サイコメトリー(さいこめとりー) | 何らかの物品をもとに、それと関係ある遠方の地域について物語るとされる、透視能力の亜種。現在のサイコメトリーは、特定の場所でかつて起きた出来事をトレースする能力を発揮し、行方不明者の捜索や、犯罪捜査に貢献する事もある。サイコメトリーを行う者、サイコメトラー達には手掛かりとなる物品が手渡されるケースが多く、それら物品を通して、持主、或いは現場で行われた出来事を辿る。アメリカやイギリスなどでは、きちんとした機関が正式に依頼し、事件解決への大きな糸口としている |
催眠退行(さいみんたいこう) | 催眠治療の手法のひとつ。催眠術により、患者の時間を逆行するよう誘導する。精神科医にとってこれらのものは、心理問題を抱えた患者を治療する上で、その真偽は別とし、極めて価値が高いと目されてもいるものだ。これによって、後の人生における問題の原因が突き止められ、過去の体験において無意識に抑圧されていた記憶部分を意識化することで、心理的な緊張が解放される。それによって患者が抱えていた問題に対して、効果的な治療が行われるわけである。場合によっては、退行が前世にまで及ぶ場合がある |
山岳信仰(さんがくしんこう) | 日本には古くからある信仰。山それ自体を仏神が坐す聖地としていた。それと共に、それら霊山には死者の霊が集い魔が横行する異界とのイメージも重ねられていた。今も全国に30ほどの霊山とされる山が存在している。出羽三山、恐山、岩木山、早池峰山、葉山、日光山、赤城山、筑波山高尾山、大山、箱根山、白山、立山、石道山、富士山、木曽御嶽山、戸隠山、飯綱山、秋葉山、七面山、葛城山・金剛山、熊野三山、比叡山、比良山、愛宕山、鞍馬山、伯耆大山(ほうきだいせん)、石鎚山、英彦山、求菩提山(くぼてさん)である |
式神(しきがみ) | 陰陽師が使役する使い魔。陰陽師の中でも、優れた技術を持つ者にしか操ることが出来ない。そのルーツは、今ひとつはっきりと解明されていない。式神の姿は、一般の者には見ることが出来ず、姿を現すときは恐ろしげな童子姿(小鬼)であるという。しかし、陰陽師の技量によっては、この姿も変幻自在であり、人間や鳥にも変化することが出来たという。 |
色情因縁霊(しきじょういんねんれい) | 色恋沙汰で命を落とした者の霊、あるいは霊としての思念が色欲にのみ支配されており、それだけが特化した霊のことを指す。その執着の念が強いが為、この世に未練を残し、成仏できずにいるのだとされる。また、色情因縁霊に分類できるだろう霊的存在、霊現象の中には、死霊によるものではなく、生霊によってもたらされるケースが案外に少なくない。ヨーロッパの伝承では、サキュバス(女)、インキュバス(男)がこれにあたる。 |
地獄(じごく) | 地獄のルーツはインド思想にあるとされる。昔、死者の国は、眠りの国のように静かなものだったそうだ。あるいは、過酷であってもそれぞれの心にかなった、死者には快適な世界であった。しかし、キリスト教や仏教のような大宗教が、鬼や悪魔を使って大量の血と炎と鉄を運び込ませ、現在一般的に言われるような地獄の概念が出現したのだ。霊界を訪れ、その記録を残したという科学者スェデンボルイは、地獄という言葉は使わず、低次元の霊界といった表現を用いている。また、『チベット死者の書』においては、こうした地獄は死者の魂が自分自身の罪悪感にとらわれることによって生じる「幻覚」であると言い切っている。これら幻覚は真の霊界に達する前の中有といわれる世界で見られるものであるとされる |
死後の裁き(しごのさばき) | 人間が死ぬと、生前の行いについて審判を受けるという思想は、世界に広く見られる。そのルーツは、古代エジプトの宗教と思われる。どの宗教においても裁きを受け、無罪となった者は天国に受け入れられ、永遠の生命を得る。そして、有罪となった者は地獄行き、あるいは冥府の怪物に食われてしまう運命にある。また、多くの宗教に共通しているのが、最初の死者が死の国の王となり、死者の審判は死者の国の主が行うことである。ただし、キリスト教では来たるべき最後の審判の日に死者は全て蘇り、生者もみな死んで、平等に神の裁きを受けるとされている |
