ホルモン療法

ゾラデックス  ( 酢酸ゴセレリン )

適応
 閉経前乳癌、(前立腺癌)

用法・用量
 前腹部に4週(28日)ごとに1回皮下投与する。

作用機序
 ゴセレリンはLH-RHアゴニストとして下垂体LH-RH受容体に作用する。初期刺激時にはゴナドトロピン分泌能を増大させるが、継続刺激により受容体のダウン・レギュレーションを引き起こし、ゴナドトロピン分泌能を低下させ、その結果、卵巣からのエストラジオール分泌を抑制する。この下垂体−性腺系機能抑制作用により、乳癌に対する抗腫瘍効果を発揮する。

副作用

 ほてり、頭重感、めまい、肩こりなどの更年期症状
 投与開始初期に乳癌随伴症状の増悪: 骨転移のある患者では、骨痛、高カルシウム血症を起こすことがある。