弧襠平首布の補足説明
弧襠(ことう)平首布
弧襠平首布は、股の部分が弧を描いているもので、戦国早中晩期に魏で鋳行された貨幣です。
弧襠平首布(股部分詳細) |
この貨幣は、面に地名等と重さの単位である「釿(きん)」あるいは「(えん)」が鋳出されていますが、
背は多くが無文で平坦になっている様です。
面文:安邑一釿 倒書:文字が上下逆になっているもの |
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面(安邑一釿) |
背 |
面文:安邑二釿 倒書:文字が上下逆になっているもの |
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面(安邑二釿) |
背 |
面文:梁充釿金當 下字は不能読ですが、古来より
おきます。 |
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面(梁充釿金當) |
背 |
以下については画像容量の関係より面側のみとします。
面文:梁二釿 倒書:文字が上下逆になっているもの |
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面(梁二釿) |
面文:梁一釿 倒書:文字が上下逆になっているもの |
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面(梁一釿) |
面文:一釿 下字は不能読です。 ※「京」としている古銭書、拓本集 「京」字(下記) |
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面(一釿) |
面文:陝一釿 ※本品は倒書 下字は「陝」字と同意字です。 |
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面(陝一釿) |