日本一のプラチナチケットをゲットした姉妹

〜 トワイライトエクスプレス展望スイート体験記 〜


トワイライトエクスプレスは大阪と札幌を結ぶ寝台列車です。
その寝台列車には、1室だけマニア垂涎の夢の個室があります。
これは、そのチケットをゲットした、とても幸運な姉妹の物語。


きく姉妹の共同企画でお届けします!



いもうと (寝台ファン) あね (一般人)

トワイライトエクスプレスは大阪駅を12時ちょうどに出発します。
私たちは出発より30分も早く大阪駅に到着。
ホームに電車が入って来るのを、今か今かと待ちわびていました。
そして・・・「き、きたーっ!!」
美しい深緑色の車体が私たちの目の前にやってきたのでした。
最後尾の3面が窓ガラスで囲まれたお部屋が、私たちが今から21時間の旅を過ごす夢の空間なのです。
出発までに、中から、外からと写真をとりまくりです。
やはり、人気のある部屋のため、この部屋のチケットをとることができなかった方が、中を見せてくださいと、お部屋の中をのぞきに来たりしていました。
そして、定刻とおり12時ぴったりにトワイライトエクスプレスは札幌へ向けて出発したのでした。


「トワイライトエクスプレス1号車1番」
鉄道マニアが、この手に一度は掴みたいと夢見る幻のチケット。
1号車1番の部屋はトワイライトエクスプレスの最後尾に位置し、3方向に大きな展望窓を有するため、移りゆく車窓をダイナミックにひとりじめできる、すんばらしい部屋です。
私は鉄道マニアではないですが、それでも興奮しました!
私のいもうとは寝台列車マニアファンなので、その感激ぶりは尋常でなく・・・・・(左記参照)

※注
「寝台マニア」と書くと、いもうとから「ファンと呼べ」と訂正が入りました(笑)







出発するとまず、シルバートレイにのってコーヒー、紅茶が届きました。うーん、高級って感じ。
トワイライトエクスプレスは動く高級ホテルとも言われているのですが、ほんとにそんな感じです。
しばらくすると、車掌さんがご挨拶にこられました。
私たちの時は酒井さんという、とても感じのよい車掌さんでした。
なんで名前まで覚えてるんだろう??
もちろん車掌さんとも記念撮影しました。
ここで乗車記念証をいただきました。

動く高級ホテル・・・・・・・。
JRが自ら言ってるのでしょうか?
それならJAROに電話・・・(笑)、というのは冗談ですが、高級ホテル側からしてみれば、プライドがピクピクしちゃう表現ではあります。
でも列車でこれだけの設備&サービスは、なかなかのものでした。それには純粋に感動しました。

いもうとの文章を読むまで名前は忘れていましたが、車掌さんは確かに感じが良かったです。
一緒に記念撮影しただけでなく、要所要所で私達のカメラマンもしてくださいました。







左奥の扉を開けると、
シャワー&トイレ&洗面室があります。


ここで少しお部屋のご紹介を。
部屋は思ったよりも広く、ベッドが2台あります。
そして応接セットがあり、この応接セットは時にはエキストラベッドにも変身するスグレものなのです。
私たちは3人での旅行だったので、夜はエキストラベッドとして活用しました。
もちろんお部屋にはお手洗い、シャワー完備です!!
テレビもあり、絵画も飾ってありました。お花まで!!(造花だけど)
うーん、まさに動くホテルだわっ。


ベッドは私と母、エキストラベッドは妹が使いました。
年功序列?権力の順?
いえいえ、我が家のマニアが、
「もったいなくて、トワイライトエクスプレスの中では寝られへんから、私はエキストラでいいわ」
と、私達に譲ってくれたのが真実です(笑)

ホテルのように、アメニティグッズも用意されていたので、記念に残してあります。
しかし、4年前のシャンプー・リンスなど、恐くて開けられません。このまま開かずのアメニティグッズとして押し入れで眠りつづけることでしょう。いつか固形になる日まで・・・・・・。


しばらくは流れる景色を楽しみました。
ただ、3面がガラス窓なので、駅に着くたびに、ホームにいる人からかなりの注目を浴び、少しばかり恥ずかしい感じもしました。
「・・・うちらってかなり注目されてる?!」


はっきり言って、見世物です。パンダです。

私はベッドで、でろーんと寝ている場面を、停車駅で人に見られました。
油断しすぎ!!
パンツが見えていなかったことを祈るのみ。

京都を過ぎると人の乗り降りはぐっと減りますし、新潟の新津を過ぎると停車しないので、ゆっくりくつろげます。


日本海に沈む夕日を見たのは、かなり感動しました。
写真にとったのですが、やはり実際に自分の目で見るのとは違います。
「夕日がまぶしいゼ!」なんかそんな感じでした。


車窓から眺める落日は格別でしたね。
トワイライトエクスプレスの名前だけある、見事な景観でした。
個人的には一番下の写真がお気に入りです。




日本海側の窓を撮ってみました。




窓に張りついて写した写真です。


列車には展望車があり、そこでは乗客のみなさんが思い思いにくつろいでおられました。
ちょっとしたおしゃれなバーのような雰囲気でした。

トワイライトエクスプレスにはもちろん食堂車もついています。
ここではフランス料理がいただけます。
(または自分のお部屋で会席弁当もいただけます)
しかしケチケチファミリーのきく家は、セコく夕食を持ち込んでいたので、ディナーの様子は残念ながらお伝えすることができません。
きっと豪華な夕食が出ていたことでしょう。


食事についてのいきさつに意義あーり!!
再現しよう。

「せっかくやし、食堂車で、おフランス
料理食べる?」
「そんな、もったいない・・・・・。」
「食事時間って、夕日が沈む頃やん。
その時間帯に1号車1番におらへん
なんて!!(怒)」

姉=浪費家、母=ケチ、妹=おたく
2対1で姉の負け。









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