ジシアニン・スクリーン(じしあにん・すくりーん) | 1908年、ロンドン聖トマス病院の電機療法部長ウォルター・キルナー博士が考案した、オーラを可視的なものにするための装置。約3ミリ離した2枚のガラス板の間に感光染料、ジシアニンの溶液を満たしたもの。この装置は、通常では見ることの出来ない放射現象を可視的にしたという。しかし、人間のチャクラを透視出来たという証拠を挙げるには至らず、おそらくただガラスを通してオーラの最も粗雑な領域を見ることが出来ただけであろうともいわれる。 |
死者の叫び声(ししゃのさけびごえ) | 墓の下から聞こえる恐ろしい叫び‥‥実は科学的に解明できることである。死後、死体は体内のバクテリアによって分解‥‥つまりは腐敗する。この腐敗によって腸内などに充満したガスが体外に噴出するのは、頻繁に見られる現象だ。基本的にこのガスが、死者の叫びを引き起こしていると考えてよい。ガスが外に噴出する際、実際に声帯を震わせる事があるのだ。同じ原理で、死後出産も説明がつく。 |
自然魔術(しぜんまじゅつ) | 霊魂ではなく医薬、磁力、言語の表象機能、といったものを魔力の源泉とするもので、ルネサンス期知識層の魔術観の中核となるものであった。F・ベーコンなどはこれを「真正の魔術」と呼んだといわれている。これらの魔術は、対象と手段に応じて占星術、錬金術、カバラなどに細分化されており、近代科学の源になったと言われている。一方、星や太陽の影響力を正しく測定し、人間の未来を予言する、手相、人相、骨相などを含む観相術も発展した |
地蔵菩薩(じぞうぼさつ) | いわゆる「お地蔵さま」と呼ばれるものは、地蔵菩薩(じぞうぼさつ)がより庶民的に変化したものだと思われる。本来の地蔵菩薩とは、釈迦の死後から弥勒菩薩が下生するまでの間、釈迦の代わりとして衆生を仏道に教化する菩薩であるとされ、地獄などの悪趣に落ちた人を救うのを、第一の使命としているとされる。浄、不浄を問わず、いつ何時でも地蔵を念じれば平安と延命が得られ、諸々の災いを退けるというものだ。 |
地鎮祭(じちんさい) | 家を建てる前に行われる儀式。家の建つ土地に竹を4本立てて注連縄を張り、結界を結ぶ。土地神に土地を使わせてくれるように懇願し、家が建てられても怒らないように鎮まってもらうのが、この祭りの主旨である。そのために結界は一晩置かれ、土地の穢れを祓うのだ。これが何度立てても倒れてしまう、というケースがあったが、その家は建った後には、ひどいポルターガイストが生じる幽霊屋敷となってしまった。 |
実験超心理学(じっけんちょうしんりがく) | マインド・サイエンス財団で研究を行っているヘルムート・シュミットは、実験超心理学の生みの親といわれる人物である。彼は予知の実験にシュミット・マシンという、自動化した電子的実験装置を用い、超心理学の実験を行った。論理の規則に従って特殊な個別の事実を導き出し、そうする事で超常現象を説明しようと試みたのである。彼の編み出した実験装置の御蔭で、かなり短時間の内に膨大な数の試行を繰り返す事が可能となり、数百万分の一の確率でしか起こらないほどの結果を生み出す能力、これをより明確に確認する事ができるようになったのである |
自動言語(じどうげんご) | 霊的存在が霊媒、または訓練を受けていない普通の人間の口を借りて、現世の人に語りかけるといった現象を自動言語と呼ぶ。人間が自己の意識を持ったまま行ったり、逆に、コントロール不能の状態に陥る場合など、異なったパターンが存在する。また、全くその人間の知らぬ言語、ひどい場合は古代語が出てくることもあるという。聖書に見られる「聖霊によって異言を吐いた」というような記述は、この自動言語の代表例である。 |
