乳がん検診 001.　現在４１歳です。３年ほど前から、右の乳房に何かあるなと感じつつ、しこりというものが、どういうものなのかがわからず、乳癌検診を受けずにきました。年２回、職員の健康診断があり、胸部レントゲンや血液・尿検査の結果も異常がなく、「もし、ガンだったら、データに出るはずだし、体重が減ったり、体調に影響があるはずだから大丈夫」などと思ってました。それが、最近、右乳房から腋、腕にかけて鈍い痛みのような、だるいような感じがし、何かも大きくなった気がします。（看護婦さんに触れてもらったところ、しこりのようだと言われました）。１５年前に妊娠した時に乳腺を痛めたことがあるので、乳腺の炎症かな？とも思うのですが、乳癌かどうかは、一般の健康診断では、まったくわからないのでしょうか？血液などのデータには、現れないのでしょうか？３年間、体調の変化もなく健康です。 　乳癌の検診はあくまでも早期の乳癌を見つけ出し、乳癌を確実に治癒させることを目的としています。当初は触診のみでしたが、触診による検診だけでは、目的を果たすことが出来ないことが統計上明らかになってから、２年に１回のマンモグラフィが推奨されています。さらに、超音波検査の有効性についても検討されています。血液検査や全身症状で異常が見出される様な段階を考えると、もうすでに全身転移を起こしているようなIV期の状態でしかありません。つまり、早期の乳癌を見つけ出すことは、一般の健康診断では不可能です。必ず、乳癌検診を受けて下さい。さらに、明らかに乳房腫瘤という症状があるのであれば、検診を待たずに、乳腺外来を受診することを勧めます。