乳腺の病気

痛 み Pain

 痛みの原因には、感染・炎症によるもの、乳腺症の腫脹に伴うもの、神経の刺激によるものなどがあります。生理の前のような女性ホルモンの多く分泌されている時期に痛みが起こるという周期性がありましたら、乳腺症が考えられます。
 気になるようでしたら、良い機会ですから、外来を受診していただき、検診を受けることをお勧めします。


乳房痛 mastalgia
 周期的な乳腺の痛みは、通常、月経に関連したホルモン変化や、種々のホルモン、妊娠、閉経と関係しています。非周期性の痛みは持続的か間欠的です。両側性が多い。家族性がある。多くは中等度ですが、11%は高度となる。
他にも前胸部痛の訴えには、肩凝りなどに関連した大胸筋痛、肋間神経痛によるものが多い。
限局した痛みには、乳腺炎、急速に増大した乳腺嚢胞といったものもあり、この場合には治療が必要となることもあるので、診察を受けるようにしましょう。痛みに関連した乳癌は極めて稀であり、癌を疑うよりも乳腺症を考え、検診をきちんと受けることをお勧めします。

危険因子
 飽和脂肪酸の多い食事
 喫煙
 最近の体重増加
 妊娠
 大きい下垂乳房(クーパー靱帯が伸張しているため)
 カフェインは危険因子とは証明されていない。

予想される経過・予後
 閉経前の乳房痛は、年齢とともに増加し、ホルモン補充療法をしなければ、閉経後に徐々に消失する。
 ほとんどは、ホルモン治療をしなくても症状をコントロールできる。
 数ヶ月のホルモン療法で、数ヶ月症状が緩和できるが、再発しやすい。
 周期性の痛みの方が、非周期性のよりも治療に反応しやすい。
 長期間のホルモン治療の効果は不明です。
 どの治療もうまくいかない時、稀に乳房切除を行う。
 卵巣摘出は劇的だが、全員が症状緩和するとは限らない。

関連状態
 月経前症候群、妊娠