スタッフによるセアカモズの観察報告が、

日本鳥学会誌に掲載されました。

 

 

セアカモズとは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セアカモズ(雄・第1回夏羽)2007.4.15.

香川県仲多度郡まんのう町県立満濃池森林公園

撮影: 遠山穎輔

セアカモズは、これまで「1994年11月に石川県舳倉(へぐら)島、1997年2月に与那国島で本種と考えられる記録がある」との記載(真木ら,2000)があるものの、正式な報告が無いため、日本鳥学会では採用されていませんでした。

しかし本報告によって、おそらく次回の日本鳥類目録に記載され、「日本の鳥」として認められると思います。

 

〔書誌情報〕

セアカモズLanius collurioの香川県初記録

古市幸士、曽根俊二、遠山穎輔、岩田篤志,2010,日本鳥学会誌第59巻2号 P189-P193

 

 

本会が、学会誌投稿へ至った考え方

「日本鳥学会への「セアカモズ Lanius collurioの香川県初記録」の投稿について」(香川の野鳥を守る会, Woodpecker vol.2)より抜粋

 

■本会のセアカモズ記録の取り扱いに関する検討

 

本会では、@既に他県で記録があること、A本会関係者が第一発見者ではないこと、B香川県個体は県内外の多数の方が観察・撮影していること、の3点から、いずれ他県か香川県個体について、正式な報告があるだろうと考えていた。

ところが1年以上経過しても報告されることはなく、このままでは香川県記録も「参考記録」になりかねないと思われた。そのような中、本会の野鳥研究・記録集「Woodpecker 」のvol.2を作成することが具体化したため、スタッフ間でセアカモズの記録の取り扱いについて検討した。

その結果、日本に正式報告がまだ無いことから、「Woodpecker」に掲載して良しとせず、やはり日本鳥学会へ投稿するべきだろう、という結論に至った。

 

 

 

 

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