2月26〜27日 古道巡礼の旅
とれとれ東海プレゼンツ、とれとればいくシリーズ第3戦、『古道巡礼の旅』。
先週に引き続きの三重県、エリアもこれまた近い松坂〜伊勢方面である。
前情報では、『とにかく長い!』『ワンミスで完走できないかも・・・』『というか、完走者は出るのか??』等、とにかく「オソロシイ」コースらしいが、さてどうなりますか。
金曜日21時、土砂降りの中、M崎氏が手配してくれたトレックのバンに乗り込み、教祖の家へ。
名神から新名神を経由し、松坂ICで降り、前泊地へ着いたのは午前0時頃だった。
東海のラリーなのに何故かスタッフのさのっぴに案内され、バンガローへ。
外は相変わらず土砂降り。
東京から「K1ro」さんや「いとまさ」が既に到着済み。
寝床を作ってから、スタッフバンガローに行き、とりあえずビール。
もうすでにスタッフなのに全く使えないヘベレケのミツマタさんを交え、続々と到着する東京組をお出迎えしつつ、オリンピック中継を肴に2時間半頃まで焼酎を飲んで就寝。
翌朝6時頃起床。
天気予報では曇という話しだったが、青空ものぞいていた。
まだ2月だというのに、温かいと言うより、もう暑い。
受け付けを済まし、ブリーフィング。
今日のマップはリエゾンも合わせるとA4が9枚、総距離95キロくらいか。
確かに長〜い。(笑)
準備を済まし、9時15分にスタート。
ひとまず軽く古道シングルを走り、ガッツリとオンロードで移動。
なんとか頑張って付いていく。
そして、最初の山へ舗装路登り。
やがて林道、最後は担ぎ上げて標高600メートル付近まで。
そこからは、乗り乗りシングルで一気に500メートルのダウンヒル。
濡れた根っこがけっこうテクニカルだ。
K1roさんと教祖とパックになり、何も考えずに下っていると、想定外の林道に出る。
ここで初めてコースミスに気が付き250メートルほど登り返し。
途中鉢合わせたA坂さんが、登り返してくる我々を見た途端、そそくさとバイクを担いで引き返し始めた。
『せめて、自分で地図を確認してから引き返しなさいって。(笑)』
このワンミスでけっこう抜かれたようだが、しかしいやいや、まだまだ先は長い。
PCで軽く補給を摂ってそこからまたロードで移動。
今度はさらに600メートルアップである。
しかもほぼ舗装の全乗り。う〜んキツイっす!!
トップの稜線から西へ下り、細かいアップダウンを経てQP4へ。
そっからは、またもロングダウンヒル。
いやぁ〜、長すぎて疲れます。(笑)
降りきったPC5から、またもやロングロード移動。
ラリーも中盤にさしかかってくると、その日のメンツの中で、だいたい足が揃った連中が集団になってくる。
今日のライバルは、先週山で偶然一緒になったN口氏、M浦君、K1roさん、教祖、Y川さん、N木さんといった感じ。
しかし、僕はもうこの辺で、だいぶ足が売り切れてきていた。
ロードで集団から、若干遅れ気味に。
なんとか追いついたが、林道で登りにさしかかってくると、またもジリジリと後退。
しばらく行くと登り林道の途中で、先行していたK1roさんが路肩に停まって補給を摂っていた。
ぼくも、もう限界だったので、すこし休憩。ゼリーで補給。
普段は、PCでも無いところでの休憩はしないのだが、今日はもうちょっとムリだ。(苦笑)
少し集団から離れて、マイペースで登った方が楽だろう。
身なりを整え、軽くストレッチをして再出発しようとしたら、上から教祖が降りてきた。
『すぐ後におったのに、突然のおらんようになったから、コケたんかと思うて。』と。
いや、ツーリングじゃないんだから。(笑)
というか、こんなユルイ林道登りでコケたりはしないでしょさすがに。
少し登ると、プチロストのY川さんとも合流。
結局また3名の関西パックに。
急斜面を登るのも疲れたので、無駄話をしながら、ツーリングモードで舗装路を担いで上がる。
すると後から、ウンコで15分スタートに出遅れた「芝やん」がK1roさんと一緒に追いついてきた。
やがて前集団から落ちてきたN木さんとも合流。
そこからは石ゴロゴロの500メートルテクニカルロングダウンヒル。
もう腕がパンパンです!
