電化製品を安く買う方法

〜 これは電化製品を安く買うために奔走した女の、汗と涙のドキュメンタリーである 〜



結婚を控えた、M子さんに捧げます




(これまでのあらすじ)

1年8ヶ月ぶりに日本に帰国した、きく(私)は電化製品を一揃え買う必要にかられていた。
気に入った物を少しでも安く買いたいのは山々だが、「まけてくれー!!」と言うのは勇気がいる。
そんなきくが起こした行動とは?




第一章   「最初の一歩 A社」

近くて、品揃えが良くて、見やすいディスプレイのA社で、欲しい電化製品を決める。
とりあえずの生活に必要な、冷蔵庫・食器洗い機・洗濯乾燥機・テレビなどを購入決定。
気に入ったものの品番をリストアップ。

4日間のセールをしていたA社の店頭価格合計は、548600円。
これからどれだけ安くなるのか、お楽しみに〜♪


第二章   「まとめて割引」

まずは「これだけまとめて買ったら、割引ありますよね?」と訊ねてみる。
「もちろんです!割引かせていただきますよー!!」と、即答をいただく。
その快い返事に、(まだまだいけるな・・・・)と、心の中で思う私。
まとめて割引は、商品によって割引率が違いましたが、全体でおおよそ1割引でした。

現在価格 500440円  (最初の値段より
−48160円


第三章   「競合させてみた」

近くのB社に行ってみる。
買いたい品番リストと、A社の見積もりを見せて、「これよりいい見積もりが出そうなら、見せていただけませんか?」と言う。
「まけてー!!」と言うのは恥ずかしいが、「見積もりを見せてください。」と言うのは、そんなに恥ずかしくない(笑)

出てきた価格は、494844円。・・・・こんなくらいじゃ納得できん!
と思っていると、
「でも5%のポイント(お買い物券)を付けます!!」とのこと。
5%のお買い物券・・・・。25000円くらいか・・・・。
まだこの先、電化製品を買い足す私にとって、買い物券はイコール現金のようなもの。これは素晴らしい。

494844円 と お買い物券 24742円(これを割引と考えると)

現在価格 470102円 (最初の値段より
−78498円


第四章   「インターネットで調べてみた」

家に帰って、今後どのくらいまで値段が落ちる可能性があるか見極めるために、ネットで検索してみた。
参考にしたサイトは 価格ドットコム http://kakaku.com/

ただ私は後々の修理や、もし返品しなくてはいけなくなった時のフォロー、取り付け工事などを考えると、インターネットではなく街の電気屋さんで買いたかったので、本当に単なる参考で見てみました。
インターネットで購入する方が安いんですけどね。

なんとなくの原価を掴んで、本日終了〜。


第五章   「日本橋に行ってみた」

いっぱい競合させるには、いっぱい店のある所へ!ということで、大阪のエレクトリック・シチー、日本橋でんでんタウンにやってきました。

まずは日本橋って、どれくらい安いのか、小手調べのつもりで、1件目C社に買いたい物リストだけを見せて、見積もりをもらいました。

「552814円になりますね。」

高っけー!!!!
一番はじめのA社の見積もりより高いじゃん・・・。
ふりだしにもどって1回休み、くらいの衝撃です。

現在価格 552814円  (最初の値段より
+4214円


第六章   「やっぱり競合させなきゃダメか・・・・」

C社の見積もりを見て、ふりだしに戻った衝撃に耐えた後、「実は他のお店では、49万円でお買い物券が25000円付くって言われたんですよ・・・・・。」と言うと、

「では、ウチは 490000円で、お買い物券を3万円付けましょう。」
との返事が!!