自動書記(じどうしょき) | 通常文章を書くような意識的プロセスを通さず、全く潜在意識の表層に表れてこないような内容を、手が自動的に動いて記述してしまう現象。死者の霊または、その他の肉体を持たない存在のせいとされることも多い。大抵の霊媒達はメッセージがほとばしり出るようになるために、トランス状態あるいは半トランス状態に入る必要があると考えている。そして、そうした状態から「目覚める」までの間に自分がしたことは何も覚えていない霊媒や、完全に意識が目覚めたまま、全てを自覚している霊媒もおり、様々なパターンがある。 |
指導霊(しどうれい) | 守護霊の一種とみられる。特に人間の職業などのインスピレーションを与え、道を歩ませる役割を担った霊人のことをこう呼ぶ。複数いる場合が普通である。また、霊と交信中の霊媒の人格に取って代わる人格のことのみを指す場合もある。どの時代においても、心霊力に恵まれた人達は自分の指導霊と親密な関係を結んでおり、その関係はいかなる人間関係よりも強く、また「真実の」ものであることが多い。神童と呼ばれる者たちの中には、自分の能力は目に見えない友から授けられたのだと主張する者も多い |
地縛霊(じばくれい) | 地上に執着を持ち過ぎたため、死後も高次の界層に帰入することができぬ不成仏霊の一種。自分が死亡した場所、あるいは因縁のある土地にしがみついている場合が多いことからこう呼ばれる。中には、死後分解せずに残ったアストラル体や、エーテル体の残留分が、同質の波長を持った場所に吹き溜まっているだけのものも含まれる。いずれの場合も同波長を持つ人間に干渉し、様々な障害の原因となる。 |
注連縄(しめなわ)(しめなわ) | 神道での結界。神社で見られる注連縄(しめなわ)は、ひとつの結界を意味している。これはみだりに神がその外に出ないようにしているものである。日本の神々は、もともと自然木や岩に宿るもので、古い神社では本社殿の裏のそうした大木や岩に、注連縄がしてあることがある。そうなると、本当の御神体は社殿ではなく、その注連縄がされたものである。くれぐれも不用意に触ってはいけない。鳥居は一種の結界ではあるものの、注連縄とは逆に神の通り道である。同時に鳥居は境界を示し、その内側を聖別すると同時に正しい方位の出入り口を示すべきものなのだ |
シャーマン(しゃーまん) | ひとつの部族の中の祭司であり、医者であり、色々なトーテムの精霊や、死者の霊と交信し、部族に有益な情報を引き出す。あるいは、獲物を呼び寄せたり、雨を降らしたりと、超自然的な現象を発生させる術師のこと。世襲の場合も多い。古代においては宗教的指導者=政治的指導者であったので、国あるいは部族の長でもあった。多くは、神経質で感受性が強く、夢想的であると言われる。巫女と訳されることがあるが、巫女が入るものであるのに対し、シャーマンは行くものといえる。 |
邪眼(じゃがん) | イヴィル・アイ。一般的には、その眼差しに邪悪な力、呪力が宿り、見つめられた人や物に災いをなすというものである。邪眼の視線を邪視という。世界中に見られる信仰だが、特に、地中海地域、中近東、南アジアで堅く信じられている。だが、邪眼本来の意味では、常人を逸した能力を持つ者を指し、畏怖の念を持って用いられるものでもあったのだ。この邪眼の中には、透視能力や霊視が含まれる場合がある。邪視避けには、鏡や眼の文様、眼を象った石などが使われる |
十字路(じゅうじろ) | 道が十字形に交差している所。四つ辻、四つ角などとも呼ばれる。オーソドックスな概念としての十字路とは、象徴研究において、選択、対立物の統一をあらわす。それと同時に十字架に与えられる象徴も重ねあわされる。このような道が合流して離れるという場所とは、世界の幾つもの地域で、魔法、悪霊、悪魔、魔女、妖精、幽霊、精霊などの出現と活動の場‥‥つまり、あの世とこの世の境目であると考えられて来たのである。この為、十字路は不吉な超常現象と関連付けられ、悪魔召喚などの儀式の上で重要な役割を担わされる事になった。実は古代の道は地脈の上に作られたのであり、おのずとその交差点は地脈の重なる場所として、強力な霊的スポットとなったのである |
