薬品情報

ドセタキセル

 ドセタキセル(タキソテール)は、イチイ科の植物(学名: Taxus baccata)針葉抽出物をベースに半合成されたタキソイド系抗悪性腫瘍剤です。
 本剤は、チューブリンの重合を促進し微小管を過剰形成させる一方、脱重合抑制により形成された微小管を安定化し、細胞の有糸分裂を停止させることにより抗腫瘍効果を発揮する。

効能・効果
 乳癌、非小細胞肺癌、胃癌、頭頸部癌、卵巣癌

用法・用量
 1日1回 60 mg/m2(体表面積) を1時間以上かけて3〜4週間間隔で点滴静注する。なお、症状により適宜増減すること。だたし、1回最高容量は70mg/m2とする。
 しかし、多くの施設では、weeklyとして、3分割して毎週投与することにより、より副作用が少なく化学療法を行っています。

副作用
 脱毛(77.5%), 食欲不振(59.9%), 全身倦怠感(53.8%)
 白血球減少(97.2%), 好中球減少(95.2%)