スズガモ・クロガモを狩猟鳥獣から除外させよう

〔概要・問題点〕

香川県では、毎年「ガンカモ類越冬状況調査(全国一斉調査)」を実施しています。その結果を見と、過去10年以上にわたって、スズカモ・クロガモはほとんど記録されていません。つまり本調査を基礎とすれば、これらの種は香川県では明らかに「絶滅危惧種」です。

ところが、両種は「香川県レッドデータブック 香川県の希少野生生物」(香川県,2004)に記載されておらず、保護の対象にはなっていません。それどころか全国基準そのままに、香川県では狩猟鳥獣に指定されています。

 これは、明らかにおかしいのではないでしょうか?

 なんのための調査? なんのためのレッドデータブック?

〔香川の野鳥を守る会の方針〕

 香川県の狩猟鳥獣から、クロガモとスズガモを除外するよう求めていきます。

 

●狩猟されるクロガモ・スズカモ

県に確認したところ、実際に平成15年度にはスズガモ6羽、クロガモ1羽が狩猟されているとのことです。これでは保護どころではありません。

香川の野鳥を守る会は、平成13年にスズガモ・クロガモは狩猟鳥獣から外すべきだと要望しましたが、改善されていません。ガンカモ調査は昭和47年から、県事業としてほぼ同じ時期に全県一斉で調査しており、非常に価値の高いデータが収集されています。香川県のガンカモ科鳥類の保護・狩猟は、このデータが前提となるべきです。

クロガモ

スズガモ

2005

0

1

2004

0

8

2003

0

1

2002

0

3

2001

0

36

2000

0

8

1999

0

4

1998

0

30

1997

0

8

1996

0

31

ガンカモ類一斉調査によるクロガモ・スズガモの状況(19942005

香川県の発表をもとに本会が作成

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このように、調査ではほとんど(クロガモは全く)確認されていません。

 ただ実際は、おそらく極めて少数が渡来しているとは思いますが、それにしても狩猟鳥獣にしてよい個体数ではないことは明白です。

 

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