十字路の伝承(西洋)(じゅうじろのでんしょう(せいよう)) | 西洋では古くから、十字路には人を道に迷わせて喜ぶような存在‥‥魔女や怪し火などが現れると言われて来た。だが、一部の伝承では、辻に見られる十字の形そのものが、その土地に現れる霊から人々を護るものであるとされている。あるドイツの伝承では、精霊や幽霊は、辻を通過することはできないとする考えも根強く残っている。もしも幽霊やこの世のものではない怪物に襲われた際には、辻まで走って逃げれば良いというわけだ。また、アイルランドの民話でも、妖精の力は辻で効力を失うとされている |
十字路の伝承(日本)(じゅうじろのでんしょう(にほん)) | 日本でも、古より道が交差する所には魔物が棲みつき易いと信じられて来た。それはやはり、十字路が「この世とあの世」の境であると考えられていたからである。特に鹿児島県屋久島と、兵庫県三原郡沼島では辻神という名の神を祭るが、辻神とは魔神として恐れられてもいる。そして、丁字路の突き当たりに位置する家には、この辻神が入り込みやすいと言われており、そうした家では、病人が絶えなかったり、不幸が続くのだという。それを防ぐためにこの地方では、丁字路の突き当たりに家を建てる場合には、石敢当(いしがんどう)と呼ばれる魔除けを建てる |
終末の預言(しゅうまつのよげん) | 歴史上の大予言者のうち3人‥‥マザー・シプトン、聖マラキ、ノストラダムス(解釈によっては、終末の預言などではないが)が「世界の終末が20世紀末に訪れる」と予言している。何度も過去に人類が絶滅したと説くマヤ暦では、2032年に次の終末が訪れるという。また、世紀末は『聖書』に精神性を支えられた人々を不安にさせる。それは、「ヨハネの黙示録」に世界の終末が描かれているからである。終末の預言と言うものは、過去に何度もされているものなのだ。今、平和にこの文章を読んでいる方が無事いるならば、そうした預言の数々が外れたということだろう |
守護神(しゅごしん) | 人を守護するといわれる神。仏教では、大日如来の宇宙意識を受けて存在する、大日如来を含む8つの宇宙存在であり、そのうちのひとつまたは、ふたつが人間の守護をしているとされるもの。一方、人間が一個人という枠を越え、人類全体という視野と意識の中で行動し始める時に、その人間の目的完遂を霊的世界から援助する守護霊の一種とする説もある。守護神には、十二支によるものと生まれ月によるものがある。守護神のそれぞれに性格があり、良い面、悪い面を両方有しているという。キリスト教では、神はヤハウェのみなので、守護神の代りに守護聖人がいる |
守護霊(しゅごれい) | 特定の人間や土地を守護する霊魂の事。「守護精霊」「守護天使」などとも呼ばれ、世界各地で広くみられる思想である。その人間を守護し、転生目的の大道から外れないように見守る霊人である。枝葉末節の事柄には関与せず、普遍的目的の為にインスピレーションを送る形で援助する。守護霊からのメッセージは、時には未来を先取りしており、その準備をさせることもある。霊媒的な交信は不要であり、無理に霊媒的な交信霊からの助言といった手段をとれば、害となることが多い。守護霊としてついている霊の多くは、その人間の祖先の中で、大目的や波長が合いかつ現在転生していない者が守護霊となるとの説が多い |
呪物(じゅぶつ) | 精霊を体現、または精霊が棲みついている事物のことであり、持ち主にとって精霊を表し、人間界と超自然界との絆を創り出すもの。アフリカなどの宗教形態に多くみられる。通常は、人形や彫像であることが多いが、動物の歯、美しい石、さらには、蛇の脊椎や呪医が交霊に使う小屋である場合もある。アニミズム的な宗教の中では広く利用されるものであり、シャーマンや呪医の所有する人形や首飾りなどは、その部族全体を守護する呪物とされている。しかし精霊不在な飾りの護符などと同じではない |
