迷惑な隣人


我が家は茨城の田舎にあります。窓からは田園地帯が広がりのどかな風景を見せていますが、こうした田園地方においても環境汚染から逃れることはできないようです。


かつて日本は自給自足の中にいました。
自給自足とは生産から排出まで自ら処理することを意味します。 それは一種の循環的な連鎖の中に存在し再利用を繰り返していたわけです。


しかし、現代では生産と消費が分離されるようになりました。 この結果一連のつながりにあった生産から消費、排出処理の過程のリンクが途切れてしまったわけです。


都市部においては人口が集中しているという条件のため、例えば下水道等の処理施設が集中的に行われるようになっています。


また、最近大問題になっている廃棄物処理場にしても根本的には汚染地区の拡散を防ぐために、ある地域に犠牲地区となってもらい、他の全ての地区の汚染を防ぐというものに他ならないと思われます。 要するに面から点へという戦略だと思います。


こうして都市部においては汚染を最小限に押さえるという施策が成功している?わけですが、国土の大部分を占める田舎においては野ざらし状態のままと言ってもいいのではないでしょうか。


少し前までは我が家の地区ではゴミの収集回数は市街部よりも少ないものでした。これは郊外は昔ながらにゴミを各自が燃やし処理をすることを期待した行政側の怠慢にその根拠があると思います。


市の中心部と数キロの距離しか離れていないのですから、生活習慣になんの違いもないわけです。当然同じようなゴミが発生するわけです。 それを雑草を燃やす事と同じように処理すればどのようなことになるのかは明白です。


今や日本全国の田園は汚染されていると言っても過言ではない状態だと思います。 そうした中で我が家の近所では相変わらずゴミを燃やし続けています。 (夏など窓を開けて寝ていると突然煙害におそわれてしまうわけです)