降りきると、もうほぼ海。
ぽかぽか陽気の中、N木さんと一緒に海沿いのロードをツーリングモードで流す。
途中軽くシングルトラックが入り、出口で立ちションをしている教祖と遭遇。
またも教祖とパックに。
さらにロード移動を経て、漁村路地迷路でさらにK1roさんとN木さんと合流。
4人の集団で本日最後の山に入った。
もうこの頃には、教祖はほぼ売り切れ状態。
『もうあきませんわ・・・』を連呼。
乗ったり担いだりで、K1roさんと僕が若干先行するが、最後の下りの担ぎ降ろしの砂浜に出たところで、結局また4名一緒になった。
ブリーフィングでは、ここからちょっとは道がないって事だった。
しかしま『砂浜なんだから、目標に向かってまっすぐ進めばいいんでしょ?』と思っていたのだが、現状は、膝から胸くらいの、やたら密度の濃い灌木が生い茂り、アタックを試みたがとても突破は無理な感じ。
しばらく入り口を探してウロウロするが、ちょっとした推理で、うまく入り口を発見した。
ここで別のルートを試みたK1roを若干引き離す事に成功。
そこで、ずっと前にいたはずの「みつる」さんとバッタリ出くわす。
どうやらけこうなロストをやらかした様子。
これはチャンスとばかりに後を追う。
が、バイクを担いで段差を駆け上がっているみつるさんを見て、とうてい追いつけないと判断。(笑)
ここはせめて、K1roさんにだけは追いつかれまいと、かなり頑張り、なんとかゴール。
結果は10位。
いやぁ〜上出来です。
一方。アリベでは「たもっちゃん」が血だらけの顔でゴールしていた。
そのまま病院へ。
他にも、負傷病院送り一名、ディレイラーエンドをひん曲げ走行不能になった者一名。
いやぁ〜、過酷な一日でした。
アリベから宿までの9キロほどは、リエゾン。
絶景の宿『とよや勘兵衛』へ。
早速風呂に入り、缶ビールの500缶を手に、外に涼みに出る。
とても2月とは思えない気温で心地よい。
皆さんを出迎えつつ、19時から豪勢な夕食〜。
酔っぱらいながら、20時過ぎから明日のブリーフィングを経て、ロビーでまったり。
その後、酎ハイを片手に宴会部屋を探して彷徨い、最後はスタッフ部屋でN木さんと飲み。
就寝は0時頃だったか。
しかし最近、みなさん寝るの早いねぇ・・・。
翌朝6時起床。 天気は雨。
深夜はかなり降っていたらしいが、まったく気づかず。
しかしもうほぼ上がっているようだ。
7時から大き目の茶碗に、富士山状の山盛りご飯で二杯。(とれとれ的にはこれで平均的か、いやそれ以下か?)
スターと前になって、また雨が強くなってきたので、ウインドブレーカーからカッパに替える。
8時スタート。
一発目はいきなりのロング舗装路約20キロ。
しかし皆さん、ほんまロードも速い。
なんで、MTBで時速30キロ巡航せねばなりませんか?