種マントラ(しゅまんとら) | 種(シード)マントラ(あるいは種子マントラ)と記述されているものには、一音節に叡智に溢れた無数の神秘的な言葉が凝縮されていると見なされている。「オーム(オム)」という音が最も知られているが、それ自体、種マントラであり最も神秘的なものなのだ。その音の中には普遍的な知識と力の秘密が込められているという。そして、ヴェーダ聖典を唱える際や、祈りの言葉を唱える際に必ず最初に唱えなければならない「聖音」である |
シュミット・マシン(しゅみっと・ましん) | 実験超心理学の生みの親ヘルムート・シュミット博士によって生み出された装置。ストロンチウム90という放射性物質からのベータ放射がガイガー・カウンターに当たってターゲットのランプを選択する引き金となり、それによって所定のランプが点灯し、被験者への即時的なフィードバックを行う、というもの。被験者はこの装置に備えられた4つのランプの内、どのランプが点灯するかを予測し、それに対応するボタンを押す。理論的には予測不可能な事象だが、被験者の一部には、非常に高得点をマークする者がいる。予知がそこに成立するのである。しかし、被験者が本当にそれを「予知」したものであるのか、あるいは「PK」能力によって実験機器に影響を与え、結果を操作したものであるのかを、正確に断定する事ができないという問題点も浮上する |
呪文(じゅもん) | 唱えたり、書きつけたりすることで、何らかの神秘的効力を持つとされる言葉。呪い、治療、魔除け、願い事など、さまざまな用途に応じて、数多くの呪文が存在する。その原理は、一種の暗示の力である。呪文の言葉は個人の意識を通り抜け、無意識を直接揺さぶり、驚くべき効果を与える。未開社会で「おまえを呪い殺す!」と宣言された男が、数日で命を落としてしまうことさえある。これは文明社会でも見られることである。これこそ、呪文が真に力を持ち得る、良い証拠だろう。一方、エノク語の呪文やマントラのように、一定の波長の音を発することで、高次の存在とコンタクトを取る、というものもある |
精霊流し(しょうりょうながし) | 送り火の変化形。盆に迎えた精霊を、15日の夕方または16日の朝に川や海へ流す行事。これの発展形が燈篭流しである。送り盆の際に流しごとを行う例は多く、藁または板で精霊舟を作り、これに供物などを乗せて流すのである。それが、盆行事に点灯した灯篭との結びつきから、灯篭を舟形に乗せて流す灯篭流しへと進んだ。川や海に面した都市で多く行われ、中国でも「放河燈」「荷葉燈」などと称し、似たような行事がある |
浄霊(じょうれい) | 取り憑いた霊を浄化する、解放するということであり、除霊とは別格のものである。除霊のようにただ追い払うようなものとは違い、対象を完全に消滅、あるいは成仏させることを指す。問題を根本的に解決するものであるといえるだろう。浄霊を行う者は、対象の霊に精神的な接触を試みる。そうして、自らの死を悟らせるよう根気よく促し、現世への未練などを断ち切れるよう導く事によって、本来向かうべき次元、世界へと霊を送り込むことができると考えられる。場合によっては、浄霊を行う者を助ける精霊、守護神によって連れて行かれたりすることもあるという |
除霊(じょれい) | 憑依したアストラル霊、不成仏霊等、様々な残留物等を取り除くことを指す。いわば力づくで、憑依した霊を退散させるものであり、憑依している霊の状況によっては、根本的な原因解決に全くならない事も少なくない。そのような憑依を解決するのは浄霊である。我ら研究所の所長である池田貴族は、不成仏霊を自らの内に取り込むことで本来迎えるべき分解を促し、それによって除霊を実践的に行っていた。さらに所長は、守護神の力を借りて、これを浄霊にまで高めていた。これは非常に画期的かつ合理的な除霊方法であるが、実現するにはそれ相応の霊力と身体の安定が要求されるものであり、ゆめゆめ安易に真似しようなどとは思わない事だ |
