが望ましい。
別の画面で手話を撮ってただ並べるのでは、
手話の手の先などが画面の外に出たときには十分対応できないからだそうです。
スタジオで二台以上のカメラが撮った場合、
それぞれの画面の色調を調整する機械が必要との事です。
又、カメラ画像ばかりでなく、VTR画像もいろいろ取り入れ、
違和感なく全体としてみるための調整も行なわれなければならない。
字幕でも今後同時性がより高く求められ、
その際には、デジタル処理を伴った処理が行なわれる。
その為の機器も必要。
意外というか、想像を絶した様々な工程を経て、
あの手話・字幕付画面ができていることを、
今回知ることが出来ました。
言われてみると、ごもっともな事ばかり。
こうなってくると、
かかる費用や施設の建物等による制約が、
大変気がかりになってきます。
今回の説明をしてくださったのは、
CS聴覚障害者専用放送統一機構に関わっている
アステム社(大阪)の方です。
この機構は、
番組「目で聴くテレビ」や、
緊急非常時通信システムを提供しています。 |