2002/09/14



論理的思考が出来ない人


一般的には女性は論理的思考が苦手であると言われています。しかしこれは大きな間違いだと思っています。人類の半分を占める女性の中にはヒステリックな人を見受ける事が出来るというのが正しい姿だと思っているからです。それに、もし「女性はヒステリックである」という理屈が正しいものであるとしても、男性が「論理的」であることの証明には全くなっていないのです。


ところが「女性はヒステリックである」、よって男性は「理性的」である。その理由は男性とは女性の対極に位置する存在だからである。というような屁理屈がいかにも正しいものであるかのように扱われている場合があるように感じています。しかしながらこれは全くの幻想に過ぎないのは明白です。何故ならば、心変わりを表す代表的な表現である「秋の空」という言葉にしても元々は「男心」に続くものであったという事実があるからです。これは男性が決して論理的思考ばかりをする動物ではないという事を証明しているものだと思っています。人間は男女を問わず論理的思考の人がいるのと同様に感情に支配されやすい人もまた存在しているのです。


私の周りでもつまらない嘘を平気でつく人や感情だけに支配された人が数多くいます。彼らは嘘を平気でつく事が出来るようです。論理が破綻している事に対して、訳の分からない事を繰り返し叫ぶ事で真実と相殺できる筈だと考えているような印象を受けます。これは無邪気というよりは大きな欠陥だと思います。しかしこれが内部だけの場合はうやむやにする事も可能かも知れませんが外部に対して同様の態度を取ったりすると事は大事になります。例えば第三者による監査や調査の場合などでは検査者に対して嘘を突き通す事は至難の業だと言えます。矛盾点を突かれた場合に強引な言い訳をしようにも相手にそれが通じるはずがないからです。何しろ相手は監査に特化した経験を持っているのですから、つまらない嘘をつく事は相手に無用な不信感を抱かる事になります。そして更に詳細な資料の提出を求められたり数々の質問をされる羽目に陥るであろう事は子供にも分かる理屈だと思うのです。


仕事の場合「チェックをしたのか??」という問いに対して自信を持って「はい、しました」と相手が答えてくれば当然の事ながら何度もチェックをしたが間違いは見つからなかったものと思うのが当然です。ところがミスが極めて多いのです。この理由はチェックをしたにも拘わらず見落としてしまった場合も考えられますが頻度の高さからみれば実にいい加減な態度で仕事をしているとしか判断が出来ません。同様に小学生でも出来る計算を毎日のように間違っていた奴などは電卓を叩事すらもいい加減であったというわけです。ところが人間は感情の動物ですから注意するのも一苦労します。このような自己研鑽意識の欠如しているような人間ですら「自分はまともである」と考えているからです。


余剰定員を抱えている職場は現代の日本ではほとんど存在していないはずです。最低人員しか配置されていないのが普通の状態だと思います。それは私のところでも同様です。しかし人間生活を営んでいく上では仕事以外の用事が必ず発生します。そのために有給休暇が勤労者の権利として得られてきました。(勿論これだけの理由ではありませんが)


私のところでは昼の当番があるので当番をした者は8時間労働をした時点で帰ることが原則になっています。これは40時間労働/週という労働基準法に基づいています。当然の事ながら仕事の進行状態においては残業に入る場合もあります。このために休暇を取るためには最低限の調整をする必要が出てくることになります。業務を遂行する最低人員の配置を欠く休暇を職員は取る事が出来ないという制限があるからです。しかしこれは「労働」を対価として払っている以上は仕方のない事と言えると思います。このような状態の中では当番の者が4時に帰らない場合なら2人は休暇を取ることが物理的に可能になります。


数日前に丁度これと同じ状況になったので用事があった私は当番の者に確認を取りました。この人が4時に帰らないという返事だったので私が休暇を取ろうとしたところ、何とこいつが私のことを非難したのです。これには驚きました。どう考えても非難を受ける事柄ではなかったからです。推察するところ、優先権を持っている自分が休みたい気持ちを押さえて休まないのだから、他人に休まれるのが癪に障るという事らしかったのです。


正直に言えば私はこのような発想が理解出来ません。まるでリンゴと豚肉を合わせて2個と言っているような理屈だからです^^;;要するに自分の能力の限界を超えて辛抱していたために感情を抑えきれなくなってしまったという事なのでしょうか??少なくとも社会人である以上はごじゃっぺな言動は慎んで欲しいと思う気持ちを強く持っています。もしストレスを感じているのであればとにかく本人が権利を行使すれば済むはずです。それほど帰りたいなら帰ればいいのです。そして休養を取ってストレスを取り除くようにすべきなのです。もし残った仕事があるのであれば翌日に取り返せばいいだけの事なのです。


部署の人員が最低数を満足している限り第三者がその人の権利を行使することを止める理由など上位の権限者以外には存在しません。人員が多い方がベターであるというのは当然過ぎますのでこの場合は論外になります。このように(本人なりに無理をしたための??)歪みの感情をポイントをずらしたような感じでこちらにぶつけられても困惑するばかりだというのが正直な気持ちです。このような人は論点を明らかにして理路整然と話題を進める能力がないのではないかと思いました。これは古代史の話題をしているときに未来の社会について語ると同じようにピンぼけだと思うのです。でもこのような人は「同じ歴史じゃないか」ときっと反論をするような気がしています。


自分と他人を区別する事が出来ない感情に支配された人間は論理的思考からは無縁の存在です。このような感情を強く持っているのは幼児期にみる事が出来ます。しかし大人になると未熟な感覚からは脱皮していくのか普通なのです。そういえば、ある人が同じ会社の人と口論になった時に、「あの時俺のおにぎりを勝手に食べただろう」と言われて何のことか分からなかったと言っていたのを何故か思い出しました(笑)。何と何年も前の水害の時の非常食が反論材料としてその時の話題に乱入してきたというのでした。(この部分については恐らく何のことが分からないと思います)


この話を聞かされた時、私にはなかなか理解できなかった事を覚えています。やはり論理がショートしている人の思考回路は特殊だと思います。はっきり言って馬鹿の見本としか思えない人物とは意思の疎通そのものが困難ですから無用のストレスとなってくるように思っています。浮き世は辛いところがあります。