質問です

 細 胞 診

034. 37歳既婚・出産2回経験者です。先日左のB領域に、しこりがあり、細胞診の結果クラスVaの乳頭腫で再来週に摘出して調べることになりました。悪性の確率はどのくらいでしょうか?主治医の先生は、もし悪性であったら温存手術で・・・とおっしゃっていました。3.4pくらいといっていました。検査結果が出るまであと3週間もあります。とっても長く感じられます。まだ3日しか経っていないのに、全摘・再発・ホスピス・死などなど悪い方にばかり考えてしまい、家族に迷惑をかけてしまっています。まだまだ前向きに考えられません。

 クラスIIIには、IIIaとIIIbがあり、IIIaというのは、より良性を考えると言うことですから、悪性の確率は低いと考えます。あえて言えば、約20%としたいですが、根拠は少ないです。いつまでもしこりを持ち続けるよりは、とってしまった方が安心でしょう。class IIIaで20%というのは、あくまで僅かながらでも悪性の可能性は否定できないのだから、はっきりとさせておくために、再検、生検、摘出を行うべきだろうというだけのことです。可能性としては非常に少ないです。手術の前の説明としては、悪性の時のことも話しておかなければいけないために、色々と説明をされたと思います。あまり気にしない方が良いです。治療方針は、一つ一つの事実に基づいて、決めていきますので、先に先に考えても、いくらでも悪く考えられます。悪性であったとしても、受け入れてしっかりと治療して治していこうという気持ちを持てるように頑張って下さい。

035. マンモグラフィー、超音波、細胞診の結果、『良性だが疑陽性』といわれ、CT、エコーの検査をするようにいわれました。『疑陽性』とは何なのでしょうか。悪性良性の判別が難しい時は手術で切除した方が良いのでしょうか。

 細胞診で、擬陽性というのは、class III で良性とも悪性とも判定できないということです。悪性の可能性が否定されたわけではないので、再検査するか、別の形で診断をする必要があります。腫瘤があるのであれば、摘出するか針生検をすることになります。疑いのまま放置しておくことは癌だった場合のことを考えると危険です。

036 .乳がん検診で、しこりとははっきりいえないものの、硬いものがあるとうことで精密検査を受けました。エコー、マンモグラフィーをしたのですが今ひとつはっきりせず、細胞診をして調べ、クラス3、良性とも悪性ともいえないものでした。

 細胞診でclass III ということですから、良性・悪性の判定保留ということです。腫瘤がはっきりしないということですが、穿刺できるのですから、何らかの病変が認められたはずです。おそらく乳腺症の局所変化のようなものが見られたのでは?やはり、class IIIですから、乳腺MRで精査し、針生検を行います。