シルバーコード(しるばーこーど) | 魂の緒(たまのお)とも呼ばれるもので、幽体離脱時にエーテルを含む肉体と幽体、すなわち、アストラル体とを結ぶコードとして知られているもの。銀色に光っている等との表現が数多くの報告から見られる為に、シルバーコードという名が与えられた。幽体離脱中にこれが、肉体の頭のてっぺんと意識(幽体)とをつないでいて、そのコードによって振り上げられる感覚があるという報告も多い。肉体の死と共に切断され、それ以降は蘇生不可能であるとされるものだが、この概念は古くから知られており、世界各地で共通のものである |
白魔術(しろまじゅつ) | 魔術の2大系統といわれるもののひとつ。善なる力を用いて行う魔術である。善意は力になりにくく、真理を求める道は険しい。なぜなら、善はつねに偽善と戦わねばならず、傲慢さや功名心とも戦わなくてはならない。逆に不安、迷い、自信のなさなども、克服しなくてはならない。まず己を知り、そして少しずつ階梯を上がらねばならないのだ。また、バリ魔術では、白魔術師で開くのは、5段階目の心臓のチャクラ止まりであり、黒魔術との力の差は歴然だという説もある。現代の魔術師たちによれば、聖なる力と邪悪なる力のソースとなる存在は合体し、これによって誕生した宇宙意思に無私となって従うのが現在の白魔術であるという |
陣(じん) | 中国の道教で使われる結界のひとつを“陣”と呼ぶ。これは、魔法陣よりさらに高度かつ、大掛かりなものである。例えば、敵の大軍が押し寄せてきたときに、殺陣の結界の中に誘い込んでしまえば、その敵は全滅してしまうというものまであるのだ。そうした陣が、実際どういったものなのかは不明だが、空間を歪めて異次元に道を付けるものであるという事は想像できる。 |
ジンクス(じんくす) | 説明し難い一連の「不吉な運勢」を指す。このジンクスは、特定の家系に代々受け継がれたり、同じ人間を反復して襲ったり、特定の場所で繰り返し起こったりもする。ジンクス本来の意味とは上記のようなものだが、日本ではこのように悪い縁起を指すばかりではない。むしろ、縁起を担いだ行動を指すことも多い。例えば「家を出る時に右足から踏み出すと、その日の試合に勝てる」など、おまじないのようなものとして捉えられている。 |
シンクロニシティー(しんくろしにてぃー) | 和訳すると共時性となり、心理学者のC・G・ユングが唱えた概念。本来なら因果関係がないようなところで、複数の事象が関係を持つような形で発生することを意味している。一般的には「偶然の一致」などとして紹介されることが多く、虫の知らせというものやサイキックと混同した解説がなされる場合が少なくない。だが、それらを厳密に分けるのはなかなか難しい。あらゆる魔術や呪術は、このシンクロニシティーを意図的に生じさせるものであるとも言える。 |
真言(しんごん) | 密教で唱える呪文を指す。密呪、密言という意味である。現代の宗教で、密教が最高の呪文体系を持つのも、この真言ゆえである。仏教誕生以前の古代インドのバラモン教ではマントラ(曼怛羅)と呼ばれていた為、現在でも欧米ではマントラと呼ばれる。正しい方法で復唱されれば超自然的な力を持ち、言葉自体に神仏を揺り動かす力がある一連の言葉、または、音声で神仏に呼びかけ、祈願する句であると定義される |
真の名(しんのな) | 万物と人間には隠された真の名があり、その名を見出して唱えることで、唱えられた物や人間に対して力を持つことが出来るとされる。古来日本でも、本名を明かすのは、妻と夫の間だけであり、その他はあだ名や官職名で呼び合った。これは本名を明かすことによって、他者に術を掛けられることを避けるためである。 |
