P A C weekly 乳癌に対して、抗癌剤(パクリタキセル)を使用した化学療法を行います。この薬剤の少量毎週投与の方法は、従来の投与方法と比べて、副作用が少なく、同等の効果を得られる方法として考え出され、多くの施設で試験的に行われている方法です。 投与方法 1週間毎に1日 採血の後に点滴を3本します。 3回行い1回休みます。これを1単位として、4単位繰り返すことを基本とします。休みは入れないことが多くなりました。 1: 月 日 月 日 月 日 2: 月 日 月 日 月 日 3: 月 日 月 日 月 日 4: 月 日 月 日 月 日 5: 月 日 月 日 月 日 6: 月 日 月 日 月 日 副作用 1.過敏症:<直後> この薬に合わない場合があるため、1回 目の注射は、必ず、入院中に監視の元で行い、特に症状の出 ない場合は、以後外来投与が可能です。 2.嘔気:<1〜3日後> あらかじめ予防薬を投与しています が、嘔気がある場合には、嘔気時用の内服薬と坐薬を使用して 下さい。ひどい場合には、点滴が必要となりますので、外来まで 問い合わせて、来院して下さい。 3.白血球(特に好中球)減少:<7〜10日後> 採血を行い、 調べます。 感染防御力が弱くなり、感染を起こしやすくなります。 好中球数が1000 /mm3 以下になった場合、G-CSFの注射をし ます。 万が一、38℃以上の発熱を起こした場合には、緊急入院する 必要があります。 4.脱毛:<1ヶ月後> 薬の作用ですので、投薬が終了したら、 再び元に戻ります。 5.手足のしびれ:<直後〜> 人によって程度の差があり、ほと んどが軽症です。特に防ぐことはできませんので、あまりに程度 がひどい場合には、薬を中止せざるを得ないこともあります。 6.貧血、血小板減少:<7日後〜> 好中球と同様に、造血が 傷害されるために起こりますが、これらを増やす薬剤は使用で きません。輸血をする場合もあります。 7.爪の変形・着色:<1ヶ月後> 長期投与するとほとんど必ず 出現しますが、投与終了すれば、回復します。 8.肝臓・腎臓の機能障害: 稀に起こる場合がありますが、ごく 軽度です。 9.その他、種々の軽度の障害が起こることはありますが、外来受 診時に出来るだけご報告下さい。 それぞれの症状に合わせ て、対処いたします。 |