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乳腺の診断

ハイリスクグループ

1) 対側乳癌症例
リスクは約5〜6倍程度、特に乳癌家族歴を有し若年発症(40歳以下)の方に、両側性発生の傾向が強い。
2) 乳癌家族歴陽性例
母親・姉妹両者に乳癌患者を認める場合、リスクは約2.5〜13.6倍、特に母親が40歳以前に乳癌と診断された女性に最も多い。家族性乳癌もあります。
3) 早い初潮(11歳以下)、遅い閉経(55才以上)
リスクは1.5〜2.0倍、月経年齢が長く、女性ホルモンの活動期間が長いと乳癌が発生しやすいことになります。
4) 未産、高齢初産(30才以上)
リスクは2倍程度。乳腺は、妊娠・授乳によって発育・成長が完成するので、前状態が長いことによると思われる。
5) 肥満(標準体重+20%以上)
リスクは1.5倍程度、脂肪組織のアロマターゼが関与していると考えられ、閉経後乳癌と相関する。
6) 生検でatypical hyperplasiaの認められた症例
atypical hyperplasiaとは、乳癌の前癌状態とも考えられ、乳腺症の組織中にも認められることがあります。定期的な検査が必要です。

これらのことに思い当たる方は、必ず自己検診と定期検診を受けて下さい。