みうら 建築アトリエ


山に木材を見に行く の巻

山で見る木はとてつもなく大きい!
日本は山地の多い島国で、初期の日本文化で重要な地域であった北九州から奈良・京都までは温暖多雨の気候であります。このような地理的条件から、良質な木材が手に入りやすい事から、木造建築の文化が育まれました。木材の持つ魅力については色々なところで語られていますが、その産地について考えて見ましょう。産地・・もちろん山に決まっています。でも、木々の種類によっては、良材の得られる条件がずいぶん違うものです。この画像は松の木を切り出す場面です。雪が見えるように、寒く厳しい自然の中で生き抜いた松は強くたくましく育っています。建築材料としては主に梁に使われる松は、内部に脂を多く含んで、強く粘りのあるものが要求されます。このような厳しい条件下で80年以上もの歳月を生き抜いた木はその条件を十分に満たしてくれます。このような良材を生かすも殺すも、施主や設計者、大工の棟梁、現場監督者 皆の心がけ次第です。
近くで見ると梁ってこんなにも太いものなんだ
山で切り倒した木は、とても大きく、とても長いものです。実際目の当たりにすると、こんな大きくて立派な木を倒してしまったの!!とビックリしてしまうものです。それを何等分かして搬出し、梁に使う分を土間に並べて検品をします(他の部分は別の目的に使います。無駄遣いなんてはしませんよ)。画像右上に人の影が見えますので、大きさが十分想像がつくのではありませんか?古い民家なんてはもっと太い梁を使っているんですよ!きちんとした良材をきちんとした施工をすれば在来木造ほど丈夫で強いものはない!と私は思います。経済や合理性の追求された現代の華奢な木造しか見たこのない人はビックリされます。
無節を狙え!
無垢・無節といえば木材の最高グレードで、もちろん金額的にも高い。でも、どんな木材でも節なんてものは、絶対あるはずです。でも、仕上表面に節が出ないように木材を挽くのがプロの技。画像は樹齢200年クラスの檜を約2寸巾の板に挽く作業風景です。どの位置で挽くと節が出てしまうか、真剣に見ています。節が出てしまうと同じ木でも雲泥の価値差として取引がされます。原太にただ闇雲に鋸の目を入れずに、このような経験に裏打ちされた厳しい眼が、良質の化粧材を支えています。


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