心霊写真(しんれいしゃしん) | 撮影された写真に、人間の視界では見ることのできない超自然的存在をとらえた写真‥‥つまりは霊の姿であったり、あるいは心霊的現象を写した写真を一般に「心霊写真」と呼ぶ。多くは、トリックや現像時の液ムラ、不正露光や二重撮影による産物であるが、中には本物と呼ぶべき、説明のつかぬものも存在している。こうした本物は、特定の場所に残る残留エネルギーやアストラル体、アストラル霊等が、化学反応時に何らかの方法で介在した結果、フィルムを通して現れるものだと考えられる。きちんと供養しないと祟られる、などという俗信はひとまず捨て、そのような写真を手にして不快な場合は、池田貴族心霊研究所まで研究資料として提供して頂くのが一番だと言える |
心霊手術(しんれいしゅじゅつ) | 素手、またはほとんど器具を用いず、多くの場合麻酔などもせずに行う外科的手術のこと。そのような状況で手術を受ける者は痛みを感じることはなく、切り開いた部分に傷ひとつ残らないというのが通例だ。このような心霊手術とは、心霊による特殊な治療能力とされ、患者側の信仰を必要としない点で、信仰治療とは区別される。一説には霊界の治療霊の力が霊媒を通じて患者に作用するのだといわれる。また、物理的な治療もさることながら、エーテル体によってエーテルを治療しているという考えも存在する |
水晶占い(すいしょううらない) | 水晶によって占者の透視力、直感力を増幅させることで、水晶占いは成立している。一般的には水晶球を見つめるクリスタル・ゲイジング(水晶凝視)という方法が多用れさる。神経を集中して水晶球を凝視すると未来の出来事や、なくし物のありかなど、普通では知り得ないようなことが画像となって水晶の中に浮かび上がるのだといわれているのだ。しかし、この占いによる結果の精度は、完全に占者の人間としての完成度に左右されるという。予知、予言の面では、身近で簡単な予知としては優れていると考えられている。 |
ストーンセラピー(すとーんせらぴー) | 石を用いて行うストーンセラピーというものが存在する。患者が選ぶ石の種類、その配置などの様々な情報から、患者自身の抱く問題や精神の置く深くに潜むトラウマなどの原因を解明する。この辺りはタロットなどとも非常に近いものがあり、石には予め幾らかの意味や属性が与えられ、それを無意識という見えない意図で配置しそこに出来あがった擬似的な宇宙を読み解く手法である |
ストーンヘンジ(すとーんへんじ) | ストーンサークルの中で最も有名なものは、イングランド・ウィルトシャー地方、ソールズベリー平原に存在する126個の巨石柱群のことであり、これをストーンヘンジと呼ぶ。建造されたのは5千年前とされているが、何の為に建てられたかについては、未だにはっきりとは判明していないが、有力と目される説が、考古学者達の調査によって明らかにされて行ってもいる。ストーンヘンジは、天文観測の為に建てられたという説や、外側にある石の輪が、地球の半径や円周などの主要なディメンション(寸法)を象徴しているとの説もある。また、何故かストーンヘンジでは超音波が発生しており、コウモリがその飛行を乱される |
聖域(せいいき) | サンクチュアリ。主に宗教上、神聖で冒してはならないとされる場所・地域の事。聖域の歴史は非常に古く、ユダヤ史においてはエルサレムの神殿を意味したが、中世では罪人が逃げこんでも法律の力が及ばない寺院などを指すこともあった。また、山そのものが聖地として崇められる場合もあり、しばしば聖域に生える樹などと並び、石などもそこが聖域である事を示す印となった。聖域と呼ばれる場所の多くには、場に独特のエネルギー、地場、或いは磁場と呼ばれるものが秘められているとも言われる |
聖痕(せいこん) | キリストが磔の際に、その身に受けた傷と同じ箇所に何の原因もなしに、ひとりでに生じる傷の総称。聖痕が現れるのは、茨の冠が結び付けられた頭部、槍で貫かれた脇腹、鞭で打たれた背中や釘を打ち込まれた手足などである。実際に掌などに穴が開き、痛々しい出血を見せる者も存在するが、単にその部分の皮膚が赤らむだけの場合を指すこともある。聖痕を発現させる者のほとんどが、熱烈なキリスト教信者であるが、まれにそうではない者もいる。この現象を起こす人々のほとんどは、無名、純潔、貧困という状況を選ぶか、自らにそれを課している人間であるとも報告されている |
