乳腺の診断

乳汁細胞診

 乳汁の異常分泌がみられるとき、分泌物を採取して、その中に含まれている細胞を固定・染色後、顕微鏡で観察することによって、良性・悪性をclass I, II, III, IV, V に分類して判定します。
 class I, II は、良性。class IV, V は、悪性。class III は、判定保留ですが、class IIIa はどちらかと言えば良性、class IIIb は悪性の可能性がある、との意味合いです。

欠点としては、乳管内腫瘍があっても必ずしも分泌物中に細胞が流れ出していないことが多いです。血性の分泌物の場合には、比較的多くの細胞を採取できます。