2002/12/7



アンチ・ブリリアントな日々


インターネットから隔離された生活を想定することは、今や多くの人たちにとって、勿論皆さんにとってもかなり困難な状態になっていると思っています。このような日常を送っている私にとってのPCのトラブルは致命的な意味を持っています。思い返せば厳しい残暑が続いていた10月初旬頃に起こったトラブルが全ての始まりだったのです。あれから約2ヶ月が過ぎた今になってようやく当初の予定通り無線LANの接続を完了することが出来ました。


あの当時(といってもまだたった2ヶ月くらいですが^^;;)私はインターネットをするのに、「IE6」と「ネットスケープ6.2」の二つのブラウザソフトを平行して使っていました。正直なところを言えば、使い勝手の良さはIEに軍配が上がると思います。でもマイクロソフトは全世界のウィルス制作者たちの標的として狙い撃ちされていますから、この状況下における個人の対策として一番確かな方法は「アンチウイルスソフト」をインストールすることではなく、マイクロソフトの製品を使わない事だからです。少なくともメーラーに関して言えば間違いなくそう思っています。


10月に入って偶然にですがネットスケープがバージョンアップしていることを知りました。最新の型番が「6.2」から「7」になっていたのです。私は早速それをインストールすることにしました。ちなみに、このアプリケーションソフトの大きさは30メガくらいです。ちょっと前ならいざ知らず、今では10分もかからずにダウンロードすることが出来るのですから本当に軽い気持ちから始めたのです。


ところがダウンロードもインストールも正常に行われたにも拘わらず、何故かエラーメッセージが続けて表示されたのです。それで私は「もう一度やり直せばいいや」と反射的に思いました。何しろ再インストールをするためにもう一度ダウンロードから始めたとしても、ほんの10分もかからない(5分くらい?)のですから。。。それで私は間違いなく鷹揚に(そんな気持ちだったはず?^^;;)ネットスケープのフォルダを削除してしまったのです。勿論「アプリケーションの追加と削除」の画面から動作を行うという正規の手順を踏んでいるのは言うまでもありません。しかしこの瞬間に昨年の12月から10月までのメールまでも全て消し去っていたのでした。


後で詳しく書かれたサイトを読んでみたところ、ネットスケープの「7」は「6.2」の後継バージョンにも拘わらず相性が悪いというのです。そのために「6.2」を使っている人が「7」をダウンロードしてインストールする場合には、「7」専用のフォルダを別に作る必要があるとのことだったのです。そして、このフォルダに「7」をインストールすべきであると書かれてありました。ちなみに「4.7×」バージョンを使っている場合には「7」を規定値のままインストールしても全く問題は無いとのことです。


このような普通では考えられない状態なのですから、使う本人がインストール前に必ず何処かにある(はずの)注意事項を読まなかったという「自己責任」として押しつけられるのはあんまりだと思いました。いくら無料でダウンロード出来ると言ってもこれではあまりに酷過ぎると思うのです。世界中で使われているソフトはいろいろな種類がありますが、そのダウンロードやインストールの手順は同じものでなければなりません。これが消費者保護でありPL法にも適うものだと思うからです(笑)、などと大げさなことを言うわけではありません。イレギュラーの部分があるのならそれについては誰が見てもよく分かるようにして欲しいというだけの事なのです。まして規定値通りに行うという正道をしていてPCトラブルを引き起こしてしまうというのは一種の犯罪行為であると思うからです。これではネットスケープがIEに負けているのを挽回するのは難しいと思います。


メールデータの損失は約10ヶ月分でした。しかしトラブルはそれだけではありませんでした。正確なところは何故か分かりませんが、PCのパフォーマンスが一気に低下してしまったのです。その状態はウィルスにかかった状態に近いものがありました。共有ファイルを削除してしまったような不自然な動きになってしまったのです。今までほとんど発生しなかったフリーズが頻繁に起こるようになりました。この頻度があまりに高く毎日10回以上もリセットをしなければならなくなりました。ここに来てようやく私の覚悟も固まったのです。それに普通にウインドウズを終了することも出来なくなってしまったのでした。


結局10日くらいこの状態を我慢していたのですが結局新しいPCを買うことにしました。これははっきり言って単なる勢いによるものです。新しいPCをゲットして私はウインドウズXPの画面に初めて遭遇しました。でも新OSによるデスクトップの画面は以前のものに慣れた私の目には違和感が強くイメージが良くありませんでした。そのためにクラシック画面を選択して使っています。


新しいPCを買おうと思ったときに同時に家庭内LANにしようと思いました。これまではLANを構築するための最大の精神的障害(笑)は壁に配線を這わせるというところにあったのですが、今では無線が主流になりっていますからとてもハードルが低くなっているからです。でも新しく手に入れたPCを今まで使っていたのと同じ状況に設定することが出来た途端にLANに対してつい後回しになってしまったのです。要するにLANによる2台目のインターネット接続は所詮オマケだからなのです。まとまった時間がとれないという事もあって、そのままにかっぽった(注、茨城弁)状態にしまったのです。(茨城弁についてはぱんださんのソフトを参照して下さい^^)


無線LANによるネット接続が出来た時には思わず感動してしまいました。いくら理屈で分かっていても現実に無線でインターネットに繋がるのは不思議な感じがしました。そういえば今では使わなくなった携帯電話用PCカードによるインターネット接続も以前したことを思い出しました。でも携帯電話の時とは感覚がやはり違っていました。


11月にはぎっくり腰になるという不幸もありましたが12月に入ってようやく全てが回復した事をここに宣言します。