聖書(せいしょ) | 一般に『聖書』というとキリスト教社会では『新約聖書』を指す。『新約聖書』は、キリスト教の最高の聖典である。しかしイスラム教にとっては、預言書のひとつとされ、基本的に無視されている。『旧約聖書』はユダヤ教、キリスト教、イスラム教の共通の聖典であるが、ユダヤ教では『旧約聖書』しか認めていない。『聖書』は神の言葉とされ、多くの信者はその絶対性を信じている。中世ヨーロッパでは、『聖書』に書かれていないことは存在しないとまで考えられた |
聖霊(せいれい) | 聖霊とは、キリスト教における三位一体「父と子と聖霊」の中のひとつである。聖霊が何であるかは、神学上多くの議論がなされてきたが、決着は着いていない。制度的には聖霊は教会を意味している。なぜなら聖霊とは神と人との仲介者だからである。しかし、一般的には、聖霊とは天使のようなものであり、世界を神の意に従って動かす見えざる力と考えられているようだ。また、エーテルのように世界にあまねく存在するパワーであるという説もある |
ゼロ磁場(ぜろじば) | 磁場の最も良いところ。普通、ゼロとは計測器で測ってもゼロであって、それは何もないことを示すわけだが、磁場を指して言った場合、プラスでもマイナスでもないゼロとは、単なる無ではなく、すべてを内包する数字であると考えられ、足りないものも余分なものもない状態、つまりは完全無比な姿、大いなる自然そのものを表すとされている |
占星術(せんせいじゅつ) | ある時間における天宮に座す星の位置、そして星と星の角度を知ることにより、世界に起こる出来事から、個人の性格までを知ろうとする占術の大系。占星術は複雑な天の動きと、現世との関わりを解き明かそうとするものである。近代占星術では、ある時点の天を東の地平線から12等分した「室(ハウス)」によって、さらに細かく占う。このハウスの境界線が十二宮のどこにあるか、そしてどの星が入っているか、さらに星同士が地球を中心にどのような角度を持っているかで、その人の運命が決定される。こうした天宮図をホロスコープと呼ぶ。太陽系自体が銀河中心を廻ることにより、星座や星の位置が変化しており、占星術が制定されたバビロニアの時代から、現代までに十二星座と実際の十二宮とはずれている |
前世記憶(ぜんせきおく) | 前世記憶とは、現在の肉体として生きる以前の人生、及びその世界の記憶のこと。またの呼び名を過去生という。一般的に前世記憶とは、個としての自覚が形成されると共に失われる記憶であると考えられており、3歳を過ぎてからもこの記憶を保持する例は稀であるとされている。だが、事故や病気によるショックによって、一度忘れられていた前世の記憶を思い出すケースも報告されている |
前世療法(ぜんせりょうほう) | 被験者を催眠によって出生以前の記憶‥‥つまり前世の記憶へと退行させ、患者が前世において精神的に深い傷を負った場面を催眠下で体験させる事によって、患者に根付いているトラウマ等を治癒するという形を取る。なぜ心身の障害が治るのか、トラウマが解消されるのかについて、満足な理論的裏付けは存在しない。また、このような前世治療に関して共通して言えるのは、誘導され浮かび上がった過去生、前世記憶に対する検証というものが、全くと言ってよいほど成されてはいない |
先祖霊(せんぞれい) | 祖先の霊のこと。守護霊となるのは、その人間の祖先である場合が多いというが、守護霊とまで行かなくても、祖先の霊を祀る習慣は広く見られ、人々はそこに一家の繁栄、守護を祈る。特に祖霊と言った場合はその家系を興す大業を果たした、神々の家系の人物を指す場合が多い。とはいうものの、祖先も人間であり、一定期間を経てまた転生してしまうのが普通であるから、拝んでいる仏壇の中の本人は既に他の場所で肉体を持って生きていることも往々にしてある |
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