競合を伝えたら、一気に92814円も下がっちゃいました(笑)
競合させないとダメっちゅーことですね。

490000円 と お買い物券 30000円 (これを割引と考えると)

現在価格 460000円  (最初の値段より
−88600円


第七章   「やっぱ競合でしょ」

リストと安い見積もりを見せる作戦が一番効果的と悟った私は、次のD社でも「いい見積もりが出そうなら、見せていただけますか?」と、のたまった。
心の中では、「そろそろ無理かな〜」と思いはじめていたが、
「決めていただけるなら、この値段で!」と決めゼリフもかっこよく、

480000円 と お買い物券 30000円に。

現在価格 450000円  (最初の値段より
−98600円

どこまで行くんだろう。この旅は(笑)


第八章   「B社再び」

2件目に行ったB社の本店があったので、「支店と本店では決済度合が違ったりして〜」と、余り深く考えずに飛び込んでみた。
そしてリストを渡して、D社の見積もり金額を伝えてみたところ、ものすごーく待たされた。
待って待って出てきた見積もりは

470000円 と お買い物券 23500円。

ということは、現在価格 446500円
最初の値段より
−102100円

すごい!!すごい!!
一番はじめの見積もりから10万円下がったよ〜!!!
努力って報われるんだなぁ。感動です。


第九章   「終焉の時は近い」

「現金勝負します!」と書かれたE社があったので、見積もりをしてもらう。
ここまで来ると、果たしてどこまで下がるのか見ずには帰れないという気持ち(笑)

結果 462000円。B社見積もりには及ばす。
やはりお買い物券で返しますパワーは強い。
でも、お買い物券なんていらんわ!!という人にとっては、E社の方が良いかも。


地元のCMでお馴染みのF社に入ってみる。
「お支払いは現金でもよろしいですか?」と確認された。
クレジットカード払いだと手数料を取られるので、その分まで落とそうという作戦なのかな?いろんな手が出てくるなぁ。

結果 B社見積もりには及ばず。
でも対応はすごく良かったので、いつかここで買い物しようと思った。


待ち合わせまで、少し時間があったので、D社の本店に入る。
「本店だし、同じくらいはいくかなー」と思ったけど、結果は「B社より3万円ほど高くなってしまいますねー。」
さっき、D社の支店で、B社プラス3500円やってんけど・・・・・。
この差は何?店員さんのやる気の差?
本店だから良いって事もないのねーと、その店を去りました。


第十章   「セール最終日のA社、閉店30分前」

夫が、買う予定のビデオの機能を確認したいと言っていたので、仕事のあと待ち合わせて、一番近い、はじめのA社に行く。
B社の見積もりに連続3社が及ばなかったので、明日B社に行くことになるだろうなと思っていたが、とりあえず来たことだし、今日はA社のセール最終日なので奇跡の大逆転が起きるかも・・・と思って、担当者の方に、B社の見積もりを見せてみた。

「47万円で、23500円のポイント(お買い物券)・・・・・・。」

激しく電卓を叩いて、マジマジと見積もりを見る彼女の姿に、私は罪悪感でいっぱいになってしまいました。ああ、やな客でごめんなさいー。
でも、でも、楽しかったんだよー。
交渉事が好きなんだよ、あたしゃ・・・・・・。

「できるかどうかわかりませんが、少しでも下回ったら、今、決めていただけますか?」
厳かにそう告げる担当者の方に、「もちろん、もちろん」と二人ともうなずくのでした。
どんなに遅くても明日の朝には返事しないと、引っ越しに間に合わない状況ですし、これが私たちにとってもタイムリミットです。

15〜20分は見積もりに時間がかかるというので、パソコンコーナーなどをブラブラして時間を潰す。
そしてそろそろかな?と思って戻ると、見積りはできていた。
金額を見てみると、B社の見積もりより、2000円安くなっていた。
担当者の方と目が合った。


ここに、きくの電化製品を少しでも安く買う旅、終了〜!!



結果 444500円

(内訳=468000円支払いで、お買い物券で23500円還元。)

一番はじめの店頭金額合計より 
104100円 安くなりました。




あ〜、おもしろかった。
私は2日にまたがってやっていますが、1日で充分できる内容ですよ♪





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