薬品情報

ダナゾール Danazol

 エチステロン誘導体(ダナゾール)は、下垂体からのゴナドトロピン分泌を抑制し、子宮内膜症病巣の萎縮壊死をはかろうとするものである。
エスデラート、オイスロン、ダイナゾール、ダナゾリック、ダナン、テーム、バキサール、ホセボーン、ボンゾール

効能・効果
 @子宮内服症 A(バキサール,ボンゾール100 mg )乳腺症

容量
 錠・カプセル:100mg, 200mg

用法・用量
 @子宮内膜症:1日200〜400 mg, 2回に分服。
   月経周期第2〜5日から約4ヵ月間連続投与。症状により増量
 A乳腺症:1日200 mg、2回に分服、
   月経周期第2〜5日から4〜6週間連続投与

用法関連注意:
 女性胎児の男性化を起こすことがあるので、次の点に留意する
 @投与開始は妊娠していないことを確認し,
    必ず月経周期第2〜5日から行う
 A治療期間中はホルモン剤以外の方法で避妊させる

禁忌
a)血栓症の既往歴のある患者[血栓症を起こすおそれがある]
b)アンチトロンビンIII,プロテインC、プロテインSなどの凝固制御因子の欠損又は減少のある患者[血栓症を起こすおそれがある]
c)重篤な肝障害,肝疾患のある患者[原疾患が悪化するおそれがある]
d)重篤な心疾患、腎疾患のある患者[浮腫等の症状が強く現れるおそれがある〕
e)診断のつかない異常性器出血のある患者[このような患者では悪性腫瘍の疑いがある)
f)妊婦又は妊娠の可能性
g)授乳婦

副作用
 重大: 血栓症、劇症肝炎、肝腫瘍、心筋梗塞、間質性肺炎
 その他:肝臓、皮膚、男性化減少、電解質代謝、子宮、乳房、消化器、筋肉、精神神経の障害、低エストロゲン症状、その他