必死で踏み、なんとか付いていき、PC1へ。
その頃には雨もあがってきた。
こっからは標高400メートルほど、ほぼ乗車登り。
先行していたY川さんとN口さんが地図に書いていない舗装を登りかけたところで、地図と睨めっこしていた。
昨日の地図は、目立った道はほとんど記入してあったような気がするが・・・実はこれが今日のマップの予告編(道の書き込みが少ない?)だった事は、この時点ではまだ気が付いていない。
実際の分岐は、もう少し先の道路が南に向いてしばらく行ったところで、ここはサクっと左折。
こっからゲキ登りで、乗ったり担いだり。
稜線から下り初めて送電線からシングルになるという話しだったが、地図に記載のある送電線は付け替わっていたのか、もう無かった。
これまた地図には書き込みのない分岐を方向を頼りに、右を選択。
降りきった十字路で、行き過ぎて引き返してきたおやぶんやM浦君、N木さんなどの集団と一緒になる。
QP3で、またも地図に記載のない分岐。
この時点で、集団は10名くらいいたと思う。
ルート的には、左の道がしっかりしている感じだったが、若干下っている。
地図通りだと右のルートなんだが・・・と思っていると、右のルートをのぞきに行ったM浦君が、『う〜ん、微妙かなぁ・・・』と言いながら引き返してきた。
道の付いている方向は同じだったので、左の下っている道を選択。
これくらいの誤差は、1/25000の地図ではよくある事だ。
と思ったが、谷のボトムまで降り、沢を渡るときに、浮き石に乗ってしまい、膝まで川に浸かる。(笑)
が、まあそんな事は置いといて、渡った後の稜線に向かって登り返しの道がない。
この先の道は、しっかりあるのだが、あまりにも違いすぎだ。
悩んでいると、なにやら自信満々な感じでおやぶんを先頭に集団がズンズン先に進んでいく。
なんだかわからんが、その自信のオーラに負けて、後を着いていってしまったのが運の尽きだった。
かなり進んだ所で、やはり違うという事になった。
集団ロストの典型的パターン。
しかも、おやぶんが今になって『そういえば、昨日のブリーフィングで、「この辺に書いてない道がある」と言ってた。』と。
そういう事は、もっと早く思い出しなさい。
って、酔っぱらって聞き逃していたヤツに言われたくないか?
QP3まで戻り、正規ルートへ。
ちょうどA立さんに遇う。というか、他にもかなり抜かれたはずだ。
さらに担ぎ区間で、ショートカットした教祖に逃げを許す。
その後稜線から、テクニカルな下り。
前を追うことと走ることに集中していると、またも現在地をロスト。
知らないうちに、正規でないルートへ迷い込み、なんやらワケがわからん十字路に出た。
大体の方向で左に降りればいいんだろう・・・と下り始めると、教祖が下から上がってきて、『どこまで行ってもQPがありませんわ〜。』と。
『そうなのか?じゃあ、まだもう少し先か??でもなんか違うよなぁ・・・』と思いつつ、おやぶんやA立さんと右のつづらを降りる。
この頃には、左の谷から教祖が連れてきた「くまちゃん」や「A坂」さんも合流して、さらになんだかわけのわからん状況に。
たぶん、半径100メートルくらいのところに20名くらいがウロウロしていたのではないだろうか?
右の道は、すぐに林道に出た。
なんとなく方角は合っていたので、すっかりこれが正解だと思ってさらに下り、QP4の位置に到着するも、そこにQPは無かった。
もう完全に現在地をロスト。
お手上げ状態なったところで、後から『もうこんな所まで来てますわ〜。』と、A坂さんのいつもの緊張感のない一本調子の声が。
振り返ると、GPSを見ているではないか?
なんと、そんな便利なモン持ってたんですか??
と、GPSの地図を確認してみると、たしかに、かなり行き過ぎている。
『助かった。A坂さんありがとう!!』
と思っていると、すかさず「くまちゃん」が『なんでもっと上で見なかったんですか!』と。
あ、確かにその通り。(笑)
もう一度さっきの十字路に担ぎ返し。
そこには嬉しそうに中追いスタッフが二人立っていた。
『ヤラレマシタ。』と告げつつ、道のない斜面を直下り。
すぐそこにPQ4はあった。
が、もうすでに10時半をまわっている。
PC5のELタイムは11時。
もしかしてヤバイか??と、その後はかっ飛ばし。
なんとか、ELにはかからずに済んだのだが、この時点で、我々の集団(くまちゃんとおやぶん、教祖と僕)は後から4〜5番目?まで順位を下げていた。
いやぁ〜、アホすぎです。(笑)
そこからはしばらくオンロード区間。
いとまさを追い抜き、担ぎが始まった所でひるちゃんとH村君を追い抜く。
しばらくハイペースで担いでいると、さらに前方に大集団発見。
10名以上いるだろうか。
QP3で集団になった皆さん&やらかしている間に我々が抜かれた皆さんって感じだ。
大勢なので時々登り渋滞がある。
その間、教祖は大人げなく、ガシガシ抜いて前にでて逃げを計る。
たぶん下りで追いつくだろうなぁ・・・と思いつつ、僕はペースを落としおやぶんと最後尾を登った。
稜線に出て、しばらく下り基調のアップダウン。
なかなかQPが無いなぁ・・・と思っていると、教祖が引き返してきた。
『せっかく逃げてるのに引き返してきちゃいましたか(笑)』
ほどなくしてQP発見。そこからはまた一気に激下り〜!!
いやぁ〜乗り乗り&ココも長いっす。
この下りで、比較的足のある連中が抜け出し、教祖、M浦君、N口さん、おやぶん、N木さん、僕と、集団はほぼ昨日よく見かけた皆さんになった。
ここからはロード激向かい風ステージ。
僕とおやぶんで、先頭を引く。
他に誰か引かないのか〜!?と思って後を振り向くとY川さんが追いついてきているではないか。
咄嗟に『引け〜!!』と言ってみると、素直に前に出てきた。(笑)
『よっし!Y川、男だ!!』と、着いていくと、Y川さんのペースが速かったのか、そこで集団は分裂。
峠から最後の山へ担ぎ登り。
教祖と僕で、若干後を引き離す。
が、下りのシングルの分岐を、読み間違え、スルー。(実はココも、昨日のブリーフィングの聞き漏れが原因。)
その間に、後の集団にかわされる。
今回最後のQPで、昨日トップタイムのM崎氏にバッタリ。
最後の最後で大ロストをしたようだ。
いやぁ〜、今日は皆さんヤラカシてますなぁ〜。
一気に下ってアリベへ。
今日の順位は12位。
恐ろしくヤラカシたわりには、結局昨日と同じくらいだった。
そこから駐車場まではリエゾン。
バイクを片付け、車にて風呂へ。
15時から表彰式。
EXは、昨日顔面二針縫った、たもっちゃん。
本日ノーミスぶっちぎり。
ソリッドは、しばやん。
女子トップで、くまちゃん。
ブービーは昨日トップながら、本日大爆発のM崎氏が獲得した。
二日で140キロオーバー?
いやいやお疲れさまでした〜。
ちなみに、巷は、津波で大騒ぎ。
実際、昨日が津波の日だったら、昨日後半の海岸線ステージはちょっとヤバかったかもですな〜。
その後スタッフと一緒に、松坂に来たら焼き肉でしょう!って事で総勢25名で『一升瓶』へ。
激ウマ〜。
なんだが、注文しすぎで、ビール無しではとれもこんな量食えませんって。
今回のラリーで一番苦しかったのが、この焼き肉ステージだったかも?
結局、食いきれずに、生肉をテイクアウトという、ワケのわからんオチが着いた。(笑)
いやぁ、スタッフの皆様、エントラントの皆様、お疲れさまでした〜。
相変わらず、とれとれ東海は密度の濃いラリーを提供してくれますなぁ。
いやぁ、楽しかった!!
ありがとうございました!!
飛鳥ラリーも、これに負けないよう、頑張りますよ〜っ。
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